#190 評価方法について学んできました

今回のテーマは「評価方法〜問題点の見つけ方〜」でした。

・相手がどういう考えを持っているかを理解する

評価というとなぜ姿勢が崩れてしまっているのか、そこに痛みが出ているのかといった原因を探るために相手のからだを見てどこが緊張しているか、捻じれや傾きといったバランスの崩れがないかを見ることをやることが多い。
それにプラスして相手がどういう考えを持っているかを理解することも大事。
身体調整などで緊張を緩めてバランスを整えても相手が潜在意識の中でからだのどこかに問題があるという意識を持っていると意識が現実化して崩れてしまう。
いかに問題ないという意識に変えられるかが重要になってくる。
潜在意識は消せないが上書きすることはできる。
楽なこと、気持ち良いことを間に挟むと変換できるチャンスができる。

・意識を変えるために

立ち方が崩れたり動きが悪いのはそういう使い方をしたからそのようになった。
つまり自分のせい、個人のせい。
動かさなくても言葉のコントロールで変えることもできる。
言葉で納得させる、問題なく動けることを経験させる。
しかし、いきなり原因を指摘してもうまくいかない。
まずは相手の状況に寄り添い、それから問題ないという方向に持っていってあげる。
指導する側のかける言葉が大事。
否定的な言葉は使わない。
相手が緊張している、動きが悪かったと感じても、「けれども問題ない、大丈夫」ということを入れていくようにする。

・下肢の崩れを直すための考え方

歩行動作に問題があり、首や腰にも問題があり立ち方も崩れてしまっているケース。
下肢に目がいきがちだが全体を見る。
首は緊張していないか?肩甲帯のバランスに問題はないか?を考える。
脊柱のラインの問題が下肢に影響していることが多い。
そうなると脊柱を中間位に戻してあげると下肢も戻しやすくなると考えられる。

頸椎を戻すと脊柱のラインを戻しやすくなる。
そのために耳の穴の調整が使える。
側頭骨にある耳の穴の大きさ、形を整えることで頭部のバランスも整う。
頸椎の上に乗っているもののバランスが整うことで首の緊張も緩む。
それが背部や腰部にも影響してくる。
肩甲帯や骨盤・下肢を整えてあげると立ち方も良くなるはず。

・意識を込める

からだを整えるアプローチでは動かし方や回数よりも意識を込めることで大きく変わってくる。
うまくいかなかった時を振り返ってみると、緊張がなかなか緩まないなと思ってしまっている。
改善しないのはお互いがそう思ってしまっているから。
手の指や足の指を持って揺らす、脚を曲げ伸ばしするといった簡単な動きでも意識の込めると動きを丁寧に繰り返すよりも結果は良くなる。
常に自信を持っておくようにする、そういう心持ちでいるようにしていく。
思い込む、相手に思い込ませることも大事。

・動きの見方

動きを細かく分析するのもいいが、見えないものはアドバイスできない。
実際のスピードで動きを見てもスローモーションで見えるようになることは大切。動きを変えるために細かなポイントを指摘するものが多いが、それが動きを悪くしているケースも多い。フォームを見る時にはどんな意識を持っているかを見抜く。
動きの特徴は意識の特徴。意識を変えるためにどんな言葉がけをしてあげるか。
それができれば速く動かそうとしなくても速く動くようにからだが動いてくれる。そうなると考えることはもっとスムーズに動くことだけになる。

その他にも銅板を用いて大腿部や下腿の緊張を緩めるアプローチを教わったり、200m〜400mを走る時の腕振りの修正法、トレーニング計画をきちんと積み重ねることの大切さなども教わりました。