竹内芳郎の著作集が2021年9月に発刊されましたので紹介します。
本当に、歴史に残す価値のある思想だと考えています。
思えば私自身、竹内芳郎に影響されつつ、色々な文章を書いてきました。
200枚以上書いた卒業論文「JPサルトルにおける自由と状況」はいずれも竹内芳郎の読書(『サルトル哲学序説』、『サルトルとマルクス主義』等)を抜きにしては深められなかったものです。
第1章、『想像力の問題』について
第2章、『存在と無』について
第3章、アンガジュマンの思想と実践
第4章、『弁証法的理性批判』について
以上、卒業論文。
竹内芳郎の主著 『国家と文明』について
『国家と文明』はマルクス主義の理論を徹底的に再検討・再構成していった竹内芳郎の力作です。史的唯物論の徹底的な再構成、独自の国家論の展開をもとに、「文明転換と支配の廃絶」への展望を明らかにしています。
『文化の理論のために』から宗教論へ
竹内自身が、「みずからの言語理論の成果を踏まえつつこれを記号論にまで拡大させ、あらゆる文化現象をその基底において整除しうる一般記号学を建設し、それによって現代の人類が逢着している文明転換の課題にしっかりした理論的基礎を提供する」ことをめざして書き上げた『文化論』。この野心作についての論考。
人権思想と日本的精神風土
『文化の理論のために』、『意味への乾き』( 宗教表象の記号学的考察 )は、文化や宗教、あるいは人権思想に関して深く考察した竹内芳郎の力作です。「人権思想」や万人平等思想は、いついかにして人間社会の中に登場したのか、上記著作において竹内芳郎はその根源に迫っています。
○竹田青嗣への手紙(2006年1月)
竹田青嗣の著作の中で『人間的自由の条件』(講談社)をやや批判的に論じたものです。竹田理論とサルトル、竹内芳郎の思想を私なりにつきあわせてみました。
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