2682B7C5-13C6-4A1A-B3F5-434781B720DFもう師走!
 

 毎年、この時期は、あっという間に時が過ぎる。
 11月の結婚記念日から始まり、クリスマス、年末年始、そして気がつくと誕生日!
 この分だと、一生なんて、ぼーっとしてる間に終わるな。
 とにかく、刻一刻と、老化は進んでおる。私も皆さんも。


 最近、会話が疲れる。
 まわりには自分より年上の方々が多いので、耳が遠いから大声を出さなければならないし、マスクで口元が見えず、お互い意思の疎通に苦労する。

 で、余計なエネルギーを使わないように、ちゃんと最後まで聞こえなくても、想像力で補うことも多々ある。
 よく聞こえないけど、こう言ってるんだろーな、みたいな。
 これって、けっこー危険。

 
 先日、某ライブハウスで、ちょっと離れた席に座っていた老齢のご婦人二人が話していたのだが。
 ひとりが、「この間、Aさんが....」と、どこかでAさんに会った話をしていた。  
 ところが、もう一人の方は、最初しか聞こえなかったかして、「まあ、Aさんが!」と絶句。
 Aさんが亡くなったと思ったようであった。
 最初の方も、お耳が遠いようで、相手が自分の言ったことを理解していないことを理解できないらしく、自分なりに解釈してあいづちを打ったりしておった。
 恐ろしい事である。
 まあ、ご高齢なら亡くなる知り合いもいるし。


 ずいぶん前、やはりご高齢の方同士の会話を耳にして、落ち着かない思いをしたことがある。
 1人が、ライブハウスの「ミノトール」が閉店した話をしていたのに、もう1人は、「みのとおる」という名の知り合いが亡くなったと思ったらしく、「いい人でしたよね」などと言っていた。
 後者の人、その後、みのとおるさんに会ったら、びっくりするに違いない。



 それらと似た話なんだが、某シャンソニエで。
 ライブの休憩中、店のオーナーと、お客の1人が談笑していたのだが。

 オーナーはカンツォーネ歌手で、サンレモ音楽祭の入賞曲の話をしていた。
 で、サンレモ音楽祭入賞曲を略してサンレモの曲と言っていたのだが、お客の一人がそれを「三連もの」と勘違いしていたのである。
「やはりサンレモの曲は、いい曲多いよね」
「そうですよね、いいですよね、三連ものの曲は」
 という感じで。
 まわりの客が固唾をのんで二人を見守っている中、話はどんどん進んでいった。
 まあサンレモの曲にも、三連ものの曲あるし。
 なかなか、スリリングな会話であった。