村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

雲無心出岫クモムシン ニシテ シュウヲ

2022-05-19 01:55:01 | 村雨庵 稽古 

今日は水曜稽古
掛けものは
雲無心出岫クモムシン ニシテ シュウヲいずる
この言葉は対句になっている
雲無心以出岫、鳥倦飛而知還。
雲は無心に
岫しゅうを出いで、
鳥とり飛とぶに倦うんで
還かわえるを知しる。
これは対句
《陶淵明「帰去来辞」から。
「岫」は山の洞穴の意》何事にも束縛されず、
自然に従って悠々と生活することのたとえ。

陶潜【とうせん】
中国,東晋,宋の詩人。
字は淵明。
若くして官についたが,
《帰去来兮辞》を賦して
彭沢(ほうたく)の令を退いた後,
官界の汚濁をきらって田園に閑居した。
隠士的相貌(そうぼう)の裏に、
人生体験や政治的抱負を秘めた
理想主義的自然詩を書く。
自然詩人の先駆として,
後世に与えた影響は大きい。
他に《桃花源記》など。《陶淵明集》5巻がある。

帰去来兮辞【ききょらいのじ】
陶潜の代表的韻文。
405年41歳の時の作。
彭沢県令の職を捨て,
故郷の田園に帰る際の心情をうたったもの。
官吏生活に堪えかねて
隠遁することを
高い調べで宣言する。
《楚辞》の体にならう。《文選》にも採録されている。

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