今は御譲位遊ばされて上皇上皇后両陛下となられましたが、7年前の平成27年5月17日、両陛下の御行幸啓を仰いでの“第66回全国植樹祭”が小松市・木場潟公園で開催されました。

 

当県にとって2回目となる全国植樹祭でした。

 

 

石川県県神社庁では慶祝の誠を捧げるため、県下本務神社に対し、県木の「アテ=ヒノキアスナロ」の苗木と「記念標柱」を配布することになり、全神社に対し植樹祭を斎行するよう通達がありました。

当社においても例祭にあわせて植樹奉告祭を斎行し、祭典後、総代のみなさんと記念植樹をおこないました。
 

 

現在、7年経った県木「アテ」は、横に枝を広げてモジャモジャの状態になったので、すくすくと伸びるよう先月剪定をいたしました。

 

 

前回の植樹祭は、39年前の昭和58年に津幡町の県森林公園で開催されましたが、昭和天皇様には5月22日に旧国幣大社である能登一ノ宮 氣多神社に行幸遊ばされました。

氣多神社本殿の背後には、「入らずの森」(天然記念物)と呼ばれる1万坪の原生林が広がっているのですが、昭和天皇様にはこのご神域の森にお踏み入りになられ、御製(ぎょせい)をお詠みになられました。


 

「斧入らぬ みやしろの森めつらかに からたちばな(唐橘)の生ふるを見たり」


のちに、当時の入江侍従長の揮毫(きごう)により、氣多神社境内に御製碑が建立されました。

 

 

また、その当時当社でも、昭和天皇様が御手植えになられたアテの苗木と同じものを拝戴し、本殿裏に植樹しました。

ですが、39年経ってもまだ成長は遅く、私の背丈くらいしか伸びていません。まわりが樹木に覆われていて日陰なのが関係しているようです。

 

 

さて、昭和天皇様が御製でお詠みになった「からたちばな」ですが、当社の境内にも可憐なカラタチバナ(唐橘)がたくさん自生しています。
 

 

毎年、寒くなる今の時期からお正月を過ぎるまで赤い実を付けます。

 

 

ヤブコウジ科のカラタイバナは、別名・百両とも呼ばれ、江戸時代タチバナは非常に高価で、百両以下では手に入れることが出来なかったので百両金と呼ばれたためです。



 

その他に、一両(アリドウシ=蟻通)、十両(ヤブコウジ=藪柑子)、千両(クササンゴ=草珊瑚)、万両(ヤブタチバナ=藪橘)があり、これから赤い実をつける仲間ですが、お正月の縁起物として今も昔ももてはやされております!。


 

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