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カテゴリ:映画・ドラマ
『罪の声』という映画を見に行った。映画館に行くのは久々(10年ぶりぐらい)。 有名なグリコ・森永事件(1984年から1985年)をモチーフとしているから、地元人は予備知識はあるわけ。2016年度週刊文春ミステリーベスト10国内部門第1位、第7回山田風太郎賞受賞という触れ込みです。どんな作品かを最寄りの図書館で原作本を借りてきて読み始めたが、文章表現・構成はしっかりしている作家ですね。 個人的に言うと、最初の事件発生場所だったグリコの社長宅は、知り合いの下宿先があったJR甲子園口駅から近い場所で、地理的にも良く知ってるのです。 2020年10月30日に映画版が公開されて、地域の映画館に回ってきたのを見たのである。まもなく、ココの上映は終わりです。 『罪の声』の原作者である塩田武士は、地場新聞である神戸新聞(産経新聞と同等程度)の記者をやっていた人です。彼の姉(塩田えみ)が放送タレントをやっており、神戸方面のラジオ番組を経てABC朝日放送のラジオに複数出演していて知っていたから興味を持ったからである。 <原作本> 地域の映画館で午前と午後の2回上映中で、平日の月曜日に見に行ったが、午後は客は10人程度。 最近は地域の中規模映画館もキレイになってるね。料金は1100円です。 【映画概要】 原作:塩田武士、監督:土井裕泰、脚本:野木亜紀子 主演:小栗旬、主な共演者:星野源 2020年10月30日に映画版が公開された。 配給は東宝。制作会社:TBSスパークル、フイルムフェイス
映画そのものは丁寧に作られている印象。原作本に忠実な脚本と演出が良い。演技力ある役者も多数出ている。 この作品は、「犯人の子供だったと後で知る大人が成人後に偶然、子供の声で録音されたカセットテープとメモ記載の手帳を見つけて、順次なぞが解けていく」点がこの作品の新規性であり、類似作品(高村薫の『レディ・ジョーカー』)になかった視点ですかね。これはフィクションだが、可能性ありそう。 この子供の声は、マスコミ報道やCS放送(未解決事件もの)などで体験した人も少なくないはず。 映画的には、ロンドンなどのイギリスロケが出てくるが、これは視覚的・知的にも効果的ですね。日本舞台だけでは盛り上がらない。 【解説・あらすじ】 実際にあった昭和最大の未解決事件をモチーフに過去の事件に翻弄される2人の男の姿を描き、第7回山田風太郎賞を受賞するなど高い評価を得た塩田武士のミステリー小説「罪の声」を、小栗旬と星野源の初共演で映画化。 平成が終わろうとしている頃、新聞記者の阿久津英士は、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、30年以上前の事件の真相を求めて、残された証拠をもとに取材を重ねる日々を送っていた。 その事件では犯行グループが脅迫テープに3人の子どもの声を使用しており、阿久津はそのことがどうしても気になっていた。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中にカセットテープを見つける。なんとなく気になりテープを再生してみると、幼いころの自分の声が聞こえてくる。そしてその声は、30年以上前に複数の企業を脅迫して日本中を震撼させた、昭和最大の未解決人で犯行グループが使用した脅迫テープの声と同じものだった。 新聞記者の阿久津を小栗、もう1人の主人公となる曽根を星野が演じる。監督は「麒麟の翼 劇場版・新参者」「映画 ビリギャル」の土井裕泰、脚本はドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」などで知られる野木亜紀子。第44回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。 原作本か映画のどちらかを見ても損はない仕上がりです。 ただ、大阪市役所の建物を、新聞記者の大阪本社に設定して撮影したのは、安上がり過ぎです(苦笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年03月24日 17時03分39秒
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