11月6日付で公表された世界保健機関(WHO)の情報によりますと、
中国の国家衛生・計画出産委員会は
新たに鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスに感染した患者が
2人発生したとWHOに報告しました。
1人目の患者は広東省の3歳の男児で、生きた家きんと接触していました。
10月29日に発症し、10月31日に地域の病院に入院しましたが、
11月4日に別の病院に転院しました。現在、容態は安定しています。
2人目の患者は浙江省の64歳の女性です。
農業従事者で、生きた家きんと接触していました。
10月30日に発症し、10月31日に地域の病院に入院しましたが、
11月3日に別の病院に転院しました。現在、重篤な状態です。
これまでに、鳥インフルエンザA(H7N9)に
感染したと確定された患者は139人で、
このうち45人が死亡したとWHOに報告されています。
現在、6人が入院中で88人が退院しました。現時点では、
人から人に感染が続いているという根拠はありません。
中国政府は、疫学的なサーベイランス及び分析の強化、
医療の整備、市民とのリスクコミュニケーションや情報提供の実施、
国際的な協力と情報交換、科学的な研究の継続を含む、
サーベイランスや感染制御対策を行っています。
WHOは、この事例に関して入国時の特別なスクリーニングおよび
渡航や貿易を制限することを推奨していません。
中国に滞在する方は、今後の情報に注意していただくとともに、
手洗いや咳エチケットをこころがけてください。
また、鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないようにしましょう。
入国時に、発熱、咳、のどの痛みなどの症状がある場合は検疫所にご相談ください。
「厚生労働省検疫所FORTHホームページ」(http://www.forth.go.jp/ )