私の塾は、個人宅で行っていることと、一対一であることで、問い合わせをくださる皆さんはとてもお気遣いくださいます。
そんな中で、あれ?この人はどうしちゃったんだろう、という記憶に残っている例を書きます。
入塾前に面談を実施するのですが、その母はいきなりボイスレコーダーをテーブルの上にのせました。
その時に、きっと私がとてもビックリ顔になったのだと思います。
母は、ポツポツと事情を話し始めました。
とんでもないことが起こり、気が動転して、きっと先生の説明は脳を素通りして記憶に残らないと思うから、どうか録音させて欲しい、と。
その”とんでもないこと”とは、小さい年齢の妹さんが前日に小児●●●(プライバシーのため伏せます)を発症して緊急入院になったとのこと。
起きているのに眠そうで、ろれつも回っていない。
いつもと様子が違う。
おかしいぞと直ぐに異変を察知した母。
私「それならキャンセルして頂いて、別の日を設定したのに」
母「いいんです。今はまだ面会できないんです。心が騒いで家にいても何も手に付かず、だからキャンセルせずに今日来ました」
そうか、そうだったのか。
でもでも。
当時は少しずつケータイが普及し始めた頃でしたが、せめて事前にメールしようよ。
そうしたらレジュメなど作成しておきますから。
その後妹さんは全快し退院しました。
もう一人は、お子さんを送りに来たと思ったら、突然「今日は授業を見学させてください」とあがってきました。(下のご兄弟を伴って)
いまでこそ送り迎えの際、「どうぞ中にお入りください。どんなところで勉強しているか見たくないですか?」と招き入れる事が頻繁にありますが、それでも授業見学は別物です。
先の母には、学習ご報告の折ズバズバと辛辣な事を書いたため、その実態をみたいと思われたようですが、それでも事前に了承を得ないのはマナー違反です。
自分とは違うルールの人は1%にも満たないので、あれこれ言うつもりはありませんが、今はもう皆無になりました。
理由は、私が母様達とはかけ離れた高齢者になったため、以前のような「生徒が増えて欲しい熱」がどんどん下火になり、すごい迫力で”ダメ!”を言えるようになったからです。
あともうひとつ。
メールの宛先に、名前を間違えて書いてくる保護者、今までに3人いました。
そういう人には、今後は返信は止めようと思います。