あ。ちょい待ってね。


マッサージチェアがたくさん並んだそんな部屋に
、これまたたくさん並んだモニター。

そこに


エアブルー学園


そんな白抜き文字。


エア…?あー。


帰り道にあった、あの公園?

あれ?でも、あそこにあった学園て、
エール学園じゃなかったっけ?


…違う違う。エール星隷学院とは別にその辺にエアブルー学園があるんだって。…ま、ありきたりな建物にひっそりあるだけだから、普通は気づかないんだけどさ。


革パン女子が、なんだかロゴの入ったずいぶん長い黒スマホグローブみたいなのを両手に装着しながら話してる。

…ま。なんだろな?あっちの学園から連絡とかフツーは来ない…んだけど?
あ。あすな もさ、必要になるかもしれないから、そこのポインター装着型グローブ着けときなよ。


へ?


そんなまたやたらと反射光ぱないグローブ着けたらますますロイド…

あ、そか。私、ロイド設定だっけ?忘れてた。


納得してモニター前にぶら下がってる操作用グローブを…


…んー、さらに非人間的スタイル…


なんか、親指だけグローブから出てるのが余計に
人工的てゆーか…


エラく光る両腕をまじまじ見てるうちに
モニターの中に2人の女子が映し出される。


あ。エアブルー学園のリモートVR班でーす。こっちにピエロの方から連絡がありましたー。


なんかオレンジ色のラインの入った
こっちと似てる黒っぽい反射光女子と
ブルーラインな黒っぽい反射光女子だな。

表情は真剣なんだけど
どっか、癒し系…てゆーか。


こっちの反射光革パン女子のほうが
どっか鋭い…てゆーか。


ま、みづほて、そんなキャラなんだろ。


で、そんなこっちの革反射女子のほうが
グローブを器用に操りながら
リモート画面上に文字を表示していく。



…あー。こちらー、ぷりずんはうすリモートルームでーす。


へ?

みづほの声とは違う、癒し系なふわふわボイス…


…音声個体認識特定防止用。こっちのリアルなボイス晒したら外で私を特定される可能性あるからさ。


あ。

そっちはみづほなセブンスボイス。


…あー。ピエロさんからナンカきたんだー?じゃー、送ってくださぁーい。よろしくー。


あ。

そっちはふわふわ癒し系ボイス…


…向こうはボイスチェンジ能力特化型の集団だからさ。生で変化させて特定防止できるんだけどさ。こっちはそんな特化型じゃないし。


えー、ノーマルセブンスボイス…


…な、なんだ?この理解不能な世界…


頭の中がカオスになりかけたとこに

画面が切り替わって


やけにでっかい、だけどやっぱりなんとなく光る

ホワイトシルバーのマスクを付けた

甘い目をした人物が現れた。