tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

激写!般若寺のコスモス 2022

2022年10月08日 | 写真
般若寺(奈良市般若寺町221)のコスモス、テレビのニュース番組(2022.10.3 OA)では「見頃」と報じていたが、知人からは「まだ早い」と聞かされた。 足を運んで確かめようと、水曜日(10/5)にお参りした。





「まあ、まだ2~3分咲き、見頃は来週だな」ということが分かった。しかし元気に咲いている花もあったので、カメラに収めてきた。石田一雄さんが書かれた『奈良百寺巡礼』(京阪奈新書)の文章とともに、以下に紹介する。





般若寺 四季の花に彩られる十三重石塔
舒明元年(六二九)、高句麗僧の慧灌(えかん)が創建したと伝わる古刹(こさつ)です。「平重衡(しげひら)の南都焼討ちで伽藍が焼失するも、鎌倉時代に西大寺の叡尊(えいそん)と忍性(にんしょう)が再興した。国宝の楼門、重要文化財の経蔵(きょうぞう)はその時に再建された鎌倉建築である」(検定本)。






「関西花の寺二十五ヵ所」第十七番札所で、コスモスの寺として有名ですが、四季それぞれ境内に花が咲き乱れます。春はヤマブキ、夏はアジサイと初夏咲コスモス、秋には約25種15万本のピンク、赤、白、黄と色とりどりのコスモスが境内を彩ります。花の少ない冬にはスイセンが咲きます。四季のどの時期に訪れても、その折々の花が出迎えてくれる花の寺です。





境内の外からも見える寺のシンボルは、高さ14㍍の十三重石塔(重文)で、宋の石工、伊行末(いぎょうまつ)の手になります。鎌倉時代に東大寺復興の中心となった重源(ちょうげん)上人は、かつて留学していた中国・宋から技術者を連れてきました。そのうちの一人が伊行末です。



建長5年(1253)の建造後、数度の大地震や兵火、明治時代には廃仏毀釈の嵐などで被害を受けますが、昭和39年(1964)大修理を施して現在に至っています。



初重には東西南北の面にそれぞれ薬師如来、阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒如来のいわゆる四方仏が刻まれています。なお修理の際、塔内から発見された白鳳金銅阿弥陀仏とその胎内仏は、秘仏として特別の時に公開されます。



ほかに伊行末の子・伊行吉(いぎょうきち)が父母のために建てた、日本最古の鎌倉時代の笠塔婆(かさとうば)や江戸時代の三十三所観音石像などの石造物が境内のあちこちに見られます。(石田一雄)



(宗)真言律宗 (所)奈良市般若寺町221 (電)0742-22-6287 (交)JR・近鉄奈良駅からバス「般若寺」下車すぐ (拝)9:00~17:00 500円  (P)有(有料)

2~3分咲きとはいえ、咲き始めの花には勢いがあるし、たくさんのつぼみもふくらみ始めていた。般若寺は良い駐車場ができて、車も駐めやすくなった。皆さんも、ぜひお参りください!
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 徳南毅一さんの講演「茶がゆ... | トップ | 桜井市粟殿「MAJIN NO YATAI... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

写真」カテゴリの最新記事