2022年4月10日日曜日

FiiOのピュアベリリウム振動板のイヤホン「FD7」の感想など

American Shorthair

α6500 & SIGMA 56mm F1.4 DC DN


 FiiOのピュアベリリウム振動板ダイナミックドライバーのイヤホン「FD7」の感想です。

 FiiOというとどちらかといえばポータブルヘッドホンアンプとかDAPとかのブランドのイメージですが、実は(というほどマイナーではないかとも思いますが)イヤホンも作っています。しかも、ダイナミックドライバーのFDシリーズ、BAドライバーのFAシリーズ、ハイブリッドのFHシリーズと幅広く作っていまして、DAP同様、イヤホンもコストパフォーマンスがよく、個人的にはなかなか好きなブランドです。

 FD7はダイナミックドライバー1発のイヤホンで、振動板がピュアベリリウムなのが一番の売りです。
 また、ノズル(音道管)が交換式になっており、低域の量をコントロールできるようになっていたり、付属のイヤーチップもバランス重視やらボーカル重視やらバランス重視やらトリプルフランジやらフォームチップやらSpinFitやらと豊富だったり、ユーザーが好みで調整できるようになっています。
 加えて、純正の付属ケーブル(純銀素材)もよくできていて、プラグの部分が交換式になっており、4.4mm5極、2.5mm4極、3.5mm3極の3種類が標準でついてきます。
 インピーダンスは50Ωで感度は111 dB/mWと使いやすいイヤホンです。Andromedaのように高感度すぎるとノイズフロアが高いヘッドホンアンプは使いづらいので、ありがたいです。

 なお、構造はセミオープンのため、電車で使用するにはぎりぎりというところです。

 音は分離がよく、繊細で、低域も締まった感じ。高域がいいとか低域がいいとかボーカルがいいとかいう特徴ではなく、全体に高いレベルでバランスがよい印象。ヴァイオリンソロとかの弦の震えのニュアンスもきっちり伝えるし、ドラムの切れもとても良い。セミオープンのためか鼓膜への圧迫感が少ないのもいいです。今はメインのイヤホンとして使っています。

 少し残念な点は装着性です。これはまぁ、耳の形にもよるのですしょうけれど、イヤホンのサイズの割に外耳にしっくりとはまらず、長時間装着しているとあたっている部分が痛くなります。Andromeda Sがサイズの割にきちんとはまるのに比べると、少し評価が落ちるかな。

0 件のコメント: