【フィギュアスケート】男子シングル【北京五輪】 | 別冊さとみつ男児

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東京も色々と大概アレだと思ってましたが、さすがに北京五輪は格が違うというか、色々とえげつないなぁ…とか思いつつも、やってりゃ見てしまいますね、そりゃフィギュアだもの。

 

で、日本チームとしては団体戦初の銅メダル獲得の勢いそのままに迎えた男子シングル

 

世界チャンピオン・ネイサン・チェン選手、久しぶりに大々本命選手がしっかりと五輪金メダルを獲得する展開に。

 

 

いかにも神演技!という訳にはいきませんでしたが、比較的余裕のある試合展開にも関わらず、得意の高難度ジャンプをしっかりと跳びきった良い演技を見せてくれました。

 

団体戦で驚愕の名演技を見せ、むしろその演技シングルに取っといて!感のあった鍵山優真くん、元気いっぱいの演技でパーフェクトベスト出したショートに比べ、さすがにフリーは硬い表情で始まってドキドキさせてくれましたが、ミスを最小限に抑えフリーも200点超え、総合300点越えの良演技で銀メダル

 

 

去年の世界フィギュアの時は若干のビギナーズラック感も無きにしも非ずでしたが、これで完全に実力を見せつけてくれましたね!

見かけや仕草のショタ可愛いらしさとは裏腹に、インタビューなどでは実にしっかりとしていて本当に良い子です、孫に欲しい…(笑

そういや、フィギュア界では二世選手はわりかし強いのですが、これまでは超エース級にまでなると意外と来ないなぁ、感があったんですが、彼はこれまでのジンクスを完全に破ってくれそうです。

 

五輪初出場のルーキーがいきなり銀メダル、というポジションはまさに前大会のショーマの再来、といった趣でしたが、もし五輪の時期が1年、2年後にずれていたら、五輪初出場のルーキーがいきなり金メダル獲った前々大会のゆづの再来になってたかもしれませんね…

 

その宇野昌磨選手は、決して絶好調とは言えない中で、SPの貯金もあってメダル圏に踏みとどまっての銅メダル獲得。

 

 

ゆづの二大会連続金メダルに続き、二大会連続での銀&銅メダル獲得、とてつもなく素晴らしい成績です。バンクーバーで大ちゃんが男子初の銅メダル取って夢のようだと思ってたのが、今は昔、という趣ですね…(笑

 

ショーマは先日見に行った全日本の前日練習の時かなりジャンプが飛べてない印象があったんで、実は個人的に一番心配していたんですが、全日本、そしてこの五輪と、万全ではないもののしっかり表彰台に立ち続け、本当に立て直してきてくれたなぁ、と思います。地味に一番感動しました

ランビエールコーチとの相性も良かったんですかねぇ、っていうか、この二人のイチャイチャっぷりはほぼほぼ薄い本案件ですよね…(笑

 

そして羽生結弦くん、虎の子のクワドアクセルは串刺さった上での認定ジャンプに。3Aではなく、あくまで4Aの失敗ジャンプという事ですね。

結果、得点は5点、3Aを決めれば彼なら10点は稼げる訳ですが、結局そこも含めての判断、という事になんでしょうね…

二回転倒にもかかわらず後半はしっかりまとめて蓋を開けてみるとフリー3位、総合で4位と、SPからしっかりと順位を上げてメダル圏争いに入ってきたのは流石という所でしょうか。

 

 

思えば、個人的印象的にも実際の成績的にも、彼の歴代パーソナルベストは全て4Lo以上の重クワドを含まない、4S止まりの構成でまとめられた時なんですよね。

4回転ループやルッツ入れて以降はバランスが崩れてケガも多くなってしまった訳で、当時からオーサーが言ってた様にサルコウまでのジャンプでしっかり良い演技を続けていれば、この8年の間、世界チャンピオンを落とす回数も減っていたと思います。

でもそうしないのが良くも悪くもゆづな訳で…そういう意味で、今回の4Aへの挑戦は下手に4Lzいくより個人的には良いと思ってました、やっぱゆづはアクセルの子、みたいなイメージがあったんで…

 

入賞圏ではこの時代に一本のクワドも入れずに表現力の芸術性だけで最終G圏の6位に入賞した米国・ジェイソン・ブラウンの美しさ、高水準な演技を小気味よくまとめた韓国の王子・ジュンファンくん、「オレァジャンプだけしかやらねーぜ!」感がむしろ潔い良い伊国のグラスルくんあたりが印象に残りましたかね。

 

 

下位選手ではなかなか切れのいい演技を見せてくれた仏国アジア系のシャオイムファ選手の成長が楽しみ、あと珍しいメキシコのスケーター・カリーヨくんもかわいく明るい演技が良かったんで、しっかりしたコーチについて、いい選手になって欲しい感。

 

ある意味で五輪らしいのですが、これぞ神演技!みたいなとびぬけた演技が見れなかったのはちょっと残念。

クワド時代突入後、最近の五輪はずっとこんな感じですね、やはり過剰な四回転構成が選手に負担になってるんですかねぇ…バンクーバー五輪前後の反動でこのクワド時代が到来した訳ですが、そろそろ大きく揺り戻しがあってもいい頃合かもしれません。

 

最後に試合後のゆづの「努力は報われなかった」発言、ネガティブに取られたり、無理矢理いい方に取られたりと色々されてますけど、単純に、どストレートにまんまの意味でムチャクチャ感銘を受けました。

 

努力が報われない事はあるんですよね、世の中、生きてると。

 

努力は必ず報われる、なんてのは嘘です、努力が全く違う方向や場所で思いもよらぬいい結果を出す可能性はもちろんありますが、それはまんま報われる、というのとはちょっと違いますから。

 

ゆづほどの人間がそれを言う事が、努力が報われなくて嘆き苦しんでる色んな人にとって、どんだけ救いの言葉になるだろう、と心が震えました。

 

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