鳥取県米子市を拠点に日本全国や世界中の方のお悩み解決をカウンセリングや占いを使ってお手伝いさせてもらっているゲッターラボの藤原つとむです。
少し前にネットやSNSとかで「親ガチャ」って言葉が話題になっていました。
これについて、芸能人や著名人の人達がいろいろな見解をお話されましたね。
この話って、いくつかの要素に分けて考えないといけない気がするんですね。
このお話は動画でも話しているので合わせてみてください。
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「親ガチャとか言うな、親に感謝しろ」「親になってみたらわかる」とか言ってる人達は、本当の「毒親」って人達や酷い環境下で育つ人がいることをわかっていません。
それを少しでも知っていたら、一方的にそんな答えにはなりません。
「では、親がダメ」だった場合は人生が詰むのか?幸せになれないのか?ってなると、それは「違う」って答えになります。
もちろん、虐待とかで肉体的や精神的に壊れてしまうような場合は別ですよ。
あと、この「親ガチャ」って言葉って、ネットスラングでかなり「冗談半分」に使っていたところが大きい言葉です。
それに対して「説教」しているような人って、それこそがこの「親ガチャ」って言葉の「ダメ親」の予備軍もしくは現在進行系だと思いますよ笑
そもそもこの「親ガチャってなに?」って人もいるでしょうからちょっと説明を~
簡単に言うと「子供は生まれる環境や親を選べない」ってことなんです。
「ガチャ」っていうのはソーシャルゲームとかで課金とかしてする「くじ引き」みたいなもので、それによってアイテムとかキャラクターとかが手に入ります。
ただ、もちろんくじ引きなんで自分の欲しい物が手に入るとは限らず、私見ですけどこの「ガチャ」って言葉にはどこか「不条理に当たらない」ってのも少しニュアンスに入っているように思います。
僕らの世代だと、この「ガチャ」は「ガチャガチャ」とか「ガチャポン」とかって、お金を入れてレバーを回すとカプセルが出てくるやつのほうが馴染みがあると思います。
さて、ではこの「親ガチャ」って言葉ですが~
どちらと言うと否定的に言ってる人が多くいます。
そんな人の言い分は、
「育ててもらった親に感謝してない」
「親や環境のせいにしている。自分が努力すればいい」
そんな感じのことを言っていますね。
こんな発言をしている人の中で某女子アナはこんな事を言っています。
「親になってから親のありがたみがわかった。親ガチャとか言っている学生たちは、自分が親になった時に後悔すると思う」
小学校から皇族が行くような私学に入って、中学1年生の1年間だけで最低でも学校に130万円(学校に払うお金だけね。寄付とかは別にあるしもちろん他の必需品もある)は払わないといけない中高一環の私立に行ってる人の発言です。
まあ、これほど「お前が言うな」感の高い発言はないですね笑
身長2メートルのバスケットボール選手が、身長が大人になっても150センチしか無くてバスケの道を諦めた人に、「俺はプロになれた。お前もここで諦めたら後で後悔するぞ」って言ってるような感じですよね。
こんな統計データがあるんだそうです。
親や生まれた環境が良い人ほど成功した時に「自分の努力」だと言うのだそうです。
人間って「楽」な方をした人って、それよりも大変な事っていくら言葉や文字で聞いても「知ってる」にしかならなくて「理解する」にはならないんですよね。
以前にこのブログでも書いたことがありますが、あるプロのピアニストの人が知り合いに「お前は恵まれて苦労をたいしてしてない」って言われたのです。
それに対して「自分は血のにじむような努力をしてきた。何度も挫折して死にたいとも思った。そんな苦労を知らないだろう。知らないのに簡単に言うな」と・・・
そこじゃないです。
普通の家にはピアノはありません。
音大に通わせるだけの余裕もないところの方が多いです。
しかも、地方の田舎に住んでいたら更に難易度が爆上がりします。
ちなみに、この方は生まれも育ちも東京都心の超一等地で親は店舗を何件も経営しているセレブで、子供の時から家にドイツ製のグランドピアノがあって音大を卒業したら気が済むまで外国を遊び周ってたりしています。
もちろん「ピアノ」に関しては血ににじむような努力をされたんだと思いますよ。
ピアノに関してはね。
完全に「親ガチャ」でいったら「SSR」ってやつですよ。
ちなみにSSRは「ダブルスーパーレア」の略です。
もちろんこの親ガチャは「お金」だけの問題ではありませんが、お金がないといきなりスタートラインにすら付けないものが多数存在しますからね~
Twitterである会計士さんがこんな事を書いていてプチバズっていました。
「実家が太いとリスクが取れるので、結果として成果も出る」
「実家に何もないと挑戦して失敗したらそこで終わってしまう」
これに多くの人が共感していましたね~
このブログで何度か例えたことがありますが、同じ幅で同じ距離で同じ構造の橋があったとして揺れる事も無く風も吹かないとしても地上30センチにあるのと地上300メートルにあるのは同じではないって事です。
「橋を渡るため」の努力とか体力、技術は同じですがもしも落ちた時のリスクが違いすぎます。
でも、世の中では30センチの橋を渡れた人が300メートルの橋の前ですくんでいる人に平気で先程の某女子アナやピアニストの人のような事を言うんです。
そしてそんな人のほうが社会的地位や持ってるお金、知名度が高いので発言が多くに届くし本も出せるので「声が大きい」状態なんです。
家にお金がなくても本人が努力すればとか言ってる奴は結局はこの「親ガチャ」には大きな失敗をしてないんです。
そして、若くして経済的な成功をした人がその「出だし」の部分でどうやってお金を用意したのかって部分って多くが語ってなかったり、恵まれてたのを本人は気がついてないんですよね。
この「親ガチャ」での失敗にはお金だけではありません。
俗に言う「毒親」ってパターンもあります。
ある意味ではこっちのほうがヤバかったりします。
仕事柄、この毒親って人に悩まされ続けている人や悩みとか心の問題の原因を探って行くと「親」に行き着くことも多々あります。
そして、自分では気が付かないうちに「毒親」をしている人も多くいます。
これも色々なパターンがあります。
ろくに働かないとかってのもありますし、完全に子供を支配してしまってるってのもあります。
そんなわかりやすいのではなくて、親が自分の「正しい」で子供の本質を書き換えてしまってる事も多くあります。
これは一見したら問題なく見えるんですが、その子が大人になった時にいつまでも抜け出せない呪縛になって心の問題を次々に作り出していたりします。
こんな親って高齢になると大概はお金のことか介護のことで子供に精神的にも物理的にも多大な負担をかけてきたりします。
そんな中で苦しんでいる人をいっぱい見てきました。
逆に明らかに「そんな親」でしかないだろうなって親もいっぱい見てきました。
そんな人は自分が正しいとしか思ってないから「子育て」では相談に来ないんで、その事に気づかせてあげることが難しいんですよね。
確かに「親ガチャに失敗した」ってのを言い訳にしてしまってる人も多くいます。
でも、「それを言い訳にする」っていうのにもその人なりの理由があるんですよ。
すべての人が等しく心が強くも頭が良いわけでも、根性があるわけでもないんです。
そいう人は「そこでは無い部分」に良さとか長所が有ったりするんですね。
ちょうど、これを書いている時にこんな話がありました。
年収300万円台の家庭で育ったけどお金はバイトを掛け持ちして努力して東大に行って成功した人が、親ガチャって言って親や環境のせいにしてはダメだ的な発言をして5チャンネルとかで反論されていました。
この人は「そこで諦めるのはもったいない」って意味で言っておられたんだと思います。
でもね~これは僕はよく「カウンセリング」とか「セラピスト」って職業をする時に言うのですが、「正解」を言えば悩んでいる人や困っている人に届いて解消されるって訳ではないんですよ。
それで解消される人は、困ってるだけで悩んでいないんですよ。
例えるなら、それで解消される人は「行き先は決まってるけど道順がわからない人」で本当に悩んでいる人は「行き先そのものがわからない人」です。
前者は「道順」と「行き方」を教えれば自分で行きます。
だから、正解を言えば良いんです。
でも、「行き先がわからない人」には通用しません。
そこをわからず答える人は乱暴な言い方をしたら、「親ガチャ」には失敗してないんです。
それと、こういう人って自分が「底」だと勘違いしています。
5チャンネルでの反論に、この人は東京都足立区に住んでいる事を指摘している人がいました。
徒歩圏内に図書館でも塾でもなんでもある、田舎に行ったらそれですら簡単には通えない。その上で親が「大学なんて」って親だったら田舎は周りも似たようなものだと、そしてそんなバイトだってあるわけがない。
確かにそうなんですよ。
この発言にに対して「東京だから」とか言ってるやつは東京がそんなに有利なわけではないって人もいましたが・・・それは多分、本当の田舎を知らなすぎです。
僕の時代はバイトは高校生でも禁止でした。
隠れてしようにも田舎なんですぐにバレます。
今は可能でしょうけど掛け持つほどのバイトなんてありません。
僕が住んでいるのは鳥取県でも「都会」な方ですが、車で15~20分離れたところに行けば今の時代でもほとんどバイトをする場所はありません。
車で20分なら「電車でバイトに行けば」って思った人がいたらそれこそ田舎を知らなすぎです。
公共交通機関なんて使えるものはあるわけないですし自転車では冬に雪で死にます。
たった、「バイト」の事を一つとってもこの人は「底」ではないんですよ。
そして一番は、そのバイトしてでも東大を目指すことを許している親は「親ガチャ」の失敗とはいいません。
本当に失敗してるのなら、そのバイトのお金は「生活費」に取られます。
親や周りの影響でそもそも「東大」なんて発想にすらなりません。
失敗してないのなら「自分ができた」からって言っちゃダメです。
本来はこんな話をダラダラ書く必要ってないんですが、一定量の自分が「底」だと思ってる人が「親ガチャっていうやつはダメだ」ってのが湧いてくるんで・・・・
シングルマザー、母親は水商売で中卒、親戚も兄妹もいない。
県内には大学は2つしか無く(当時)、一つは家からは通えない距離で一つは医大。
小学生の時に夜逃げに付き合わされてから超貧乏。
バイトはいかなる理由があろうと禁止。隠れてしても即見つかるしそもそも探すほど数がない。お金がないから滑り止めを受けれず希望の学校には願書を出してもらえず高校すら選べない(学校が許可したのは名前を書けば受かるレベル)
進学塾?なにそれ食えるの?行かされた高校から同学年での大学進学はゼロ。
当時、自分や周りで大学に行こうなんて思ってる人を見たこともありません。
はい。
これでも、東大は努力すれば目指せて行くことができるって人がいるんなら素直に教えを聞きますよ。
できないなら「親ガチャ」の話には口を出さないでください。
そして、こんな仕事をしていると僕よりも、もっと大変な環境で育った人にいくらでも会います。
さて、話しを戻しましょう。
そうそう、ちなみに僕は親ガチャを失敗したとは思っていませんよ。
むしろ成功だと思っています。
でもね。
それは「いま」だからそう思えるんです。
「いま」苦しんでいる最中の人にそれを思えって言う気なんて全くありません。
「失敗」って思っていいです。
怒っても悲しんでも恨んでもいいです。
そして時には「諦め」になっても「言い訳」にしても構いません。
でもね。
どうやら、この人生って「クソゲー」はその最初のガチャでのパラメーターと装備と設定で闘わないといけないみたいんですよ。
だから、「クソゲー」なんです。
クソゲーなんですけどある程度、攻略するとわかるんですがかなり絶妙なゲームバランスが取ってあったりします。
「ハードモード」ほど「経験値」が同じ事をしても「イージーモド」に比べて多量に入って来るんですよ。
ただ、まさにゲームと同じでハードモードほど序盤がきついんですよ。
そしてイージーモードでいくらやってもゲームは上手くならないんです。
上手くはならないのですが、イージーモードだとスコア(点)だけは取りやすいからスコアは上がるんです。
そのスコアにあたるのが現実の世界では「お金」です。
経験値で手に入るのは簡単に言えば「幸せ感」です。
もちろん、その幸せ感って言葉には「お金」はある程度はどうしても不可欠です。
ハードモードで序盤をクリアーして経験値を稼いだ人はある程度のお金は手に入れれます。
でも、イージーモードでお金は稼げてもどんなにやっても経験値はあまり稼げません。
経験値は自分の選択で起こった事よりも自分の選択ではない事で起こったことでの方が何十倍も稼げるんです。
この話を書いたブログがこれですので、よかったら合わせて読んでみてください。
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そうなるとイージーモードの人は、自ら世間的には上手く行ってるのにハードモードな事をしないといけなくなるんです。
実際はお金とかに余裕があったりするんで、実はそのハードモードも有利に進めれたりするんですが、問題は「そんな考え」になりません。
そこに気がつくのが非常に厄介なんですよね。
物理的には問題ないのですから・・・・・
強制力が働く時もありますけどね~
ほら、病気や事故で死にそうになってそこから復帰した人とかが人生観が全く変わったってあるでしょ。強制的にハードモードをさせられて経験値を大量に稼いだんです。
でも、これだと「運まかせ」ですよね。
そう考えると、いったいどっちが運がいいのやら・・・・
僕が親ガチャに失敗したと思ってない理由は2つあるんです。
一つは「お金」とか「環境」という意味ではなかなかのハードモードでしたが、母親は僕の事を一度も否定したことがありません。
何をするにも何を考えるにも肯定してくれました。ただ、「自分で決めたのなら自分の責任だ」とも言われてましたけど・・・
もう一つは僕みたいな怠け者で臆病で人見知りがイージーモードだったら、「ニートまっしぐら」ですよ笑
間違いなく、完全無欠のニートになってる自信があります。
そういった意味ではずっと強制力が働いてたのは幸運だったのだと思いますね。
これを書いている時にTVでこんな話をしていました。
「コロナの影響で自殺をする女性が急増している」
その中で女性とのメールのやり取りで、「私には何の価値もない」って書かれていました。
この話はもっと掘り下げて話したいんで別の回にお話しますが・・・・
なんでしょう「自分の価値」って?
この女性が何があって何を思ってこれを言ったかはわかりません。
でも、僕は思うんですよ。
今回の「親ガチャ」って言葉が広まった時に、「親には感謝」とか「やればできるんだ」とか「そんな事のせいにして逃げるな」とか言ってる人達のような人種の存在が、この女性のような状態を生み出している一つの大きな原因だと思います。
乱暴な言い方をするなら「私にはできた。だからあなたもしなさい。そうでないのは怠けている」と言って殺しているんですよ。
低所得の家から一流大学に行かないと価値はないのですか?
その努力をしなかったら価値はないのですか?
悩み苦しみながらも一流のピアニストにならなければ価値はないのですか?
上流階級の家に生まれて、良い学校を出て女子アナになってお金持ちと結婚しないと価値はないのですか?
生まれた環境が厳しいから諦めたり愚痴を言ったり、それを理由にしたら価値はないのですか?
そうやって常に高いハードルの上にしか価値はないように見せかけて、自分は安全なエレベーターでそこに登ってエレベータの中で筋トレしたから「私は努力した」と、ロープを重りを背負って素手で必死に登ろうとしている人を「怠け者」扱いする。
確かに「何かを言い訳」にしてずっと逃げている人もいます。
今回の親ガチャだってそんな人も多くいるでしょう。
「そうなるにもその人なりの理由がある」って前半の方で書きましたよね。
でも、親ガチャのせいだけにしている訳ではない人も多くいてその言葉でどれだけ「お前に何がわかる」って傷ついたか。
自分の生まれた環境で自分の努力でたどり着いたのなら、それは「あなたの価値観」であって共通の価値観ではなりませんし正解でもありません。
今回の親ガチャの話と自分には価値がないと自殺を考えている女性の話は、いっけん別の話のようですが根底ではつながってるように思うんです。
親ガチャに失敗したと思っても、今そこに存在しているならあなたは十分に価値があります。
親や環境が悪かったのなら、その貧弱な装備で少しづつでも人のせいにしながらでも前に進んでみてください。
すると、ある瞬間から自分の価値がわかります。
自分の価値は自分が歩んできた道なんですから。
そんなハードモードでも「生きている」のなら価値はすでに十分あるんですよ。
そして、そんな中でも生きてきたって自分に気がついたらそれが「価値」です。
そうなったら、他人と比べた価値なんて大した問題ではないって気が付きます。
そこまで行くと、今度は「そう思ってくれる人」と多く縁ができるようになるんで、自分は自分でいいって思えるようになります。
そこまでくれば、どんな「親ガチャ」だろうと「必要だった」って思えるようになりますから、そこまでは「親ガチャ」のせいにしていたって構いませんよ。
そして忘れてはいけないのが本当の意味での親孝行は、あなた自身が幸せになることですからね。
それではこれで終わります。
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