すばらしき法縁。善住寺本堂にて仏前結婚式を厳修。 | 善住寺☆コウジュンのポジティブログ☆ 『寺(うち)においでよ』

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令和4年1月14日

『仏前結婚式』in 善住寺

 

 

 夫婦誕生の素晴らしい瞬間に立ち合わせていただきました。

 

 仏前結婚式ってどんなことをするのか、その内容を公開致します。

仏式もいいものですよ。

 

 

 心配された大雪警報も解除され、青空も見え始めました。

目に見えないたくさんの祝福を感じる本日です。

 

 

 開式の1時間半前に到着の花嫁。

住職の妹は着付け師ですので、着付けをお願いしました。

 

 アモリール着付け教室はこちら

 

 

 30分前。御両家ご両親の到着です。

 

 しばし歓談の後、仏式の説明。

マスクをどうするかなども話し合います。

結果、式中だけは外すことに決まりました。

 

 

【仏前結婚式】

 

一、新郎新婦入堂

 

 

一、戒師登壇

 

 

一、開式の辞

 ただいまより、新郎〇〇〇〇、新婦〇〇〇〇の結婚の儀を、善住寺御本尊大日如来の御前にて、私 山地弘純を戒師のもとに執り行います。合掌、礼拝

 

 

一、洒水

 大いなるいのちより降り注いでいる恵みが感じられるように、頭の上に仏の水を注ぎます。

目を瞑り、少し頭を下げてお受け取り下さい。

 

 

一、表白

敬って真言教主大日如来 両部界会 十方三界 諸尊聖衆 当所鎮守 殊には弘法大師を始めたてまって 三国伝灯諸代列祖 ○○家 ○○家先祖累代の霊位に白して言さく

今ここに〇〇〇〇 宿世の善因 将に成熟し、〇〇〇〇と現前吉祥の良縁満足して 曜宿和善の今日をとし 三密瑜伽の道場を荘り 諸仏諸菩薩の哀愍加護を請いたてまつり 三業を清浄にし 至心に帰依して 厳かに結婚の式典を行う

仰ぎ願わくは 護持夫妻を加持護念し 寿命長遠 福徳自在 子孫繁栄 如意円満せしめたまえ 乃至法界平等利益 敬って白す

 

 敬意を込めて、生命の始まりである大日如来、そこから分かれ大きく広がっていった宇宙、そこから生まれたこの地球、そこで進化と退化を繰り返しながら命を繋いでくれた生物たち、その中から生まれてきた人間、そしてここまで命を届けて下さったご先祖方へ申し上げます。

 今ここに新郎に宿る善い原因が成熟し、今ここに新婦との素晴らしく良いご縁の機が満ちて、お日柄も申し分ない今日に、心合わせるにふさわしい道場を飾り、仏様方の見守る中で、身と口と心をクリアにし、心から仏道を信じ、厳かなる結婚の式典を行います。

 どうかそんな夫妻と思いを合わせ、寿命が長遠で、福徳が循環し、子孫も反映し、心を円満にいられるよう、応援していてください。

 そしてそこから溢れだした幸せが、世界中の人々に行き渡りますますように。

まずここに宣言させていただきます。

 

 

一、念珠授与、交換の儀

 この念珠はお互いがお互いを思いやる仏の心を表しています。どうかその思いをいつまでも持ち続けてください。

 

 

一、指輪交換の儀

 指輪は相手を縛るものではなく、相手を想うものでありますように。

 

 

一、授戒(じゅかい)

 お二人に戒をお授け致します。私の後についてご唱和下さい。

 

 

●先、開経偈(かいきょうげ)

 今あなたがここにいること、二人が巡り合えたこと、そしてこの仏の教えに出会えたことは本当に得難いことなのです。そのことに今ありがとうと心から感謝します。

 

無上甚深微妙法 [むじょうじんじん みみょうほう]

百千万劫難遭遇 [ひゃくせんまんごう なんそうぐう]

我今見聞得受持 [がこんけんもん とくじゅじ]

願解如来真実義 [がんげにょらい しんじつぎ]

 

 

●次、懺悔文(さんげもん)

 私たち人間が昔から起こしてきた悪い行いは、自分の中にある不足、不満、不安というマイナスな感情を相手に満たさそうと求める「貪(むさぼり)」の心、感情をぶつけて相手をコントロールしようとする「瞋(いかり)」の心、その原因が自分にあると気付かず相手のせいだと思う「痴(おろかさ)」の心の『三つの毒』によるもので、それが脈々と連鎖しているのです。

 その連鎖を断つためにも、自分の身体や言葉、心から出た毒素を相手に向けてしまった時には、それを正し、相手にごめんねと謝ります。

 

我昔所造諸悪業 [がしゃくしょぞう しょあくごう]

皆由無始貪瞋痴 [かいゆむし とんじんち]

従身語意之所生 [じゅうしんごい ししょしょう]

一切我今皆懺悔 [いっさいがこん かいさんげ]

 

 

●次、三帰(さんき) 

 私たちは二人で仏道という、お互いがお互いを思い合う道を歩んでいきます。

 

弟子某甲[でしむこう] 盡未来際[じんみらいさい] 帰依仏[きえぶつ] 帰依法[きえほう] 帰依僧[きえそう]

 

 

●次、三竟(さんきょう) 

 私たちは仏道を途中で降りることなく歩み続けます。

 

弟子某甲 [でしむこう] 盡未来際 [じんみらいさい] 帰依仏竟 [きえぶっきょう] 帰依法竟 [きえほうきょう] 帰依僧竟 [きえそうきょう]

 

 

●次、十善戒(じゅうぜんかい) 

 自分が自分らしくいるために、相手がその人らしくいられるために、自分に正直に 相手に誠実に生きていきます。

 他の命を殺さず、他者から奪わず、堂々とできない異性関係はもたず、他者を惑わせることを語らず、自分を飾って語らず、二枚舌を使わず、悪口を慎み、欲求不満にならず、怒りをまきちらさず、偏見で物事をみないことを誓います。

 

弟子某甲 [でしむこう] 盡未来際 [じんみらいさい] 不殺生 [ふせっしょう] 不偸盗 [ふちゅうとう] 不邪淫 [ふじゃいん] 不妄語 [ふもうご] 不綺語 [ふきご] 不両舌 [ふりょうぜつ] 不悪口 [ふあっく] 不慳貪 [ふけんどん] 不瞋恚 [ふしんに] 不邪見 [ふじゃけん]

 

 

●次、発菩提心真言(ほつぼだいしんしんごん) 

 相手に求めるのではなく、自らの真実を求める心を起こします。

 

おん ぼうじしった ぼだはだやみ

 

 

●次、三摩耶戒真言(さんまやかいしんごん) 

 不機嫌をまきちらし、自分のご機嫌を相手にとらすようなことをしません。自分のご機嫌は自分でとります。

 

おん さんまや さとばん

 

 

●次、御本尊大日如来真言

 大いなる宇宙、大日如来のいのちの中で、生かされていることを感じます。

 

おん あびらうんけん ばざらだとばん

 

 

●次、大師宝号(だいしほうごう)

 私は一人じゃありません。いつでも支えてくれる存在を身近に感じます。

 

南無大師遍照金剛

 

 

 以上、戒めとしてよく保持するよう努めます。

 

 

一、三三九度(さんさんくど)の儀

 仏式は神式と逆の巡りで行います。

・小盃 新婦→新郎→新婦 

・中盃 新郎→新婦→新郎 

・大盃 新婦→新郎→新婦

 

小盃は過去。ご先祖方への感謝の意を巡らせます。

中盃は現在。二人が結ばれたことへの感謝を巡らせます。

大盃は未来。まだ見ぬ未来の繋がりへの感謝を巡らせます。

 これにて夫婦固めが成りました。(拍手)

 

 

一、親族交盃(しんぞくこうはい)の儀

 続いて親族も固まりました。(拍手)

 

 

一、誓いの言葉(誓詞)

 それではお二人で心を合わせ、誓いの言葉を読み上げて下さい。

 

 

一、御法楽(ごほうらく)  

 最後に新郎、新婦に「般若心経」の心をお伝えします。

 「普通はこうあるべき」「常識的におかしい。」「そんなの当たり前だ。」といった固定化した自分の物差しで相手を裁くことから、争いが生まれます。

 どちらかが正しいということはなく、答えはいつだって二人の真ん中にあります。

 丁寧に話し合い、二人で新しい物差しを作っていってください。

 それが「空」という言葉で示した般若心経の教えです。

 

 それでは新郎新婦、親族全員で般若心経をお唱え致します。

 

 仏説摩訶般若波羅蜜多心経。

觀自在菩薩。行深般若波羅蜜多時。照見五蘊皆空。度一切苦厄。舍利子。色不異空。空不異色。色即是空。空即是色。受想行識亦復如是。舍利子。是諸法空相。不生不滅。不垢不淨 不増不減。是故空中。無色。無受想行識。無眼耳鼻舌身意。無色聲香味觸法。無眼界。乃至無意識界。無無明。亦無無明盡。乃至無老死。亦無老死盡。無苦集滅道。無智亦無得。以無所得故。菩提薩埵。依般若波羅蜜多故。心無罣礙。無罣礙故。無有恐怖。遠離顛倒夢想。究竟涅槃。三世諸佛。依般若波羅蜜多故。得阿耨多羅三藐三菩提。故知般若波羅蜜多。是大神咒。是大明咒是無上咒。是無等等咒。能除一切苦。眞實不虚故。説般若波羅蜜多咒即説咒曰掲帝 掲帝 般羅掲帝 般羅僧掲帝 菩提僧婆訶般若心經

 

 

 全員で読経。

 

 

一、花束贈呈

 まず新婦側のご両親に。

 

 そして新郎側のご両親へ。

 

 

一、閉式の辞

 以上滞りなく、お二人の結婚が成立致しました。

御両家の皆様、本当におめでとうございます。

 

 これをもちまして、仏前結婚式をお披楽喜と致します。

合掌、礼拝。

 

 

※指輪交換と花束贈呈は、もともとの式内容には含まれていませんが、新郎新婦側からの希望があり、組み入れさせていただきました。

 

 

◎式典後、記念写真撮影

 

 私としても、このような場に立ち会わせていただけたことが、本当に幸せです。

 

 

 

 お見送りの時。

新婦のお母さんに、仏式がすっごくよかったと言っていただけたことも、とても嬉しかったです。

 

 

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