涙指数1  ★☆☆ ハンカチ

 

 父親が遺した別荘のある韓国で悠々自適の生活を送る

 小説家志望の輝夫(岡田将生)の所に、「離婚する」と

 息巻く妹・要(川口春奈)が、いきなりやってきました。

 

 驚く輝男を尻目に居座る要。

 

 そんなある日、要は、韓国の商店街で日本に残してきた

 夫の滋(薬丸翔)を見かけます。

 

 その後を追ってたどり着いたのは、巨大な木と

 不気味な井戸を擁する和食店。

 

 無人のはずの店内から姿を現したのは、パスポートは

 おろか、着の身着のまま、記憶さえもあやふやな滋で……。

 

 超常的な世界観で人気の劇団・イキウメによる舞台が、

 近未来SF大作『AI崩壊』(20)の入江悠監督によって

 映画化されました。

 

 オール韓国ロケの超パワフルな作品で、血まみれ

 ドロドロホラーを期待していましたが、いい意味で

 裏切られました。

 

 「呪い」はもちろん、SFティストやコメディ色も

 堪能できちゃうんです。

 

 そして、さりげなく、兄の妹への愛も感じられます。

 

 ラストはなぜか、感動すら覚え、ついうるうるして

 しまうのでした。

 

 記憶のあやふやさと想像力に乾杯!

 

 観る人によって、ホラーにも、コメディにもなる

 恐るべき作品です。

 

     11月19日(金)から、劇場公開中

 

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