天津神明宮のあとに寄ったのは、太東岬灯台。
北側には九十九里浜、南側は大原方面が一望できます。
ここに寄った目的は、旧海軍が戦時中に設置した電探(対空レーダー)跡。
以前に寄った勝浦の官軍塚は、実用化の実験施設でしたが、
こちらは実戦用。本土空襲のB29の本土接近を探知していた場所になります。
この真下に、電探の操作室があったんですが、
崎の浸食のために、だいぶ前に海中に崩落したとのこと。
同じようなことは、北海道の戦跡にもあったと聞いていますが、
仕方ないとはいえ、何らかの保存策が必要だったのかも知れません。
近くの茂み 写真では樹木が植わっているあたりになりますが、
当然、米軍には察知されるので、戦闘機の攻撃対象になっていて、
対抗策として対空機銃(おそらく、25mm連装or3連装機銃)が設置された跡になります。
国道から約1.5km入る道が、車同士のすれ違いも難しい道で、
アプローチも難しい場所になりますが、原型をとどめているという意味では、
貴重な歴史的遺産になると思います。
観光客も多かったので、ぜひ道の整備はして欲しいところです。
閑話休題
太平洋側を望むと、1隻の巡視船。
船型からして、かとり型巡視船。てっきり銚子配属のPM51かとりかと思ったんですが、
トリミングしてみたら…
同型船の、鹿島配属のPM55ひたちでした。