「外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る99の心得〜」

山口周 著

 

 

■どうして論理思考を学んでも知的成果を生み出せないのか

・「思考の技術」だけでなく、それどう処理するかの「行動の技術」が必要

・材料を集めてプロセッシングしてアウトプットする

 

■知的生産の戦略

・顧客の知識との差別化

・新しい付加価値(広さか深さ)

・多くの問題は仕切り(顧客の期待値コントロール)

 

■インプット

・情報ソースのあたりをつける(社内資料、公開資料、社内関係者から、社外関係者から)

・強いのは一次情報(困ったときは一次情報が足りていない可能性がある)

・情報量の質と量は運動量で決まる

・答えはない、のでとにかくなんとかする

・ある領域の書籍を3〜5冊程度

 

■プロセッシング

・集めた情報を分けたり、組み合わせたりして示唆や洞察を引き出す

・行動を提案する

・知的成果は3つ「事実」「洞察」「行動提案」

・長く考えるよりも、何度も考える

・「分析」と「統合」、「論理」と「創造」をシームレスに繋いでいく

・4つのモードをうまく切り替える

 

    ↑分析

←論理     創造→

    ↓統合

 

分析:比較すること

統合:断片的な情報を組み合わせて、意味合いを出す

論理:推論を積み重ねていく

創造:積み重ねを省いて、一気にゴールをイメージする

 

・音声と視覚の両方を活用する(話すことと紙に書き出す)

・問いを裏返す(濃度の高いケチャップの出づらい不満をトマトのメリットへ)

 

1視野を広げる(時間、空間を広げる)

2視点を変える(物事の多面的な側面に着目する)

3視座を上げる(立場を変える)

 

 

■アウトプット

・Less is More(少ないほどいい)。ダイレクトに行動につながる、効率がいいから。

・説得よりも納得、納得よりも共感を追求

・論理、倫理、情理(情熱)の3つのバランス

(ロゴス・エトス・パトス)

・受け手の予測に基づいて、WHY WHAT HOWの流れや情報量を変える

・アウトプットが出ないときはインプットが足りない

 

■知的ストックを厚くする

・常識を疑う態度ではなく、いい常識と疑うべき常識を見極める選球眼

・創造性は何かをつなげること

・アイデアの質はアイデアの量に依存する

・14カテゴリーは知っておく

(経営戦略・マーケティング・財務会計・組織・リーダーシップ・意思決定・経営全般・経済学・心理学・歴史・哲学・宗教・自然科学・芸術)

・読みたい本だけを読む(差別化のメリット、定着のメリット)

・水平的読書(テーマの連続)と垂直的読書(特定関連)

・「名著×面白い」「新刊×面白い」「名著×つまらない」「新刊×つまらない」

・身についた情報がパーソナリティの輪郭を作る

・独学の勧め(日常の中で良い学びの時間を作る)