東野幸治と永野『マルコポロリ!』グレープカンパニー回を振り返る

東野幸治と永野『マルコポロリ!』グレープカンパニー回を振り返る 東野幸治のホンモノラジオ

永野さんが2022年8月12日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』に出演。お見送り芸人しんいちさんらと出演して大反響となった『マルコポロリ!』グレープカンパニー徹底解剖スペシャルを東野さんと振り返っていました。

(東野幸治)俺たちの洋楽紅白歌合戦2022夏、今日のゲストを紹介しましょう。番組には3回目の登場でございます。ご存知、永野くんです。よろしくお願いします!

(永野)よろしくお願いします。ありがとうございます。

(東野幸治)天才芸人永野くんが。

(永野)自分で言ってますけど。

(東野幸治)いえいえ。『マルコポロリ!』でもお世話なって。

(永野)お世話になりました。TVerで何度も見ました。大好評でした。本当に。事務所のマネージャーが個人的にいろんな友人とか、業界関係者にLINEして。「『マルコポロリ!』は見てください」って(笑)。

大好評だった『マルコポロリ!』

(東野幸治)あの、仕事、増えたんですか?

(永野)あの、(お見送り芸人)しんいちとの絡みみたいなのは増えましたね。

(東野幸治)ああ、よかった(笑)。ちゃんと……だから『マルコポロリ!』でグレープカンパニーという事務所の回をやって。永野くんとで、たまたましんいちをブッキングしていて。で、そのブッキングした後に『水曜日のダウンタウン』でドッキリで。先輩芸人の悪口をしんいちくんが上手に言ってくれて。永野くんもベテランのええ顔でモニタリングするっていう、あの百戦錬磨の顔(笑)。

(永野)すいません、本当に(笑)。

(東野幸治)で、それを見て「マジで怒ってるんちゃうか?」とか、賛否両論ある中で、言うたらランジャタイが来て、あぁ〜しらきさんがおって。口笛なるおさんがおって。「なんで日曜日のお昼に大阪のローカル番組でグレープカンパニー……サンドウィッチマンもようブッキングできへんのにやりよるねん?」っていう声がある中、まあみんな、自由にしゃべっていただいて。

(永野)はい。ありがとうございます。

(東野幸治)いやいや、俺もだから大いに笑わせていただいて。

(永野)もうあの後、別の番組を何個か呼んでいただいたんですけど。「きっと『マルコポロリ!』を見たんだろうな」みたいな。なんか、型を作っていただいて。我々、あの後で迷っていたんですよ。

(東野幸治)ああ、なるほど。どこまで2人が……まあお互い、友達でもないし。ほんで、お互いの本音もわかった上でどう、エンターテイメントにしていくか?っていうところの落としどころの一発目が『マルコポロリ!』。あれ、『マルコポロリ!』でしんいちと喧嘩じゃないですか。あれは、本番前に2人で「どんな感じで……」っていうやりとりはあったの?

(永野)それは、なかったですね。

(東野幸治)特にしゃべることもないし。

(永野)あの、別にそこまでピリピリではもう、この通り、ないんですけども。これ、本当に2人でいると「ああ、2人でいるんだ」みたいな感じでカンテレの中のスタッフとかも見てくる感じで。「これ、なんか自分たちが思ってる以上のことをしてしまったんだな」っていう……。

(東野幸治)そうそう。反響がね。

(永野)そう思ったので、楽屋で……本当は、しんいちはわかんないですけど。自分はちょっとは話したかったんすよ。

(東野幸治)どういうことを話したかったの?(笑)。

(永野)いや、「どういう感じで君は来るの?」みたいな(笑)。

(東野幸治)フハハハハハハハハッ! 正直言うと。先輩からちょっとね、階段を下りていくわけやないけども。ちょっと聞きたかったと。で、しんいちからも言ってほしかったと。で、しんいちは?

(永野)で、聞きたかったんですけど、そういう時間を作ってもらえなかったんですよ。

(東野幸治)ああ、スタッフさんが。変な空気の中、もういきなり「よーい、ドン!」で始めましょう、みたいな。

(永野)だから楽屋に呼んで、本当は台本とか見てるんで。流れでなんかしんいち、最後、ねえ。

(東野幸治)歌を歌うっていう。それは決まってたんですよね?

(永野)はいはい。決まってたんで、そこでどういうリアクションをすればいいかも、わかんないじゃないですか。僕、結構そのへん、決めたいなって思ってて(笑)。

(東野幸治)ええっ? ああ、もうちゃんともできるから、全部教えてくれと?

(永野)はいはい。そうなんですよ。できるから……もう、別にいいじゃん?っていう(笑)。

(東野幸治)そんなに別に全部がリアルじゃなくていいから。ファンタジー、エンターテイメントをやるから教えてくれっていう派?

(永野)そうなんですよ。なんか大事なところを……ABCDEFGって、全部じゃなくていいけど。AとDとFとZぐらいは決めておいてほしいなって思ったんですけども。結局、そういう話もできず。しんいちも、なんかギリギリだったのかな? バラバラな感じで集まったんで本当、本番で「よーい、ドン!」って始まっちゃって。

(東野幸治)そんな感じで。俺もそんな別にそんな、言うたら「2人、大丈夫なんですか?」って聞いたら「いや、大丈夫です」としか聞いてないから。いざ、始まって……っていう感じやもんね?

(永野)はい。始まって。

(東野幸治)ほんだら、もう天才永野くんが発動して。もうビースト状態。

天才永野がビースト状態に

(永野)いや、もうそこで東野さんのもう、名司会っぷりで。我々、その船に乗って。なんとかうまくいったぞ!っていう。正直、帰りはもうポワーッて。風呂上がりみたいな顔で。充実してたんですよ、僕(笑)。

(東野幸治)フハハハハハハハハッ! ああ、そうなん? いや、僕からするともう、あの口笛くんがおってよかったなと思って(笑)。

(永野)その口笛は帰り、新幹線まで……新幹線の車内はバラバラだったんすけど。新幹線まで行く途中は「僕は大丈夫だったんでしょうか?」ってずっと、落ち込んでて。で、僕はそれを見た時に「ああ、だから東野さんは目をつけたんだな」って思って。

(東野幸治)いや、なんかあの番組でね、なんか言うたら永野くんとしんいちくんが喧嘩したって始まって。で、そこを一応、おさらいせなあかんけど。やっぱりランジャタイもいてるし、しらきさんもいてるし。で、なぜか真ん中に……俺が指示を出したわけじゃなくて、スタッフが座組で、なんであの太った黒豚を真ん中に座らせたのか、意味がわからへんかったんすけど。でも、おそるおそる振ると、もう上がり倒してるし、噛み倒してるし(笑)。いや、こんな面白い食材ないでって思って(笑)。

(永野)ありがとうございます(笑)。帰りは彼がもう、「僕は本当によかったんですかね?」っつって、本当に落ち込んでるんですよ。だから僕も偉そうに、ベテランぶって、「本当に落ち込んでるからこそ、東野さんはいじってくれたんだよ」って言って(笑)。

(東野幸治)いや、違う(笑)。俺じゃない。あんなに永野くんに真顔で「お前はどんだけつまらないか?」っていうのを赤裸々に言われて(笑)。

(永野)それでその後、事務所でなるおに会ったんですけども。彼はそれ以降、仕事がっていうよりはライブが結構前から入ってるのがあったんですけども。ライブ、ライブでみんなに言われるらしいですよ。『マルコポロリ!』っていうことで。

(東野幸治)ああ、じゃあよかったね。グレープカンパニー回、特集して。

(永野)ありがとうございます。全然、なるお自身もそこで「そうなんですよ」っつって。今まではあいつ、何かできる感じでいたんですよ。ツッコミで。ボケもいるんで。ですけど、あいつは自分とかにも言われた言葉とか、あと東野さんの……。

(東野幸治)あれ、永野くんが言うたの……国崎のボケに「早いよ! 今じゃない」みたいなことを……。

(永野)そうですね。「今じゃなーい!」ってあいつが突っ込むんですけども、その後に僕がすぐに「『今じゃなーい!』がウケてなーい!」って言ったんですよ(笑)。「その冷たいツッコミは関西の人、喜ばなーい!」っつって(笑)。

(東野幸治)それで、お風呂上がりになったんでしょう?(笑)。

(永野)それで僕、大満足して。「早く見たいな」って思ったんだけど。なるおは落ち込んでて。でも、僕はそこで「なるおが落ち込んでるからこそ、東野さんがいじったんだと思うよ」って言って。その言葉がなるおに刺さってたのか、その後にライブで結構、「そういう感じの人だったんだ」みたいな。

(東野幸治)ああ、なるほど。変に肩に力を入れずに、みんなとの距離もちょっと詰まって。いい具合にコミュニケーションというか。

(永野)だけどひとつだけ、東野さんのせいであいつは努力を忘れてしまったというか。いままで、かかってたり、メモしてることをしゃべってることがいまいち……もちろんウケてる時もありましたけど。そこまで上手くいかないなっていう中で、あんなにフィーチャーされることってなかったんですよ。

(東野幸治)ああ、そうなんだ。

(永野)で、その時に人間、そのお笑いの芸人としての快感が出るじゃないですか。アドレナリンというか。

(東野幸治)脳からズルズルッと液体が出るよね(笑)。

(永野)脳の液体っていうのは忘れないと思うんですよ。ウケた時の感覚って。それが自分が素で、何にもない状態でウケちゃったもんだから。なんかあいつ、努力しないことを覚えちゃったというか。

(東野幸治)ああ、1人のお笑いジャンキーを作ったみたいな感じ?(笑)。

(永野)そうなんですよ(笑)。我々……まあ、東野さんを中心とした『マルコポロリ!』が作っちゃって。で、あいつ、努力をしない状態で汁が出たんで。これは困った……。

1人のお笑いジャンキーを作ってしまった

(東野幸治)だから次回、万が一『マルコポロリ!』に呼ばれたら、何もいじらないっていう。次の第2段階に……(笑)。

(永野)行かないとダメです(笑)。

(東野幸治)1時間半、一切いじられず終わっていくっていう(笑)。

(永野)そうです(笑)。あいつはなんか、東野さんが見たあいつじゃない、無を作るという作為のあいつが今度、『マルコポロリ!』に来た時には現れるんで。

(東野幸治)逆に言うとだから申し訳ない。だから、相方さんからするとね、わらふぢなるおとして考えると、すごくマイナスやと思うねん(笑)。結果的に何ひとつ、わらふぢなるおとしてはマイナスというか。

(永野)マイナスではあるんですけど。その1回の快感で……だって、あいつと会った時、もう放送から2週間、3週間経ってるんですよ。なのにずっと2人で『マルコポロリ!』の思い出話なんですよ(笑)

(東野幸治)もうあかんやん、そんなの(笑)。

(永野)ずっとあいつ、浸ってるんすよ。「なにもしなくてよかったんですねー」みたいな。「なんくるないさー」みたいな顔になってて(笑)。

(東野幸治)それはダメですよ。石垣島の島民みたいになったらダメですよ(笑)。

<書き起こしおわり>

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