貴腐人の館【本館】

貴腐人の館【本館】

主に、オリジナルBL小説と純ロマの夢小説です☆
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タイトルをLOVE&LOVE→貴婦人の館に変更しました^^

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『台風 ~横澤隆史の場合~』
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↓☆スタート☆


「さあ、どうする……?」


桐嶋はゴクリと喉を鳴らす。もちろん、桐嶋はご飯を食べる前に俺を選択した。
降りしきる雨音と風の音が俺の嬌声を掻き消してくれる。不安と不便を感じさせるだけの台風が今は桐嶋を俺のもとに閉じ込めてくれる嬉しいものだった。
自分の中に育っている桐嶋への独占欲に恐れながらも、それを受け入れそれ以上に独占してくれるであろう愛しい男に身をゆだねる。

ああ、このままの時間がずっと続けばいいのに─────

「横澤、最中に他の考え事か?」
「アンタのことを考えてたんだよ」
「それは光栄だな。じゃあ、期待に応えて頑張らないとな」
「へっ? ──ぁあっ……あっ……」

いきなり奥まで内膜をこすられる。それでわずかに残っていた理性もどこかにいってしまった。

「そんなに絞めるな。これじゃあ、動けないだろ」
「あっ……むりっ。気持ちよくて、体がいうこときかなっ……」

─────プツリ─────

何かが切れる音がした。
桐嶋を見ると桐嶋の視線が、俺の体を鋭く射抜く。体の中のすべてが桐嶋に浸食されているような錯覚に陥る。
気づけば、身体をひっくり返されて後ろから腰を固定され、最奥まで何度も突き上げられた。
恥ずかしい嬌声が雨音に紛れて、部屋の中に呼応する。容赦なく追い立てて、桐嶋は俺の中に精を注ぎ込む。自身を引き抜くと、満足した獣のごとく息を吐いて、俺に覆いかぶさった。

「重い! それと暑いから離れろ」
「ちょっとぐらいいいだろ。それに、近くにいないと雨音がうるさくて、お前の声が聞こえにくいからな」
「そこまで年寄りじゃないだろう」

憎まれ口を叩きながら、それならば仕方ないと、俺は桐嶋に寄り添った。
この温もりが自分のものだと幸せを噛みしめていると、桐嶋が話しかけてきた。

「そういえば、今朝、会社で会いに行ったら変な顔をしてたよな。俺が何かしたか?」
「あ、ああ。たいしたことじゃない」

驚いた。まさか、桐嶋が女子と話しているのを見て、多分嫉妬していた……かもしれないことがばれていたとは。

「言わないとイタズラするぞ」
「もう……してるじゃないか……」

イタズラすると言う傍らで桐嶋は、敏感になっている蕾を指先でなぞる。俺は熱が再燃しそうになるのを必死に抑える。

「俺が女の子と話していたからそれに嫉妬したんだろ」
「……っ。恋人が他の女と話していたら嫌に決まっているだろう!」
「嫌な気分にさせてたのか。それは『恋人』として、きっちりお詫びをしてやろう」

ニヤついた桐嶋は『恋人』の単語を強調して言った。ギュッと抱きしめられると、桐嶋はすでに完全に再燃した後だった。

「なぁ、いいだろう? それとも、もう体力がないか?」
「まさか。おれはあんたよりも若いんだ。まだいける」

正直、体力は底を尽きかけていたが、体の奥の疼きの方が問題だった。俺の負けん気は、桐嶋の上に乗っかかって『理性』という名の『鎖』に刃をかける。

「詫びの分はたっぷり味わせてもらう」
「仰せのままに」

自らのキスで『鎖』を断ち切ると、桐嶋はヒトから野獣のように欲情を素直にぶつけてきた。

(明日は起きあがれないだろうな)

内心苦笑しながら、恋人を抱き寄せて自分の唾液と相手の唾液を絡ませた。


END

↓押してくれると狂喜乱舞します(笑)

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