奥静の幻の翡翠を探して | 晴れのち曇り時々Ameブロ

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安倍川

先日、コメント欄で安倍川の翡翠に興味を持たれていた方がいたので、今回は鑑賞石探しというよりかは、そちら目的で安倍川まで出掛けて来ました。
私は水石がメインなので、普段は見向きもしない安倍川の翡翠ですが、今回は本気モードでやってみます。
翡翠と言えば糸魚川、それ以外にも日本各地に小規模ながら産地はあるようですが、安倍川の翡翠はあまり知られていないようですね。
静岡県内だと、浜松市郊外にある産地のほうが、寧ろ安倍川よりも知られているようです。
基本的に糸魚川以外の場所は、あくまでも小規模産出ということになるのでしょう。

安倍川流域での産出場所は、おそらく口坂本温泉周辺になるかと思うのですが、その周辺を源流としている中河内川で主に採取することが出来ます。
品質は糸魚川ほどではなく、資産価値目的というよりかは、鉱物好きの方が記念に持ち帰るぐらいの感覚でみてもらえればよろしいのではないでしょうか?
今回は、そんな中で二つほど拾って来たので、さっそく紹介させて頂きます。
先ずは、地元愛石家の方々に「安倍川翡翠」と呼ばれて親しまれているこちらの石から!

キツネ石

糸魚川で言う、キツネ石と呼ばれているものです。
鮮やかな緑はニッケル系の鉱物、黄色い部分や紫色の部分もあり、思わず手に取りたくなりますよね。
ただ、この石自体は翡翠ではありません。
このタイプの石は、結構川原にゴロゴロしています。
緑や紫も入っていて、磨けばかなり綺麗なルースになりそうですけれどもね。
そして、次に紹介するのが本物の安倍川の翡翠。

安倍川の翡翠

この石は、なかなか凄いです!
透過性は殆ど無いのですが、かなり質の良い石で、グレーというよりかはもはやシルバーに近い色。
質が良いので、色の入り方にもむらがなく、綺麗なシルバーカラー。
大きさは、20㎝×15㎝×12㎝の両手サイズで、重さも5㎏位はありそうです。
今回歩いていても、白い翡翠はボチボチ見かけたのですが、この色合いはレアですね。

安倍川の翡翠

安倍川の翡翠

せっかくなので、水盤に納めてみました。
形も見事で、鑑賞石としても十分見応えがあります。
本来、こういう用途に使うのかどうかは分かりませんが・・・(^^;)
シルバーカラーの翡翠原石、今回はかなり良い石を拾うことが出来ました。
川原で見ると白の翡翠はよく目立つのですが、この色の翡翠は周りの石に紛れて全然わからないです。
普段から安倍川の石を見慣れていないと探し出せない、正に幻の逸品かもしれません。

私の場合は、普段から水石探しで川を数時間歩いていたりもするので、この手の翡翠も見つけられますが、質の落ちる白系の翡翠ならキャンプ場周辺の川原にもボチボチ落ちてはいます。
資産価値の出るようなものではありませんが、コレクションや記念に小さめのものを一つ二つ持ち帰るには良いかもしれませんね。
安倍川は、本当に水が綺麗で、家族等で川遊びをするには最適ですよ。



ダイヤモンド