古の歌人、紀貫之さんが古今和歌集仮名序で詠みました。
やまとうたは
ひとのこころをたねとして
よろづの言の葉とぞなれりける

言の葉の語源は、『言(心)を種』とし、その種から芽でる『葉をことば』とし、そこから来ているとか。
武力を用いなくても、関係を和らげ、心を癒やし、周囲を変えることができる。

言葉は本来、心を伝えるもの。癒やすもの。
感謝を伝えるもの。愛を伝えるもの。
9世紀ほど前には、歌で詠まれていた言葉たち。

21世紀はインターネットが拡がり、ラインのテンポに合わせた短縮文字も増え、悲しくなる表現も増えました。
生物に対しても‘’コンテンツ‘’を使った「オワコン」
「り」「草」「ggrks」「親ガチャ」
本来の使い方とは違う「尊い」


言葉、言の葉、、、
ひとの心(言)を種として、芽が出て幹になり、たくさんの枝となって広がり、言葉となる。

その枝には葉が茂り、強い陽射しを遮る優しい木陰や、雨風をしのぐ場所にもなる。
時には実がなり、疲れた旅人のお腹と心を、満たすかもしれない。