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前回に、追記で載せた大阪市内の映画館「シネ・ヌーヴォ」での映画「冬の旅(さすらう女)」の鑑賞記録です。



https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%AC%E3%81%AE%E6%97%85_(1985%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)

ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞

監督 アニエス・ヴァルダ

主演  サンドリーヌ・ボネール:モナ

ストーリー

彼女は海からやってきたのかもしれない―。

冬の南フランス。小さな農村の畑の片隅で、1人の少女が冷たく息絶えていた。所持金もなく、みすぼらしい身なりをした彼女、モナの素性を、彼女の死の数週間前までに出会った人々の証言で綴っていく。

モナは18歳だった。寝袋とリュックを背負って、気ままにヒッチハイクの旅を続けていた。道中で知り合ったバイカーの青年と宿を共にしたり、山中の牧場に隠遁する夫婦の手伝いなどをしてみたりするものの、彼女は誰に心開くこともなく、いつのまにか何処へ流れていった。

病んで枯れていくプラタナスの樹を研究する女教授ランディエに出会い、親しみを感じたモナは自らの過去を少しずつ語りだした。ランディエもまた彼女に憐れに思うも、定職にある彼女が放浪者のモナにしてやれることといえば、食料を与えることぐらいだった。そしてまた、モナはあてのない流浪を続けた。

自由と引き換えの孤独にさいなまれるモナはいつしか、空き家を根城にする浮浪者グループに入り浸っていた。彼らは盗みやマリファナ売買で生計を立てるような連中で、モナの心は日に日に荒んでいった。ある時、マリファナ売買が発端のいさかいで、空き家に火が燃え広がった。命からがら逃げ出したモナは、再び路上の人となった。

飢えに苦しみながら足を踏み入れた村では、ワインの収穫祭の真っ最中だった。恒例行事のワインかけにいそしむ人々の狂騒のなか、何も知らないモナは恐怖におびえ走り出した。着いた場所は、何の作物も育っていない畑だった。

モナはついに力尽き、冷たい土の上に倒れこんだ。そして誰にも知られることなく、18歳の命を閉じた―。


☆感想:
定住しそうになって、あるいは手を差し伸べる人がいても、助けを借りてまともな生活を選ばず、流浪の旅人になってしまう主人公モナ。
容姿がとてもホームレスとは思えず、化粧せず髪に櫛も入れずとも美しいので、フィクションらしい展開だと判っていても、観る側も彼女にひたすら悩ませられます。
実は、自分も現実に辛い状況だったので、このような惨めな人生にならないよう、本作品が止めにかかっている気もしました。
日程がゆるせば、他のヴァルダの作品も是非観たかったなあ~と思います。

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以前、何度か関西には足を運んでいて、今回の大阪も何度目かの訪問でした。
東京は同じラッシュ時でも、殺伐として、何かぎすぎすしている感じですが、大阪人は世知辛くもゆったりとした構えのようで、建物も高層だけでなく横にも大きく、設計のスケールが違いますね。
これからも、映画鑑賞のみならず遊びに(願うなら仕事も)行きたいです。

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