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国防への「決意」を求めるお前は、何様だ?

2023年01月25日 17時18分50秒 | 政治
政府、国民に「決意」要求 安保戦略、中国にらむ防衛力強化 | 共同通信

まず、国民に「決意」を要求するお前は何様だ、という話。
民主主義国家では、政府は国民の総意の上に成り立っている。
その政府が国民に対して「国家としての力の発揮は国民の決意から始まる」とし、
「国防への「決意」を国民に求める」なんてほざくのは、
身の程知らずにも程がある。

「新たな戦前」という言われ方があるが、
戦争の痛みを知らない世代が為政者になると、本当にそのあたりが加速するんだな。
「絶対に、戦争だけは起こしてはならない」という戦後のスタートが等閑にされている。
中国がこれだけの戦力を持っている、それに対抗するには日本もこれだけの戦力を持たなければならない、
という発想には、
その戦力により傷つき、失われる国民の生活や生命への眼差しは全く含まれていない。
机上でゲームをやっているだけの話であり、
そんな連中に私たちの生命や生活を握られてたまるか。
「国防への決意」の結果って、
治安維持法や五人組や、「欲しがりません勝つまでは」以外の何物でもない。

そして、「敵基地攻撃能力を保有する」という宣言が、
中国に対して与える影響をどのように考えているのか?
何故、中国の軍備増強を正当化するような言動をとるのか。
ケタ違いの人口と面積を有する中国に、「軍事力」で勝負して勝てるのか?
日中戦争でも惨敗したじゃないか。
その土俵に乗ったって勝てる訳がない。
結局、「外交」以外で勝負できる訳がないのではないか?

勝手な決意で、こちとらを戦争に巻き込むな。
私たちの「決意」は、
「われらとわれらの子孫のために、諸国民と協和による成果と、
 わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、
 政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすること」。
という、日本国憲法の前文から(公的には)変わっていないはず。

今こそ、この原点に帰らなければ。
そしてそれが、弱小国日本が生存するためのリアルな方法ではないのか?

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