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「財政破綻論の断末魔」(前半)三橋貴明 AJER2020.11.9
    

 

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「こだわりの職人」が尊重される日本国という共同体を維持しよう [三橋TV第474回]中谷彰宏・三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/aCx76OtLQ7s

 


 ルサンチマン。弱者が強者や社会に対し、「憤り」「怨恨」「憎悪」「非難」「批判」「嫉み」「妬み」の感情を持つこと。
 

 そして、国民のルサンチマンに火をつけ、特定の国民への怒りをぶつけさせ、「自分の利益」になるように政治を動かす手法がルサンチマン・プロパガンダになります。


 断言しますが、デフレの国ではルサンチマン・プロパガンダは実に有効です。何しろ、みんなが貧困化しているわけで、
「参入障壁を引き下げ、新規参入したい産業分野」
 に対し「既得権益」とレッテル貼りし、大衆のルサンチマンに火を付ければ、面白いほどに操作されてくれます。


「正規社員は最後の既得権益(by竹中平蔵)」
 と、非正規雇用のルサンチマンを煽り、自分の利益拡大のために「雇用規制の緩和」を進める


「公務員は多すぎる! 優遇されている!(※嘘)」
 と叫び、地方自治体の職員の非正規化を進め、パソナが儲かる


 公務員たたきゃあ、パソナが儲かる。

 

 風が吹けば桶屋が儲かるとは思えませんが、公務員を叩けばパソナが儲かるのは確かです。というか、儲かりました。過去に「公務員叩き」に賛同した者は、皆、パソナ・ビジネスのサポーターです。


 ルサンチマン・プロパガンダの嫌なところは、主導者が、
「自分の目的を達成しつつ、支持率が上がる」
 という点です。


 何しろ、ルサンチマンを抱えた国民は、「誰か別の人」がぶっ叩かれる光景を見たいのです。例えば、農協ビジネスに参入したい誰かが、
「農協は既得権益! 解体だ!」
 と叫び、農協を叩き、自分のビジネスの利益拡大に成功したとき、国民はむしろ「よくやった!」と喝采します。


 別に、農協が叩かれたところで、自分の所得が増えるわけではない。それどころか、食料安全保障が弱体化する。

 

 それも関わらず、人々は、
「自分が苦しいから、他人が叩かれているのを見て留飲を下げる」
 ことになるのですよ。この情けない「現実」を、見据えましょう。


 未だに、韓国叩きが言論界で一定の支持を得ているのは、それが理由です。韓国を批判する政治家や言論人を見ると「気持ちが良い」のです。別に、韓国を批判しようが、自分の所得が増えるわけではないのですが。

 

【歴史に魅せられて、myが聞いてみた〜皇統論編〜(前篇)】

現在、三橋貴明とmyによる特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみる 皇統論編 (前編)」がご視聴頂けます。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

維新が歳費2割削減継続を提案
 日本維新の会は26日の衆院議院運営委員会理事会で、新型コロナウイルス禍で10月末まで実施した国会議員の歳費2割削減に関し、現在の衆院議員の任期満了までの継続を提案した。遠藤敬国対委員長によると、自民党、公明党、国民民主党も2割削減に同意しており、結論を急ぐことで一致した。国会議員の給料に当たる歳費は、昨年5月から今年10月までの間、2割削減されていた。』

 別に、国会議員の歳費を削減したところで、我々の所得が増えるわけではない。安全保障が強化されるわけでもない。
 

 ところが、ルサンチマンにまみれた国民の多くは、
「身を切る改革」
 を主張する維新に共感し、
「そうだそうだ! 国会議員など歳費ゼロでやるべきだ!」
 といった考え方に賛同するのでしょう。
 

 いや、あのね。国会議員を含む公務員が「給与で暮らせない」状況になったら、どうなるか分かる? 確実に、賄賂社会になるよ。


 何しろ、公務員の権力は民間よりも大きい。そんな連中が「貧困」に苦しむことになったら、賄賂を受け取るに決まっているでしょ。
 

 カネのない政治家は、カネで動く。
 

 公務員の身分や給与を安定させているのには、それなりに理由があるのですよ。権力や権限が強い人間が貧しいと、100%、賄賂で動きます。人間をなめてはいけません。


 すでにして、国会議員の歳費はギリギリで、例えば弊社と顧問契約したとして、顧問料を払うこともできないでしょう。
 

 結果、日本の国会議員の「知力」が低下し、一般人ですら分かる「政策の基本」すら理解できなくなってしまった。ちなみに、国会議員のメインの情報源は、新聞とテレビです。
「嘘だろ!」
 と思われた方が多いでしょうが、本当にそうなのです。


 上記が「現実」であるにも関わらず、維新の「身を切る改革」は、「そうだっ!」という感じで、ルサンチマンを抱えた国民の支持を得てしまうのでしょう。
 

 この手のルサンチマン・プロパガンダに対抗するにはどうしたらいいのでしょうか。反発覚悟で、正しいことを叫ぶことです。


国会議員の歳費を削減しても、国民は一円も特をしない! くだらないことをやっている暇があるなら、国民を救うために何をするか考えろ!」
 と。
 

「国会議員の歳費削減に反対する!」にご賛同下さる方は↓このリンクをクリックを!

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