馬の博物館(その3)~神奈川県横浜市中区の博物館 | 九州下町おやじの珍道中

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2020年8月下旬の横浜根岸散策の続き。

 

馬の博物館」の続き。

 

 

馬の博物館(その2)のレポ

https://ameblo.jp/indyaki12/entry-12845419232.html

 

 

 

 

続いての展示物は、「佐久軍市町馬毛付帳」。

江戸時代、元禄15年(1702)の記載があります。

 

 

 

 

こちらは、「佐久軍小諸荒町馬毛付帳」。こちらも、元禄15年(1702)とのことで…

 

 

 

 

馬養録 壱

馬産地・仙台藩役人トップの黒木が、徳川綱吉公は拵え馬を今後購入しない意向だと伝えている文書で、この時、綱吉は江戸城入りした直後で、将軍就任前にかかわらず、拵え馬を規制する意向を示していて、馬好きな綱吉の姿が浮かびます。

生類に関わる最初の関連法として、この文書は生類憐みの令の先駆けと言えます。

 

 

 

 

こちらの文書は、「大坪武馬見笑集 乾(けん)」。

馬術家・斎藤定易は、足・お尻・尾等の筋を伸ばし馬に苦しみを与えてでも、歩様を華麗に見せようとする拵え馬の風潮を批判し、力強く速い軍馬を理想としていました。

17世紀後半には、実用的な馬よりも見た目を重視した馬が人気を博していました。

 

 

 

 

犬追物図説

左のページは、縄の中央で犬を放つ役割の「犬放(いぬはなち)」を説明した箇所で、手に持っているのは「竹筒」という捕獲器で、節を抜いた竹の先端部分に紐を通して首輪を作り、犬の首が入った瞬間に竹筒を思い切り引き、首を絞めて捕獲。犬を放す時は、袴の後ろに差してある鎌で紐を切りました。延享4年(1747)。

 

 

 

 

この掛け軸は、騎馬武者が弓を引こうとしていますが…

射った矢が、犬でしょうか、動物に当たったようですね。

 

 

 

 

この掛け軸も「犬追物之図」。

騎馬武者が射った矢の先は、矢じりを差さずに蟇目(ひきめ)と呼ばれる鏑(かぶら)をつけていて、頭・足などを射てはならず、その場合的中したとはみなされませんでした。

 

 

 

犬を殺すことは不吉なこととされ、殺傷しないよう配慮していました。

ただ、2~3mの至近距離から射るため、当たれば絵のように跳ね飛ばされたのでしょう。

 

 

 

犬追物 射方難易度

緑色が馬(騎馬武者)、橙色が犬を表し、難易度の高い方から、馬手筋違い(めてすがい)、馬手(めて)、筋違(すがい)、押捩(おそもじり)、弓手(ゆんで)と、低くなっていくんですね。

確かに、弓を持つ手・左側に射るのは、易しいですよね。

 

 

 

 

こちらの巻物は、「犬追物秘伝書」。正徳5年(1715)頃。

矢の射方をイラストで解説したもので、射方を大きく分けると、馬の左手に犬を見て射る「弓手(ゆんで)」、右手に見る「馬手(めて)」とあって、弓を左手に見るので、弓手がもっと射やすいんですね、やっぱり。

 

 

 

 

犬追物を描いた屏風もありました。

 

 

 

 

館内には、馬車もあって…

 

 

 

 

この馬車は「儀装馬車4号」。座馭式(ざぎょしき)2頭曳、明治41年制作。

現在、これと同型式の馬車は、宮内庁において主に信任状捧定式の際の外国大行使送迎用として、使用されています。

 

 

 

 

館内を進むと、動物の化石も展示されていました。

ウマの祖先・ヒラコテリウムの全身骨格で、今から約5,500万年前に現れた動物です。

 

 

 

 

その馬の祖先ヒラコテリウムの復元模型。馬に似ていますが、ハイエナのような感じにも見えます…

馬の進化として、ウマの4つの肢は指1本ずつで立っていますが。ヒラコテリウムの足の指は、前肢に4本、後肢に3本ありました。

 

 

 

 

こちらは、「メソソップス」の全身骨格と復元模型。

だいぶ現在の馬に近づいて来ていますね。

 

 

 

 

メリキップス」の全身骨格。

 

 

 

 

プリオヒップス」の全身骨格と復元模型。馬の進化の過程がよく分かります!

 

 

 

 

こちらは、大きいですね~「エクウス」の全身骨格。

 

 

 

 

こ、これは…炭坑内で、石炭の運搬に、ウマが使われていたんですね…

 

 

 

 

ウマの頭をデザインした弦楽器もあって…

こちらは「馬頭琴」。モンゴルの弦楽器で、現在のものだそうです。

 

 

 

 

こちらは「馬乳酒の製造・携帯道具」。キルギスタン。現代。

馬乳酒は、モンゴルの他、カザフスタンやキルギスでも飲みます。これらの資料は、キルギスで使われていた馬乳酒作りの道具で、モンゴルで使われている道具と少し形は異なりますが、使い方は同じです。

 

 

 

 

ウマの全身骨格標本も並んでいました。

 

 

 

 

上の写真の奥から2番目は、「鎌倉時代の馬全身骨格(鎌倉市由比が浜南遺跡出土)」になるそうで…鎌倉の由比ヶ浜で見つかった、推定5-6歳の雄。14世紀のものだとか…

 

 

 

 

馬の博物館」の館内の見学を終え、外に出ると、馬の銅像があって…

 

 

 

 

この銅像は、「シンザン号」。

父親はヒンドスタン、母親はハヤノボリ。昭和36年出生、北海道浦河郡。

競争成績は、19戦15勝、二着4回!す、すごい…

ミホシンザンの父親に当たりますね。

 

 

 

 

シンザン像の反対側に回ると、「五冠馬」「神賛」のプレートが!

 

 

 

 

馬の博物館」がある場所は、かつての「根岸競馬場」だったので、「根岸競馬場」の由緒書きがありました。

 

 

 

 

訪問当時の企画展示は、「生類憐みの日本史 ~馬から犬まで~」でした。

 

 

 

 

馬の博物館」の門塀。

 

 

 

 

馬の博物館」を見学した後は、「本牧市民公園」に向かいました。

その様子は、また後日。

 

 

 

 

馬の博物館

神奈川県横浜市中区根岸台1-3

https://www.bajibunka.jrao.ne.jp/uma/index.php

 

 

 

 

根岸森林公園

神奈川県横浜市中区根岸台

https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/park/negishi/

 

 

 

 

 

 

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