久しぶりのブログです。コロナ禍に入ってから朝ドラを観るようになって、現在放映中の「カムカムエヴリバディ」で美味しい餡子をつくるおまじないで「小豆の声を聴け」というフレーズがありました。確かにどんなものでも、そういうのってあると思いました。

 

 今年、令和4年の1月10日あたりからそれまで問題なかったもやしの生育が安定しなくなってきました。確かに毎年の冬から春への変わりかけの頃は気を遣う時期でもあるのですが、今年は特に難しかったと思っています。まだ進行形ですが。いつも思うのですが、もやしの栽培に関しては寒いのはずっと寒い方が、またはずっと暑いほうが生産者としては楽なのです。が、日本は四季の変化がある国、今年は早くから暖かくなったり、でも朝は妙に寒かったり、なんともつかみどころのない日々が続き、生産者も、もやしも、迷ったのでしょう。

 

 ただこんな時…トライ&エラー連続の日々でも、見えたことはあります。それは人間が先走って温度やらやり水やらを調整してはいけないのです。あくまでも、もやしの生育の観察→考察→必要とあらば調整、の流れで行うことが大事です。今回はもう暖かくなる頃だろう、と勝手に思い込んで、もやしより先に人間が動いて、2か月もの袋小路に入ってしまった感があります。私は「もやしの声」を聴く前に動いてしまったのでしょう。これは親として失格です。

 これは昨日(3月11日収穫)のもやし。どれも同じ栽培コンテナで育ったものです。

このもやしからもやしの声を聴いてみます。

 

まずひとつの箱の中でも温度にムラがあります。それはここ最近の大きな寒暖差によるものかもしれないです。

きれいな根から、室温、水温、やり水の回数は今のままで良い感じです。

ただ、種子の大きさから判断して、まだまだ収穫するには早い、あと半日くらい寝かしておきたいです。

 

以上が私が聴いたもやしの声。これがちゃんと聴けてたかどうかは一週間後のもやしを見てわかるわけです。