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「遂に国債60年償還ルールの見直しが始まった」(前半)三橋貴明 AJER2023.1.24

   

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為替レートを理由に緊縮財政を主張した政治家は全員辞めろ![三橋TV第657回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/6iTCdsLTVtU
 

 昨日は、仙台の「輪王寺」で講演でした。お寺で170名の方を相手に講演したのは、さすがに初めての経験でございます(お寺での講演は二回目)。

【2023年1月29日 輪王寺にて】

 

 



 写真見て初めて思ったけど、わたくしって、垂れ目?


 それはともかく、「貨幣観」を正された方々が、
「政府は積極財政に転じて良い」
 と、確信したとして、次に「思う」のは、
「ならば、政府は国民のためになる財政支出をすればいい」
 で、ございます。


 「国民のため」とは、それぞれ定義があるのでしょうが、「国民が豊かになる」「格差が縮小する」「生産性が上がる」、何でもいいです。


 何でも良いのですが、
「○○に支出をすると、○○になる「はず」だ」
 と思い込み、なぜか「その分野にだけ、支出すればいい」となるわけです。すなわち、選択と集中です。


 別に、国民を豊かにする、格差を縮小する、生産性を高める、に、反対するわけではないのですが、
「○○に支出すると、○○になる」
 と、なぜ、断言できるのでしょうか? 貴方は神? 未来を予測できる?と、問わざるを得ない。


 現実には、「政府が適正なところにだけ支出」などできません。理由は、「適正な支出」を定義したとしても、未来予測は誰にもできないためです。


 というか、皆さん、そんなに日本政府、日本の官僚、政治家を信頼しているの? 彼らが「適正な支出」を事前に正確に判断できると思います? 我々が「適正な支出」を判断するなど不可能なように、官僚、政治家にも不可能です。同じ人間なのですから。


 高々、1.5kg程度の人間の脳みそに、そこまでの能力があるわけがないのですよ。


 人間は、間違えます。同時に、「将来、何が正しいか」の判断などできません。しかも、数兆円規模の政府支出の「何が適切なのか?」の判断など、できないのですよ。
 

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 特に、技術分野は顕著で、例えば、1911年、オランダの物理学者ヘイケ・カメルリング・オネスが、金属を冷やすと電気抵抗がゼロになる「超電導現象」を偶然、発見しました。その後、超電導技術の研究開発は進むのですが、日本で超電導リニア新幹線が開業するのが(今のところ)2027年予定。何と、100年以上が経過していることになります。


 一体全体、1911年の時点で誰が「100年後のリニア新幹線開通」を予想したでしょうか。


 時には、
「あ、これは無駄だったかも・・・」
 と、思った政府支出が、将来的に人類を救う可能性すらある。もちろん、政府支出が何の役に立たない可能性もある。


 とはいえ、事前には誰も分からない。


 だからこそ、政府は必要と思える対象「全て」に支出する必要がある。何しろ、それができるのは政府しかないのです。


「政府は生産性向上に資する支出だけをすればいい」
 などと主張する人がいたとしたら、単なるバカ頭が弱い人か、嘘つきですね。当たり馬券だけ買うことなど、誰にもできない。


 「当たり馬券だけを買えばいい」は確かに正しいですが、現実にはできません。だからこそ、政府は「全ての分野」に支出をしなければならないのです。何しろ、それができるのは政府以外にはないのですから。


 それでも、「いや、政府は必要なところにだけ、支出するべきだ」と思われたとしたら、結局のところ「貨幣のプール論」に囚われていることになります。


 当たり馬券だけを買うことはできない。ならば、全ての馬券を買えばいい。それができるのは、「政府」だけなのですよ。
 

「政府は全ての馬券を買えばいい」に、賛同下さる方は↓このリンクをクリックを!

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