みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

菅内閣1カ月 政策全体像が見えない/強権的手法まで継承か/菅政治の実像見えてきた/金木犀が咲きました

2020-10-18 22:32:23 | ほん/新聞/ニュース
今年は咲くのが遅れていた金木犀がやっと咲きました。
玄関のすぐ近くに鉢が置いてあるので、
家のなかまで芳香が漂ってきます。

つぼみがみえてきたのが一週間ほど前。
   
雨があがってから見てみたら、黄色い小花がほぼ満開になっていました。







今年は地植えするつもりでしたが、植え場所が決まらないので、
りとあえず一回り大きな鉢に植え替えようと思います。

クリック してね 
人気ブログランキングへ

菅内閣が発足してから一カ月がたちます。
たったひと月で、陰険でひどい内閣だということがわかってきました。

 社説:菅内閣1カ月 政策全体像が見えない
2020年10月17日 中日新聞

 菅内閣が発足して一カ月。菅義偉首相はこの間、携帯電話料金引き下げなど、個別の政策に言及してはいるが、内政・外交にわたる政策の全体像が見えてこない。国会の場で誠実に語るべきである。
 首相はきのう記者団に「振り返る間もなく、早かったなぁというのが率直な感じだ」と語った。首相には時の流れが速く感じられたのだろうが、私たちには「なぜもっと早く国会を開いて所信を明らかにしないのか」との思いが募る長い一カ月間でもあった。
 首相はこの間、デジタル庁新設や携帯電話料金引き下げ、不妊治療の保険適用など、実現を目指す個別の政策には言及してきた。各国首脳とも電話で会談している。
 しかし、どんな社会を目指すのか、国際社会とどんな関係を築くのか、ここから読み取るのは困難だ。どれも散発的で首相交代を実感させる政策に乏しい。「自助、共助、公助、そして絆」というだけでは具体像は結ばない。
 これは首相が、国民を代表する国会と誠実に向き合わず、説明したり、質問に答えたりしていないことと無縁ではあるまい。
 菅内閣は首相指名選挙や組閣を終えると、すぐに国会を閉じてしまった。今月二十六日に臨時国会を再召集する予定だが、首相が所信表明演説を行うのは九月十六日の組閣後四十日もたってからだ。
 菅氏と同様、任期途中で首相を引き継いだ福田康夫、麻生太郎両氏の所信表明はともに組閣の五日後。四十日後は極めて異例だ。
 しかも、菅首相が記者会見を開いたのは就任時だけ。質問できるメディアを限定した内閣記者会のインタビューを二回行い、記者団の質問に答える短時間の取材機会はあったが、内閣記者会が求める会見には応じていない。
 これでは国民への説明責任を果たしたことにはならない。
 首相には政策の全体像に加え、詳細な説明が必要なことがある。日本学術会議推薦の会員候補のうち六人の任命を拒んだ問題だ。
 首相は「総合的、俯瞰(ふかん)的な活動を確保する観点から判断した」と述べているが、抽象的で説明になっていない。首相の任命を形式的とし、裁量を認めなかった従来の法解釈を、一片の内部文書で変更したことの妥当性も厳しく問われなければなるまい。
 所信表明演説、各党代表質問に続き、一問一答形式の予算委員会も始まる。首相は自ら目指すところを詳細に説明し、国民の疑問にも誠実に答えるべきである。


  社説:菅政権1カ月 強権的手法まで継承か 
2020年10月16日 朝日新聞

 説明責任をないがしろにする強権的な政治手法まで「継承」なのか。これでは「負の遺産」の解消どころか、安倍前政権下で進んだ政治の劣化に歯止めをかけることはできない。
 菅政権の発足からきょうで1カ月。携帯電話料金の引き下げや不妊治療への保険適用、デジタル化の推進など、個別の政策課題については、関係閣僚に矢継ぎ早に指示を出すなど、迅速な取り組みが目につく。
 一方で、臨時国会の召集は26日だという。新首相が国民に向け、初めて国政の方針を示す所信表明演説が、就任から40日後というのはいかにも遅い。憲法に基づく野党の臨時国会召集要求を放置するなど、国会軽視が際だった前政権と変わらない。
 森友問題の再調査は拒否。桜を見る会は中止する一方、安倍前首相による私物化疑惑にはフタをする。菅政権が前政権の負の側面を直視しない以上、これもまた当然の帰結なのだろう。
 独立性・中立性が重んじられる組織が、法の趣旨を曲げた恣意(しい)的な人事によって脅かされる暴挙が繰り返された。日本学術会議が推薦した会員候補者6人の任命拒否である。
 菅首相は具体的な理由は一切語らず、「前例を踏襲してよいのか」「総合的、俯瞰(ふかん)的活動を確保する観点から判断した」と、説明にもならぬ説明を繰り返す。学術会議から提出された推薦者名簿を「見ていない」と言うなど、6人除外を決めた経緯も明らかではない。あげく組織や運営に問題があるとして、自民党は学術会議の見直し論議に着手した。
 納得のいく説明がない、意思決定のプロセスが不透明、論点のすり替えで批判をかわす――。まさに前政権下で繰り返された光景だ。首相は国民にわかりやすく利便性を訴えられる施策には熱心だが、健全な民主主義のためには、政治の公正さが担保されなければならないことに思いをはせるべきだ。
 「国民のために働く内閣」を掲げ、自民党総裁選の際、国民から見ておかしいことは改めると述べたのは首相である。学術会議の人事に対しては、学界のみならず、映画監督や脚本家、自然保護団体の関係者など、様々な分野の大勢の人から抗議の声があがっている。意に沿わぬ国民は視野の外なのか。
 自民党の杉田水脈衆院議員が性暴力に関連して「女性はいくらでもウソをつける」と発言した件では、杉田氏に議員辞職などを求める署名が13万筆を超えたが、党は受け取りを拒んだ。「性暴力の根絶」を掲げる政府のトップであり、党総裁でもある首相には、この国民の声にも誠実に向き合う責任がある。


 社説:新内閣発足1カ月 菅政治の実像見えてきた
2020年10月17日 毎日新聞

 菅義偉内閣が発足して、きのうで1カ月が経過した。
 首相指名選挙直後に国会は閉会し、菅首相はまだ所信表明演説もしていない。
 新内閣として異例の状況が続く中、首相は「デジタル庁」の設置など具体策を次々と打ち出してきた。「たたき上げ」というイメージもプラスに働き、発足当初、世論が好感したのは事実だ。
 しかし、ここにきて風向きが変わりつつある。
 実際、直近のNHKの世論調査(9~11日)では、内閣支持率は55%で、先月から7ポイント低下している。大きな要因は、やはり日本学術会議の会員候補のうち6人が任命されなかった問題だろう。
 この点も含めて、「菅政治」の実像が次第に見えてきた1カ月だったと言っていい。
 特徴の一つは「実利優先」の姿勢だ。典型的なのが携帯電話料金の値下げである。
 利用者にとって値下げは減税と同じ効果があり、国民から歓迎される。首相はそんな政治的効果も狙っているに違いない。
 新型コロナウイルス対策では、「Go Toキャンペーン」事業を主導して経済回復優先にカジを切った。これも経済の「実利」を重視しているからだと思われる。
 一方、強引さがあらわになったのが日本学術会議の一件だ。政府方針に異を唱えた学者を排除したとすれば、人事を武器に官僚を統制している手法と同じだ。
 ところが、なぜ6人を任命しなかったのか、肝心な点は明らかにされていない。
 首相はきのう、学術会議の梶田隆章会長と面会したものの、拒んだ理由については明確に語らなかったという。
 首相らが説明するたびに新たな疑問が出てきているのが現状だ。そもそも首相はこれほど大きな問題になるとは思っていなかったのではないかと疑う。
 歴代の自民党政権は、権力は抑制的に行使すべきだという考え方が主流だった。安倍晋三前首相と同様、菅首相は権力の使い方が乱暴で安易だと言うほかない。
 首相が目指す国家像や外交方針もいまだに明確でない。26日召集予定の臨時国会では、菅政治が厳しく問われることになる。


最後まで読んでくださってありがとう
人気ブログランキングへ
クリック してね
 

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
 
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 乳がん、早期発見への習慣 ... | トップ | <どうする相続>贈与税 教... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ほん/新聞/ニュース」カテゴリの最新記事