妖斥人175 | リスの頭の中

リスの頭の中

小説、雑記、日記とかとか。
なんでもござれー、な感じかな。

「変なやつ」
 笑うようにくらはは言った。
 歩きながらくらはは母と交わした会話を思い出していた。
『くらは。くらはの中に流れる血を恨まないでね。特別なんかじゃないんだから』
父について尋ねたとき母はこう答えた。
『私は人なの? それとも、妖なの?』
 涙ながらに訊くくらはに母は優しい微笑みを見せながら答えた。
『くらははくらはよ』


【おわり】



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