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「財政破綻論の断末魔」(前半)三橋貴明 AJER2020.11.9
    

 

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「こだわりの職人」が尊重される日本国という共同体を維持しよう [三橋TV第474回]中谷彰宏・三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/aCx76OtLQ7s

 


 日本の「財政破綻論」が始まったのは、1995年11月国会の、武村正義蔵相(当時)による財政破綻宣言でした。 


 あれからすでに、四半世紀が過ぎ去ってしまいました。
 

 武村が、
「我が国の財政は事実上、破綻している」
 と、ぶち上げた時点の日本の国債発行残高は、225兆円でした。


 その後、日本政府が緊縮財政に転じ、経済がデフレ化。GDPが伸びなくなり、結局は政府は国債発行残高を増やさざるを得ない状況が続きます。そして、21年度補正予算で20兆円強の新規国債発行があるため、2021年度末に1000兆円を超すことになります。
 

 国債発行残高、財務省式に言えば「国の借金」が四半世紀で四倍超になったんですよ! 四倍超!


 結果、何が起きたと思います? 
 

 何も起きていないのですよ!
 

【歴史に魅せられて、myが聞いてみた〜皇統論編〜(前篇)】

現在、三橋貴明とmyによる特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみる 皇統論編 (前編)」がご視聴頂けます。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

国債の残高、初めて1千兆円を突破へ 政府が補正予算案を閣議決定
 政府は26日、岸田政権で初となる経済対策を盛り込んだ2021年度補正予算案を閣議決定した。歳出の総額は35兆9895億円で、補正予算案としては過去最大。財源の約6割は国の借金である国債で、残高は21年度末に初めて1千兆円の大台に乗る見通しだ。
 補正予算案に計上した歳出の9割近くにあたる31兆5627億円は、子ども向けの給付金などを軸とした経済対策に充てる。当初予算と合わせた21年度の一般会計の歳出総額は142兆5992億円で、175兆円超だった20年度に次いで過去2番目の規模だ。
 財源は、前年度の剰余金と見込みより増えた税収などが13兆9315億円あるほかは、22兆580億円の国債を追加で発行する。この結果、当初予算ベースで990兆円余とされていた21年度末の国債の残高は1004兆5千億円となり、初めて1千兆円を超える見込み。

 というわけで、日本国債の残高と長期金利(新規発行十年物国債金利)をグラフ化しました。

【日本の国債発行残高(左軸、兆円)と長期金利(右軸、%)】


http://mtdata.jp/data_77.html#Kinri

 ちなみに、日本は公共投資を抑制し、国民の防災安全保障弱体化を放置してきたため、建設国債の額はほとんど増えていません
 増加したのは、特例公債(赤字国債)です。


 赤字国債だろうが、建設国債だろうが、政府が国債を発行し、支出すると、国民(家計、企業など)の手元の貨幣量が増えることに変わりはありません。(固定資産が残るか、残らないかの違いはありますが)


 さて、95年以降、財政破綻ノストラダムスたちが、
「国の借金で破綻する~っ!」
「国債が買われなくなり、価格が暴落する(=国債金利が急騰する)~っ!」
 と、破綻を煽ってきました。ところが、四半世紀過ぎ、国債発行残高は四倍超になったにも関わらず、金利はほぼゼロ。


 当たり前です。何しろ、日本はデフレで、民間の資金需要が乏しい。その上、国債は我々の預金ではなく「日銀当座預金」で取引されている。そして、日銀当座預金は日銀が「キーボードを打つ」ことで発行している。
 

 変動為替相場制の独自通貨国において、
「国債を買う金がなくなる」
 といった事態はあり得ないのです。


 それにも関わらず、嘘の破綻論をまき散らし、国民を騙し、政策を歪め続けた財政破綻ノストラダムスたちは、どうするのでしょうか。


 正しいことを言い始めるのか? 沈黙するのか? それとも、これまで以上にヒステリックに、荒唐無稽な破綻論を叫びだすのか?
 

 1999年7月を過ぎたら、ノストラダムスはどうするのでしょうか?

 

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