ボリビアでの大衆動員が再起動されることになる。ラパスの南東シカシカにおいて。ここには7月14日、ストライキ中の教育労働者が到着する予定である。動員はボリビア労働組合連合(COB)が、全国9県において行進を呼びかけたことによって拡大された。また鉱山労働者組合連盟(FSTMB)、歴史的な組織労働組合運動の大黒柱が、これに合流した。すべての団体は、首都において、またいくつもの都市において、クーデター政府ヘアニネ・アニェスにたいする要求を掲げて合流する。それは2人の閣僚ービクトル・ウゴ・カルデナス教育相とオスカル・トト・メルカド労働相ーの辞任要求から、現体制がパンデミックに対処する能力に欠けるため、保健衛生政策にまでおよぶ。社会紛争のダイナミックさが、街頭で感じられ始めている。それは直後に市民・軍による暴動によって、エボ・モラレスの退陣と、メキシコへの亡命を生んだときのようだ。

 

いわゆる「拡張された」COBは、最終的に全国闘争課題として13点を決定した。これには労働組合ではないセクターの、要求リストも含まれている。FSTMBの指導者オルランド・グティエレスは、これを「小さな通告、実際上のリハーサル」と呼んだ。この鉱山組合員は、事実上の政府にたいして勧告した、「準備をしておいた方がいいぞ。なぜなら人民はすでに、あまりの迫害、あまりの差別に疲れ切っている」。これは首都ラパスから、『パヒナ12』との電話取材で語られた。数時間後には、数千人の労働者の塊を、そこで見ることになると。

 

グティエレスは、COBの指導に合流した。COBの最高指導者は、フアン・カルロス・ウアラチである。かれはナショナル・センターの動員について語った。「憲法上の権利、それは労働権であり、健康の権利であり、教育権であるが、これを尊重させること、それは構造的なテーマである」。この組合指導者は、すでにラパスにおいて記者会見をおこなっていた:「これは最初の闘いの行動である。当局側がこれに注意を払わないならば、手段は拡大される」。アニェスを頭に持つ体制ー彼女自身COVID-19に感染ーは、手に負えなくなった全般的危機を和らげるために、いくつかの発表をおこなった。先週、もと上院議員で大統領となった彼女は、先住民へのCOVID-19の感染にたいして、緩和計画(PM)を発出した。それは「食料、薬品やセットを、全国の異なった県の、6万2000家族以上に配布する支援」で構成されている。

 

発表された行進は、もしも回答がないならば、繰り返されることになる。アニェスが、その場を繕うような政策で、9月6日、日曜日に予定されている選挙まで、時間を稼ごうとしているのならば。すべてがしめしているように、ボリビアにおける動員は秩序だっており、しばしば労働者と農民は、大都市の道路を占拠することが見られる。ウアラチは強調した。参加するセクターは、「保健衛生上のコントロールをおこなうことを、遵守しなければならない」。

 

政府の迷走する保健衛生政策にたいしては、疑問が出されている。なぜならパンデミックにたいするはっきりとした計画が存在しない。また需要が高まっており、論争の的になっている二酸化塩素について、政府として一定の方向性が出せていない。これは化学化合物だが、これを買うために、ボリビアの大多数の薬局で長い行列ができ、すでに不足となっている。スペインの通信社EFEがコチャバンパから伝えた。ウアラチは、労働者はCOVID-19への対処で、これの商業化を認めることを要求すると述べたが、この立場は、その摂取を勧めない国際的な科学者の意見と衝突するものである。しかしながらボリビアでは、二酸化塩素にたいするある種、熱がある。この化合物は、消毒剤、あるいは別に産業用に使用される。

 

日刊紙『エル・デベル・デ・サンタ・クルス』が一面タイトルにつけたように、ボリビアは週末、一日の感染1,635人の記録をつけた。これで総計は47,200人となる。この新聞のサンタクルス県は余裕を維持しているが、ボリビア全体のなかでもっとも感染者数が多い。7月11日には、総計24,625人の感染者を記録し、これはボリビア全体の半数よりも多い。ラパスとコチャバンバを足したよりも多い。この2つの都市は人口密度が高いが、感染者数は5分の1になっている。

 

健康、社会、経済危機のなかで、ボリビアはさらに政治危機を爆発させようとしている。なぜなら9月6日に選挙が招集されており、すでにMASーエボ・モラレス前大統領が指導する最大勢力ーのなかで不正への疑念が芽生えている。この仮説は、鉱山労働者連盟の名前でグティエレスに共有されているものである。したがって明日の行進の動員には:「われわれの要求のなかには、9月6日の全国選挙の保障が入っている。一方で450万人が、選挙のための名簿から淘汰された。このリストは途方もないもので、選挙ごとにそれがおこなわれることが確かであっても、その数字は大きすぎ、それでわれわれは、登録の締め切りの日付を延長するようにケンカをしている。パンデミックのせいでおおくのものが家を、場所を、実際にいるところを変えた。それでわれわれにとっては、これは明らかに不正を始めることを唆しているものである」。この指導者は述べた。かれはCOBからMASの予備選挙に、ダビド・チョケウアンカ大統領候補とともに、副大統領候補として出ていた。

 

最終的にはブエノスアイレスにおいて、エボの元経済大臣ルイス・アルセ・カタコラが、MASの大統領候補となった。ボリビア最大の政党のすべては、IMFですら賞賛した、ボリビア経済計画の責任者、国家に強い存在感をしめした人物のうしろに従っている。

 

COBは現在労働相トト・メルカドの罷免を計画している。なぜなら何よりも、「民間企業家を全面的に優先し、多くの労働者を路上に放置し、鉱業セクターの労働者賃金を引き下げ、多くの工場部門を閉鎖した。大臣は悲しむべきことに、執務室のなかですら仕事をしていない。その場所がラパスにあっても、コチャバンバにいる」。鉱山労働者の指導者、グティエレスは批判した。

(通算2991) (Pagina12のGustavo Veigaによる)

 

(foto:AFP)