イスラエルがイランに報復するとすれば核施設攻撃しかないが | 鳳山雑記帳アメブロ版

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【イスラエル】「明確な反撃」方針 イラン国外の拠点標的の見方も

 これはあくまで個人的感想で必ずこうなるというわけではなく、外れる可能性のほうが高いという事はあらかじめお断りしておきます。
 
 さてイスラエル軍がシリアのイラン大使館を空爆し革命防衛隊コッズ部隊の幹部を殺害した報復にイランはイスラエルに向けて大規模なミサイル攻撃を行いました。イスラエルは戦争に負けたら国が亡ぶので泣き寝入りは無いと思います。唯一の例外は湾岸戦争時のサダム・フセインによるスカッドミサイル攻撃ですが、あの時はアメリカがパトリオットミサイルの提供を行い、多国籍軍が攻撃するから我慢してくれと説得したからでした。
 
 今回イスラエルがイランに対しどんな報復攻撃をするか考えてみました。まず地上侵攻はあり得ないと思います。間にシリア、イラクを挟んでいますし、長大な補給線を維持できません。それにハマス殲滅を目指したガザ戦争もすでに半年が経過し余裕が無いでしょう。
 
 とすれば空爆ですが、イランがイスラエルにしたように民間人を標的にした攻撃はしないでしょう。これ以上国際非難は避けたいですからね。攻撃は軍事施設に限られますが、イラン国外の軍事施設を攻撃しても効果は薄いと思います。イラン国内を標的にするでしょうが、西側識者の一部が指摘するようにイランの核施設を攻撃する可能性が高いと見ています。イランの核開発も完成間近だと言われますし。
 
 というのもイスラエルはこれまでシリアやイラクの核施設を空爆してきた実績があるからです。ただイランはあまりにも遠い。イスラエルの首都テルアビブからイランの首都テヘランまでは1000㎞あります。空中給油前提でしょうが、シリアやイラク上空だと敵に空中給油機が撃墜される可能性があり、サウジ上空はサウジアラビアが通過を認めるか?カギはサウジを説得できるかどうかにかかっているでしょう。
 
 では長射程ミサイルならどうかと調べたんですが、射程1300㎞のエリコ2、射程7000㎞のエリコ3という弾道ミサイルを保有していますね。エリコ2で弾頭威力1トンだそうですから威力的には申し分ないんですが、エリコシリーズはもともと核弾頭搭載が前提なため半数必中界(CEP 平均誤差半径とも呼ぶ)1000mでピンポイント攻撃が難しいと思います。
 
 精密爆撃なら従来のようにF-15E(イスラエル軍仕様のF-15I)に爆装させF-16がエスコートにつくという作戦にしないと駄目かもしれません。ただ有人機なのでトラブルもあり得ますし、イラン空軍の迎撃も怖い。だとすると多少外れるのは覚悟のうえで通常弾頭のエリコ3をぶち込むしかないんでしょうが、それでもし民間人に被害が出たら悪の枢軸の連中や、その手先のマスゴミはこぞってイスラエルを非難するんでしょうね。
 
 今なら最新鋭のF-35を使うという手もありますが、万が一にでも落とされたらそちらの方が怖い。お金と人命と技術漏洩のあらゆる意味で。果たしてイスラエルはどのような選択をするか注目しなければなりません。そもそもイランがヒズボラやハマスを唆してイスラエルをテロ攻撃しなければ始まらない話でした。なんて愚かなことをしたんだろうと呆れるばかりです。
 
 イスラエルは曲がりなりにも民主国家なので、ロシアやシナのように他国を不法に侵略するような暴挙はしません。これまでの戦争はみなアラブ諸国が仕掛けたもの。奇襲攻撃だった第3次中東戦争も、もとはと言えばアラブ側がイスラエル攻撃の準備をしていたのを叩いた先制奇襲ですからね。
 
 まあ、これまで住んでいたパレスチナ人を追い出して自分たちの国を建国したイスラエルが憎いという事なんでしょうが、歴史をたどればそこに住んでいたのはユダヤ人。しかしその前は旧約聖書に書かれている通りペリシテ人。そのペリシテ人さえも海の民の一派で外から侵略してきた民族というように、歴史問題を持ち出せば話は混乱し収拾がつかなくなります。
 
 国際政治に日本の民法を持ち出すのはどうかとも思いますが、経緯はどうであれ70年そこに住んでいるのだからユダヤ人に居住権があるだろうと考えます。厳しいようですが、戦争で奪われた領土は戦争で取り返すしかない。この現実が理解できないからロシアと話し合いで北方領土が返ってくるなどと甘い幻想を抱けるんです。ウクライナ戦争は日本が北方領土を取り戻す最大のチャンスでもあるんですけどね。話が長くなるので止めますが…。
 
 イスラエルとイランの報復の応酬はしばらく続くと見ます。それが中東戦争、引いては世界大戦に発展しないよう祈るばかりです。