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パッと見た限りでは、何ら違和感の無いオナゴはんの写真ですが、これ、韓国のスタートアップ企業である「dob Studio」が作成した、人間ソックリのアバターなんですって。メタバース次代を見据えてのもんらしい。
アメリカのヤフー・ファイナンスがプレスレリースの形で配信しています(2021年11月30日午後11時投稿)。写真はサイトから引用させて頂きました。

韓国のバーチャルヒューマンは、リル・ミケーラに追いつけるか?(Can a Korean Virtual Human Catch up to Lil Miquela?)

Tue, November 30, 2021, 11:00 PM·3 min read

【2021年11月30日、韓国・ソウル=BUSINESS WIRE】  リル・ミケーラは、300万人以上のインスタグラムのフォロワーを持つ、3Dコンピュータで作成されたバーチャルセレブです。Z世代の間では良く知られた存在ですし、タイム誌の「インターネット上で最も影響力のある25人」に、有名なボーイズバンドグループBTSやポップスターのリアーナと並んで選出されているほどです。

このプレスリリースには、マルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらからご覧いただけます: https://www.businesswire.com/news/home/20211130005074/en/


リル・ミケーラのキャラクターは、人間の要素を取り込んでおり、仮想空間で人と対話するための自律性を持っています。おそらく、来るべきメタバースを完璧に体現した人間とデジタルの相互作用であり、ゲーム業界で求められているサービスのひとつでもあるかと。

今年の4月に発売されたEpic Games社のMetahuman Creatorは、Miquelaをはじめとするデジタルキャラクターの人気が急速に高まっていることを物語っています。この3D仕掛けタイプのソフトは、分けてもデザインを早く、安く生成するのに適しており、必要不可欠なツールとなっています。

それらと比較すると、Unreal Engine、Unity Engine、MAYA、Blenderなど、従来から各方面で使われているアプリケーションの機能は融通が利かず、シームレスな体験をするのは難しいとされています。

韓国ではBTSやBlackpinkなどのK-POPスターが活躍しており、仮想空間にも積極的です。

ミケーラやRozyなど、韓国で知られているバーチャルな人物に敬意を表して、近年、テレビコマーシャルに出演する非実在の人間が注目されています。中でも多くの人の心をつかんだのが、ガールズバンド「Aespa」を模したアバターです。メンバーの名前の前に人工知能(Artificial Intelligence=AI)の文字を配したこのアバターは、Aespaの分身として、デジタルの世界で表現活動しています。

また、新進気鋭のdob Studioが最近制作したのが「Rui」です。彼女は、Youtubeのチャンネル「RuiCovery」を運営するバーチャルパーソナリティです。Ruiのユニークな能力の一つは、他のバーチャルフェイスと入れ替わる事でしょう。Ruiは、単に別の既製の顔画像に置き換えるのではなく、深層学習によるディープ・フェイク技術に似た技術を用いて顔を合成し、自分の顔と入れ替える事が出来ます。同様に、顔の皮膚は、人間の皮膚のように本物らしく見えます。代替品では不可能なグラフィック表現と言えましょう。

dob Studioの創設者であるジョシュア・オー(Joshua Oh)氏は、「一見するとディープフェイクと同じように見えるこの技術により、整形手術など施さずにYouTubeやInstagramで完全に個性的な顔を持つコンテンツを作る事が可能になります」("This technology, which looks just like a deep fake at first glance, will allow people to create content on YouTube and Instagram with a completely distinct look without plastic surgery.")と述べています。オー氏は「我々の技術を採用すると、グラフィックが向上するだけでなく、従来の3Dレンダリング技術に比べて10倍以上のスピードが得られます」("When employing our technology, not only do the graphics improve, but the speed is ten times faster and more compared to the traditional 3D rendering technique.")とも語っています。

また、コスト面でも、従来の手法に比べて、一般的なデザインプロジェクトを30%以下に削減出来るようになりました。

dob Studioは、パフォーマンスを落とすことなくVFXプロジェクトの大幅なコスト削減を実現するべく、最近、Netflixと密接に連携している有名なVFXスペシャリストであるデクスター・スタジオズ(Dexter Studios)など幾つかのベンチャーキャピタルの中から430万ドルのプレシリーズA投資を行っています。

設立2年目にして、すでに16体のバーチャルヒューマンを制作しています。その中には、国営放送の2つのバラエティ番組や、企業のブランドマスコットとして採用されたものもあります。

実在の人物と見分けがつかないほどのバーチャルなアバターを作ることで、メタバースが広がっていく事をご想像下さい。「サロゲート」ではロボットとして、「レディ・プレイヤー・ワン」ではアバターキャラクターとして生活する時間が、人間としての生活よりも長くなる日が近づいているのかもしれません。

※dobスタジオについて。

2020年6月に設立されたdobスタジオは、韓国を拠点とするスタートアップです。深層学習技術を応用して、写真画像や動画から仮想の顔を合成しています。追加情報は www.dob.world/en でご覧いただけます。

ビジネスワイヤ・ドットコムでソースバージョンにアクセスする: https://www.businesswire.com/news/home/20211130005074/en/

連絡先

ジョシュア・オー
+82-2-2088-5766
joshua@dob.world

拙訳終わり。画像だけでなく、同社のYouTubeの公式チャンネルの映像をシェアしてみます。



いやー。驚いた。ホンマモンの人間と間違うレベルですね。同時に、メタバースへの認識を新たにさせられた思い。てっきりセカンドライフみたいな映像で埋め尽くされた世界なんかと思っていましたが、こんなリアルそのものなバーチャル・アバターが登場するんですね。

なお、韓国語でしか配信していないせいか、アクセス数が1万6000ってのが惜しい。まぁそれを割り引いても、ただただ脱帽するしかありませんがw