中東情勢は大荒れである今日この頃。
アブラハムへの約束の地カナン(パレスチナ)は血みどろの争いが続いている。
アブラハム自身約4000年前にウル(現在のイラク)から神の約束を信じてカナンに移り住んできた。
パレスチナもガザなどに移り住んできた海の商人ペリシテ人の名にちなんだもの。
ところで、調べていたら、ハマスHamas(ヘブル語で虐殺)にはアマン(Aman)という軍参謀本部諜報局部門(合法)とイスラエル協力者を暗殺するアマンジハード(Aman Jihad)という非合法部門があった。
アマン(ハマン)といえば、エステル記(バビロン後のペルシャ時代)に出てくるアマレク人アガク王の子孫ハマンでペルシャ(現在のイラン)王の側近。王をそそのかしてユダヤ人抹殺計画を立てたユダヤ人の敵。
思うにハマスはその精神にちなんで命名したのもので、残虐性が過激化したのか?
ヤコブ(別名イスラエル)の兄エサウの子アマレクはアマレク人の祖先で、モーセ(イスラエル人)が出エジプトした時の最初の敵となった。
長旅で疲れているイスラエルの落伍者が後ろから惨殺され、イスラエル人は戦いに応戦した。
杖を上に挙げたモーセの腕が下がらないようアロンとフルが何とか支えながら、かろうじてヨシュアが勝利した接戦だったが、
以来、イスラエルの神である主ヤハウェの怒りを買い、主はアマレク人をイスラエル人の永遠の敵とされ、完全に滅ぼせと言われていた。
その後、再度イスラエルとの戦いの際、サウル王がアマレク人のアガグ王を生かしておいた為、
主の霊はサウル王から離れ王座は取り去られたくらい、アマレク人は敵視されていた。
後アマレク人は歴史上消えてしまったかと考えられていたが、
ハマスの怨念スピリットとなって復活しユダヤ人を抹殺しようとしているのだろうか。
憎しみの連鎖の存在とは死んでも続いていく本当に恐ろしいものだ。
現在では彼らはイスラム教のアラブ人となり、ユダヤ人(イスラエル)に敵対する。
でも、元を辿れば同じアブラハムの子孫、血の繋がった兄弟でもある。
モスリムはイシュマエル(アブラハムのもう一人の息子)を先祖と信じている。
アブラハム孫のイスラエル(ヤコブ)の兄エサウの子孫もモスリムとなっている。
モスリムが使用しているアラブ語とユダヤ人のヘブル語は、お互いコミュニケーション取れるくらい近い言語なのに犬猿の仲。同じアブラハムの唯一神なのに、ヤハウェとアラーを戦わせている。。
ヤコブ(イスラエル)の12人の子の一人ユダ(後のユダヤ人となる)の子孫であるイエス・キリストは
ユダヤ人であったが、同胞のユダヤ人の嫉妬により迫害され十字架で死刑に処せられた。
ユダヤ人は旧約聖書で預言されている救い主メシア(ヘブル語で油注がれた者、ギリシャ語でキリスト)を待ち望んでいたのに、自分たちの利得の為にイエスがメシアであることを現在までずっと否定し続けてきた。
この生々しい事実が我々人類が生まれ持った罪であり、我々はそれを認識する必要がある。
その私たちの罪の為にイエスは十字架にかかって死なれたのであり、聖書が何よりもの証拠である。
イエスはかつて言われた。「目には目を、歯には歯を」といわれているが、あなた方は勘違いしている。
右の頬を打たれたら左の頬を向けてやりなさい、それが本当の意味だと。(聖書マタイ5:38を参照)
旧約聖書は決して復讐をせよと言っているのではないと。
(旧約聖書時代の当時は、倍返しなど復讐が行われないよう目的で定められた法でもあった)
すべての人が自分の罪を認めて悔い改め、イエスキリストの教えに従うなら、
この憎しみの連鎖を断ち切る解決の希望があると思う。
これは、すべての国の民族に言えること。
ロシア人とウクライナ人にも、我々日本人と中国人や韓国人にも、同じことが言える。
憎しみの連鎖が存在する。過去の歴史は変えられない。
しかし、聖書はユダヤ人の例を通して我々に罪の深さを教えてくれる。
イエスの十字架の愛による贖いと赦しがなければ、人類は救われることはないと思う。