◇　大阪の老舗活版印刷会社の日々の日記　◇

日曜日の朝

車中で色々と高２の娘がお父さんは高校の時

どんなバイトしてたんと話題になる

高校のバイトの想いではかなりレアやな・・って　笑

高１の時　その当時までバイトも時給が７００円の時代で

俺はちまちまその額でやってもせいぜい５千円やんって

ほんで色々と求人を見ててその当時から好奇心の塊の俺は

日給日払いで１２０００円を見つけた

なんか怪しい感じはしてんけど取りあえずオモロイやんと

綺麗に履歴書まで書いて事務所に行くと・・・

あらら　なんかだいたいの人が色々と準備をしてて

Tシャツの間から怪しげな龍や鬼の入れ墨・・・

あのーと俺　求人みたんですけど・・

おーおいでおいで　中にはいれやと　履歴書を出すと

あーうちそんなんいらんから。。兄ちゃん真面目やなと

よっしゃ使ったる　採用やと　ええ・・こんな感じでええん

えっ　俺は何をしたらええんですかって　せやなそこに栗あるやろ

まずその栗をそのざるに入れてくれやと・・・

そうそう祭りのテキ屋のバイトに高１のうぶな俺がはいってもた

天津甘栗の係になってしまって今日の祭りの現場はここやって

まぁハイエースで一緒に乗っていけと

まぁ好奇心の塊の俺は　その当時まだテキ屋さんは〇クザのしのぎで

その方々が仕切っておられた　それを俺は知らんと入ってもーて

今日の現場やって　夏祭りの境内に連れて行かれて顔が真っ黒

になるまで甘栗をかき混ぜて　らっしゃい　らっしゃいと　笑

むちゃくちゃ学校では習わない事を吸収できて　笑

商売って楽しいなって　文化祭のノリで１日が終わって

みんな終わってから店を片付けてからの酒盛り

兄ちゃんほら　っていやいや俺１６すよと

アホ男やったらそんなもん行かんかいと　笑　まぁ時効やから

酒を呑まされて・・・ほら日給なってくちゃくちゃの１２０００円

クタクタになったけどええ汗かいて楽しかった

それで帰ろうとしたら　次の現場やから車乗れよって

多分家の近くまで送ってくれるんなやろって俺　

酒も入ってて起きたら

奈良の山奥の現場　ここどこなん　えっ俺帰られへんパターン・・・・

家出になってまうやん　俺とお話をしてたテキ屋のリーダーに

あの・・俺明日予定が有って帰らないといけないんですよって

アホやな兄ちゃん　今が稼ぎ時や　この１か月はずっと興行や

家なんか帰れんぞって　えっ聞いてないし　俺の夏休み甘栗で

終わるやんと　それより家の人が失踪届けだしかねんし・・・

やばいやばいと　軽い監禁状態やん　笑

どーしよ　俺はみんなが寝静まった時にそっと起きて

奈良の山をテクテクと下って行って稼いだ１２０００円を使って

やっと家に帰った思い出が一番濃い思い出やったわ・・