米アカデミー賞を取ったからというのもありますが、ゴジラ-1.0をIMAXで観てきました。
ゴジラといえば子供の頃に映画館で若大将シリーズなどと2本立てで夏休みや正月に見るものでした。
今とは違いロードショーでなくてもリバイバルで何度か上映されたものです。
ゴジラ・モスラ・キングギドラの東宝系、ガメラ・ギャオスの大映系とありましたね。
大好き、大ファンというわけでなくても、見に行くのが当たり前の感覚でした。
あのミニュチュア特撮のゴジラが最新VFXになって帰ってきたと思いました。
すんごくリアル。
それにしてもこんなに日本的なウェットなドラマを盛り込んだ作品がアメリカでウケたというのは意外。
いやたしかに良くできた映画だと思う。
期待通りいや期待以上の完成度だった。
多少ブルーバックでゴジラがいない演技をしていると感じられるシーンはあったけれども。
水上のVFXシーンは視覚効果賞の名に恥じないリアルさ。
これだけでも見る価値はあるかな。
現代に現れたゴジラでさえもミサイルなどで倒せないのを、終戦ごまもない時期にどうやって倒すのか終盤までわからなかった。
山崎監督本人がインタビュー動画で語っているように、「シン・ゴジラが良かったので、それに対抗するため真逆に振った」のがよくわかった。
シン・ゴジラは国に所属する主人公が対処するし、-1.0は民間人が立ち向かう。
陸の戦いか海の戦い化の違いもある。
シンでは人間ドラマは描かれないが、-1.0は主人公の生き方が中心にある。
しっかり人間ドラマを描いているので、スペクタクルな映像売りの作品とは違います。
「-1.0」の意味が見るまではわからなかったれども、観た後ではなぜ-1.0なのか腑に落ちました。
旧作のゴジラを全く観ていない人にはピンとこないかもしれないけど。
映画館に行ってよかった。(羊)