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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2021年10月20日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:ジャズ
初期の地味な好盤


 クレア・フィッシャー(Clare Fischer)は、1928年生まれのピアノ奏者で作編曲家(2012年没)。ボサ・ノヴァやポップ音楽界(プリンス、マイケル・ジャクソン、ポール・マッカートニー、エルヴィス・コステロ、セリーヌ・ディオンなど)のアレンジャーとしてのイメージが強いという人もいるかもしれない。

 そんな彼自身は1940年代から音楽活動をし、1960年代にはリーダー作を残している。パシフィック・ジャズで吹き込まれたいくつかの盤のうち、デビュー盤として発表されたのが、本作『ファースト・タイム・アウト(First Time Out)』である。

 それでもって、この作品は、“実にいい仕事をしている”盤なのである。そのよさというのは、主に次の2つの点に集約されるように思う。まずは、彼自身のピアノ演奏。あちらこちらで演奏に工夫が凝らされ、硬質な音ながら哀愁やもの悲しさを随所に漂わせるところが印象に残る。もう一点は、後世にも発揮されることになるアレンジ力である。ありがちにスタンダードを演奏するといった風情はまったくなく、様々な場面で、スリリングな展開をおそらくは意図し、結果的にベース(ゲイリー・ピーコック)とドラムス(ジーン・ストーン)がそれに応じている。

 上で述べた2点が見事に結実しているのは、1.「ナイジェリアン・ウォーク」で、本盤では真っ先に(と言っても1曲目だけれど)聴かれるべき楽曲である。もちろん、この曲だけではない。筆者の好みでは、2.「トッドラー」、4.「アフターファクト」、さらにアルバム後半では、5.「フリー・トゥー・ロング」、コール・ポーター曲の8.「アイ・ラヴ・ユー」なんかを特に楽しんでもらいたい。流して聴くと、最初は地味に聞こえるかもしれないが、一つ一つを気にしながら聴くと、やっぱり“いい仕事”という感想に落ち着いてしまう、そんな好盤だと思う。


[収録曲]

1. Nigerian Walk
2. Toddler
3. Stranger
4. Afterfact
5. Free Too Long
6. Piece for Scotty
7. Blues for Home
8. I Love You


[パーソネル、録音]

Clare Fischer (p)
Gary Peacock (b)
Gene Stone (ds)

1962年4月12日、14日録音。




 ​
クレア・フィッシャー/FIRST TIME OUT + JAZZ 【CD】

 ​
【輸入盤CD】Clare Fischer / First Time Out/Jazz (クレア・フィッシャー)




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Last updated  2021年10月20日 19時22分03秒
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