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2006年5月からの記録
ナニをしているのかよくワカラナイ

近親相姦 大門広治容疑者(52)逮捕

2024年03月12日 | 社会
当時10代の娘に性的暴行か…
52歳 会社役員の父親を凖強姦の容疑で逮捕…
黙秘続ける 娘が去年3月に告訴 富山

8年前、当時10代の実の娘に性的暴行を加えたとして、準強姦の疑いで富山県黒部市に住む父親で52歳の会社役員の男が6日、警察に逮捕されました。
準強姦の疑いで逮捕されたのは、富山県黒部市の会社役員、大門広治容疑者(52)です。



『ママには内緒ねと言われ...』実父からの性的暴行を訴えた女性 
親族は「親子で裁判なんかしてよいことあるわけない」
「お金ならいくらでもあるから」と抵抗 一方で娘の被害に母は

実の父親から性的暴行を受けていたと訴える24歳の女性。MBSでは去年3月から1年間にわたり取材を続けてきた。そうした中、今年3月6日、父親は準強姦の疑いで逮捕された。逮捕の一報を受け、女性が思うこととは…。

 娘の福山里帆さん(24)への実の父親である大門容疑者の性的暴行は、一度にとどまらず、中学2年から高校2年までの約3年間にも及んだという。
 (福山里帆さん)「『これはママには内緒ね』って。(性的暴行を受けている際に)ずっと自分は天井を見ているんですけど、そのときに『嫌だ』という感情そのものが途中からなくなっていった。嫌なんですけど…感情があったら壊れるような感じがして、そっちの気持ちの方が大きかったですね。『嫌だ』という感情よりも『考えるのをやめよう』っていう感情が大きかったですね」
 
 富山県に生まれた里帆さん。幼少のころの写真には、旅行先で里帆さんを大切に抱きかかえた大門容疑者の姿が写っている。
 (里帆さん)「いい人だった記憶があります。時々勉強も教えてくれることもあって。そういう意味ではすごく…父親らしいというよりかは尊敬できる人というイメージが強かったですね」

しかし、中学2年の夏、母親がいない自宅で、その時は突然やってきた。里帆さんが現場の部屋を案内してくれた。
 (里帆さん)「実際に父から性的虐待を受けた場所ですね。ここで実際に性行為がある日には父がここに(布団の上に)座っていて。『こっちにきて』と手招きをしてここに来るように言われて。来てから…という感じでした」
 その後も決まって母親がいない時間を狙われたという。尊敬していた父親の姿はもうどこにもなかった。唯一の救いは幼いころから打ち込んできた音楽だった。まさに被害を受けていた高校2年のときは吹奏楽部の演奏会でピアノを弾き、翌年には大勢の前でダンスを披露するなど明るく振る舞っていた。吹奏楽部で一緒だった友人は、当時の里帆さんについてこう話す。
 (友人)「ムードメーカーというか、自分の意見をはっきりと『こうじゃないか』と言っていく感じでした。悩みを見せないというか『悩んでなさそうだね』と言われるようなキャラクターだったので、(性的暴行を受けていたとは)イメージが湧かなかった」
 繰り返される性的暴行に、里帆さんのメンタルは限界に近づいていた。
 (里帆さん)「私が悲しんで苦しくても、頑張って自分の中にとどめれば、他の親族や家族は日常生活を送れると思っていました。きょうたまたま死ななかっただけで、死なない日を延ばしていた感じでした。生きようとしているよりかは、死ぬ日を少しずつ延ばしてきょうまで来たっていう感じで」
 しかし、高校2年の11月、ついに里帆さんが助けを求める。保健室の先生に打ち明け、児童相談所に一時保護された。大門容疑者は家を出て行くことになり性的暴行はなくなったが、別居先は家の真裏のアパートだった。里帆さんは逃げるように東京の大学へと進学した。

そして3年前、夫の佳樹さんと出会う。佳樹さんは里帆さんの過去を、すべてを受け入れてくれた。 

(佳樹さん)「つらかっただろうなと。本気で力を全力で貸してくれる人は少ないし、同情は得られたとしても『巻き込まないでね』ということが一般的な人の価値観だと思うし。本当に居場所がないんだろうなと。一も二もなく『助けるよ。俺が力になるよ』って」
 こうして交際が開始。それでも里帆さんが不安定になることも少なくなかったという。2022年11月、突然、里帆さんが自殺を図ったのだ。
 (佳樹さん)「ここのソファで寝ていたようですね。(睡眠薬を)トイレで飲んで、その後に意識が朦朧としてここに寝転がって」
 今も円滑な社会生活を送ることはできていない。ただ、過去を断ち切るためにも大門容疑者に罪を認めてもらい、償ってもらうことを2人で決めた。

里帆さんは2022年5月、母親と佳樹さんに同席してもらい、大門容疑者がどう思っているのか、初めて尋ねることにした。そのとき里帆さんが録音した音声記録が残っている。 

 (里帆さん)「児相に行ってから今までちゃんと話を聞いたことがなかったから、どう思っているのかなって」
 (大門容疑者)「私は何を言えばいいわけ」
 話そうとしない大門容疑者。しかし、佳樹さんが席を外すと、少しずつ口を開き始めた。

(里帆さん)「私を性的対象と見始めたのはいつなんだろう?いつなんですか?」
 (大門容疑者)「中学生くらいとか、そんな時じゃないのかな」
 (里帆さん)「快楽のため?性的嗜好のため?」
 (大門容疑者)「理由とかははっきり…これだという理由はない…わからない」
 (里帆さん)「わからないじゃなくて」
 (大門容疑者)「言葉にして出せない」
 (里帆さん)「私が傷ついているとか、そういうこともまったく考えなかったということやろ?」
 (大門容疑者)「そういうことをやるってことは…私がバカなんだろうな。だから考えることができなかったんだろうな。自分が愚かだってこと」
 (里帆さん)「避妊していないときもあって、私があなたの子どもを妊娠したらどうするつもりだったの?」
 (大門容疑者)「もしそういったことになっていたら堕ろすとかそういったことになっていたと思う」 

 性的暴行の事実を認めた。大門容疑者が書き記した反省文も残されている。 
【大門容疑者が書いた反省文より】
 『自らの欲望を優先させた結果、娘を用いて自らの性欲を満たしました。大変申し訳ございませんでした』
 里帆さんが望んで得た父の言葉だった。しかし同時に心は大きく揺れ動いた。
 (里帆さん)「まったく知らない人からのレイプとか、もちろん辛いと思いますが、それだったら家族も親族も総出でその人を恨めるし、私も恨み切れる。だけど、どうしても血がつながっている実の親だから、憎み…一生憎み切れないと思います、今はそう思います」
 それでも去年3月、里帆さんは葛藤しながらも大門容疑者に対する告訴状を警察に提出した。
 (里帆さん)「まずはやっとここまできたかなと。(被害は)終わっているんですけど、自分の中で終わったわけではないので。父親が処罰されるよう問いたい、責任を取ってもらいたい」

 しかし、罪に問うことをほかの親族全員が受け入れたわけではなかった。それは被害を伝えたときのことだった。

 (里帆さん)「ショックを受けるかもしれないんだけど、中学2年から高校2年の間まで、実の親なんだけどレイプされていた」
 (親族)「そうかい…。頼む、お金ならいくらでもあるから」
 (里帆さん)「お金じゃないよ」
 (親族)「家族を売って気持ちいいの?」
 (里帆さん)「気持ちよくはないよ」
 (親族)「私それでここにおられんくなるよね。この家も全部売ってしまうよ。あんた、今もやっているなら別だけど、それでいいわけ?」
 (佳樹さん)「ご自身の話だけですか?彼女のことを心配してくださいよ」
 (親族)「しとる。(大門容疑者は)きちっとしている子だったからね、絶対にそんなこと…」
 (里帆さん)「したんだって」
 さらに里帆さんを幼いころから誰より可愛がってきた別の親族も激しく抵抗した。
 (親族)「バカなことを考えるな」
 (里帆さん)「私が訴えるのはダメなことってこと?」
 (親族)「そうだよ。お前が今考えていることはダメなことだよ。裁判なんかして決してよいことじゃないだろ」
 (里帆さん)「なんで?」
 (親族)「なんでって、親子で裁判なんかしてよいことあるわけない。いろいろな考え方があるやろ、もうちょっと」
 家族の崩壊。里帆さんが長抱えていた不安が現実のものとなった。
 では里帆さんの母親はこれまでの出来事をどう捉えているのか。今回、取材に応じた。夫とはすでに離婚しているが、里帆さんの一番近くにいながら気付かなかったのか尋ねた。
 (里帆さんの母親)「兆候があったのかと言われたら…そういうふうに見ていないからわからないというのが本当です。家庭内って一番安心する場所じゃないですか?その中で疑うような生活ってしないですよね」
 夫と娘の間に起きたことを母はどう思っているのか。
 (里帆さんの母親)「一番大事でしょう、娘って、子どもって。申し訳ないって…。あの子の人生こんな形にしてしまって。なんて自分が愚かなんだろうとしか思わないですよ」
記者の直接取材に父親は
 大門容疑者はなぜ娘への虐待を繰り返したのか。記者の電話取材に応じなかったことから、去年6月、佳樹さんの協力を得て富山県内で話を聞いた。しかし、取材班が部屋に入ると、大門容疑者が席を立つ。

 (佳樹さん)「お帰りになるんだったらいいですけど、私は二度とあなたとお話しすることはないですよ?いいですか?」
 (大門容疑者)「帰りますよ?」
 (佳樹さん)「だったらあなたと私は二度と話すことはない」
 大門容疑者の行動に、佳樹さんの感情が爆発する。
 (佳樹さん)「あなたそれでいいんだね?自分のやったこと、自分でけじめを取らずに話もせずに逃げ出して」
 大門容疑者は足早に立ち去ろうとするが、取材班もあとを追う。
 (大門容疑者)「告訴状でも出せばいいでしょう」
 (佳樹さん)「そうなんだ、自分の罪を認めるんだ」
 (大門容疑者)「(告訴状を)出しなさい」
 (記者)「里帆さんに対して中学2年から高校2年までやったことは事実ですか?」
 (大門容疑者)「関係ありませんよ」
 (記者)「ありますよ」
 (大門容疑者)「なんで私…あなたと私どういう関係ですか?」
 (記者)「里帆さんが声を上げているんですよ、被害にあったということを」
 取材に応じることはなく車で去っていった。

そして今年3月6日、大門容疑者は逮捕された。一報を受けた里帆さんは今、何を思うのか。
 (里帆さん)「達成感と、あとはやはり家族なので、家族に実際影響があるかなとかそういった感情がいろいろ湧いてきて。覚悟はしているし、実際自分でも今は認めているんですけど、(一報の)直後はそういった感情もあって、いろいろぐちゃぐちゃになってしまいました。ここまで来たからには、ここで不起訴になってしまうと…『やっぱり声を上げてもダメなんだ』というふうに世間が思ってほしくない。確実に起訴してほしい、それが望みです」
 警察によると、大門容疑者は調べに対して黙秘しているという。


(MBS NEWS 2024年3月8日)




父親からの性被害訴えた24歳の娘が記者会見
当時10代の娘に性的暴行の疑いで父親逮捕

8年前、富山県黒部市で当時10代だった実の娘に性的暴行を加えたとして父親が逮捕された事件で、実名で被害を訴えていた24歳の娘・里帆さんが12日、記者会見を開きました。 

里帆さんは去年3月、中学2年生の夏ごろから母親が外出中の自宅で少なくとも8回被害にあったとして警察に告訴状を提出。3月6日、準強姦の疑いで父親で会社役員の大門広治容疑者(52)が逮捕されました。大門容疑者は黙秘しているということです。 

里帆さんはきょう(12日)午前11時、富山市内で記者会見を開き、父親が逮捕されたことを受けたいまの心境を語りました。 

里帆さん:「本日はたくさんの方にお集まりいただき誠にありがとうございます。社会の方にこうやって注目していただいて、自分自身も緊張していて、うまくお伝えできないところもあるかもしれないですけど、なかなか家庭内の性犯罪というのは社会に出てきにくいと思うので、このように実名、顔出しでできるだけたくさんの方に私があった被害、特に私が過去にどう思っていたのか、どんなところに苦しんでいるのかを皆さんにお伝えして、社会の皆さんに知っていただければと思います」 

父親の大門容疑者は2016年、当時高校2年生だった里帆さんに対して、抵抗できない状態だと知りながら性的暴行を加えた疑いが持たれています。 

里帆さんは、中学2年から高校2年までの約3年間、母親が外出中の自宅で少なくとも8回、被害にあったといいます。 

弁護士:「親族からは、本件はなかったことにできないのか、訴えることそのものをするなと言っている。バカなことを考えるなと。あたかも里帆さんが理不尽なことをしていると…、やむなく告訴となりました。現に被害を受けている、過去に同様の被害を受けた方の助けになりたいと、匿名ではなく自分の声、自分の顔でお話ししたいと考えています。家庭内の性犯罪を未然に防止する社会になってほしい。そのための手助けになってほしいとの思いです」

 里帆さん:「私は中学2年の時から高校2年生まで保健室の先生に通告して、児童相談所に一時保護されるまで、実の父から性的虐待を受けていました。それまでは中学1年生のころから胸を触られたりですとか、太ももを触られるなど、そういったことはありましたが、そのあと実際に性交を強要されるということで、私としては拒否できない状況で、父から性交を受けていたような状態になります。

里帆さん:「私としては過去にあった父からされたことというのは変えられないことなので、自分の中で納得するしかないと思います。苦しいんですけど。ただ、父から性行為を受けた時、一時保護されて大学に行っていたときにやはり何度か自分の、親にも事情があったのかもしれない、そういったいろいろ納得しようと思ったんですけれども、やっぱり自分の中では納得できず、同じように性被害に遭った方、特に家庭内の性暴力は実質的に支配されているというか、親がいないと子どもは生きていけないので。そして、18歳を超えてしまうと児童相談所は保護してくれる対象ではないので、そんな中で自分で生きていかなくてはいけない。そういった自分を絶望しながらもなんとか生きる道を見つけて、その難しさを感じたので。いま家庭の中で性暴力に実際、遭っている方、過去に遭っていま苦しんでいる方、そういった方の何か力になれば、そういうふうに思って、いまこの場に立っています」 

記者:「2つお伺いしたい。1つは精神科に通院、どんな症状で?もう1つは会見を開くことで被害に遭った方の力になりたいということですがお顔を出すことへのためらいや決意は?」 

里帆さん:「1点目は、被害に遭っていた当時というのは自分の感情がないような、無気力感がありました。生きていたくない。自分を外から俯瞰したような。被害に遭った後に自分の中から感情がなくなってしまった。中学生だったので、勉強しなくてはいけなかったんですけど、思考することや暗記することが全くできない状況でした。ですから目に見える形では成績が以前より目に見える形でがたんと落ちてしまったり、思春期という時期だったが自分の感情がコントロールできないような感情の起伏が、普段は無気力ということもありますが、突然感情が表出してしまって暴れてしまったりとか、なんでそういうふうになっているのかというのは、まわりが実際は知らないので、ひどい思春期なのかなとか。精神的に理由があるかなとかわからないまま、家族としてはうまくサポートできなかったりとか。あとは肉体的な部分で言うとやはり朝起きられなくなったりですとか。どうしても夜、自分に対して加害をしてくる人が同じ家の中にいて、ゆっくり安心して眠ることができないので。眠ることはできるんですけど、安心して眠れずに日中、眠たいような状態だったりとか、そういうのが当時の状態です。 ですので、中学生、高校生の間も保健室の先生に助けていただいて、熱とかが出ているわけではないのですが、ベッドで休ませていただいて。学校では父がいないので安心して眠れる環境で、心と体を休息しながら過ごしていました。その当時は、張り詰めていたので、どちらかというと何とかやっていたんですけど、離れて、特に大学に進学した後の方が精神的な被害は大きかったかなと自分の中では思います。例えば、保育の勉強をしていたんですけど、虐待の実際のエピソードを聞いているうちにフラッシュバックしてしまって、授業に出られなくなってしまったりですとか、その場を退出してしまって、しばらく学校に行けなくなることもありました。あとは、ニュースなどで同じような被害に遭った人を電車で見ていると、電車に乗っていられなくなって吐きそうになったりということもありました。そのあと肉体的な部分で出たのは、いまも薬を飲んでいるんですけど、吐き気でご飯を食べられなくなる日もあります」 

記者:顔も名前も出して被害を訴えるのは勇気が必要と思うが、その思いは? 

里帆さん:「もちろんこういった顔出し、実名を出すことは社会的影響、日常生活に難しくなることに対して葛藤はありました。ですが、主人とも何度も話して私がなにか悪いことをしたわけではありませんので。性加害に遭っている人全員だと思いますけど。ですので、自分は悪いことをしていない、自分の信念に基づいてから、隠れることはないかな。自分が恥ずかしいわけではない。主人から何度も言ってもらって自信をもって、この場にいます。あとはこれまでの経緯としては、最初はこういった形ですと、父だけでなくどうしても親族に影響が行くことはわかっていたので、家族で円満に解決できることを私は一番望んでいました。ですので、何度か話し合いを重ねていたんですけども、私の望むこととしては父の反省を望んでいて、それを私が見られたなら、その場で許そうと、自分の中で納得できると思っていたんですけど、私にはそうは見えなくて、残念だけれどだったら、父と私ではなく別の形で反省できる形、話し合いをしていく中でなかなかどうしても親族としても、私をかわいい気持ちもあると思うんですけど、実際に被害のことを思うと恐怖だったと思うので…私の納得のいく形にはできないのと、実際に話し合ってみて思ったので。いま私がここで主人がサポートしてくれて、周りの方がサポートしてくれる環境というのはないと思うので、私のやりたいことができる環境がある私だからこそ、実名顔出しで皆さんの前にお伝えして少し社会が変われば、もうできればこういった被害はなくせるかな、私でできたら最後にしてほしい、そういう思いで実名顔出しに決意できたかな、そういう風に思います」


記者:「警察や検察に求めること、処分について。行政機関に家族間の性加害がなくなるような仕組みづくりを要望されるのか?」

里帆さん:「具体的な処罰というのは、私は法律に明るくないのでわからないですけど、ただ今は逮捕されている状況なので、ここまで来たからには起訴してほしい。そこがまず一つの思いです。あとの具体的なことというのは自分の中でわからないですけど、実際に自分が被害に遭ったことに見合う罰というのはないとは思うんですけど、少しでも自分が過去遭ったことに納得できるような、それくらいの罰を与えていただけたらいいかなと思います。 2点目の行政に関していえば特に、家庭内のことなので本当に証拠というのは出すのはまず難しかったかと思います。指紋があったり、毛髪があったりしても、特に不思議なことはないですし、そこの証拠のハードルを何か考えてほしい。難しいとは思うんですけど、そこは感じたのと。そのあとの精神的なサポート、児童相談所に行った後に、被害が終わったとしても心が癒やされるわけではないので、思い出して苦しみますし、かといってカウンセリングとか精神科というのも通うのもお金がかかりますから、そういったところのサポートがあればいいのかなと思いました。あとは生活のサポート、たぶん被害に遭って自立したとしても若いと思うので、なかなか金銭的な余裕だったりとか少しでも体調を崩して働けなくなると、先が不安だと思いますから、もう少し、家庭内で性加害に遭うと一般的な家庭の仲がいい方だと親に頼ったりですとか、そういったこともできると思いますが、なかなか難しいので不安に思うと思うのでサポートしていただきたいと思います」 

記者:「ご職業や肩書は?」 

里帆さん:「いまは家庭内で主婦をしております」 

記者:「被害に最初に遭った中学2年生の時の思いは?」 

里帆さん:「実際に被害に遭った時というのは今振り返ると何も感じられなかった。というのは感情が悲しいとか、苦しいとか、未来に対して不安だとか、これからどうしていいかわからない、そういったいろんな一定の感情がたまってしまって、たぶんそれ以上寛恕を感じてしまうと自分が壊れてしまうような感じで無になったような、自分から魂というのがあるかわかりませんけど、感覚としてはそういったものが抜けた感じ。しばらくは不安よりも絶望、いまはあまりそうは思わないですけど、当時はそれこそ中学生だったので、結婚とかそういったことができるのかなとか、自分は汚れてしまったのかなとか、そういったこともそのあとは考えましたし、誰かに、特に親族に知られてしまったら悲しむだろうと、だから自分が一生懸命隠さないといけないとか、でも助けてほしいとか、でも親族に助けてもらえなかったらどうしようとか、そういったいろんな、未来に対してこれからどうなっていくんだろうという不安もあったと思います」

 
 

 
 






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