昨日の大阪城トライアスロン、色々と話題になっていましたね。

 

お堀を泳ぐトライアスロン 大阪城公園で開催

 

私もこんなツイートを。

 

 

大阪城公園を使って奇抜なことをしたのは今回が初めてではありません。

 

城を背景にしたモトクロス大会や、

 

想像力を働かせるということ(2013/6/2ブログ)

 

民間企業との魅力的な連携も。

 

USJが大阪城公園で〝リアル〟な戦国ショー

 

22日には20店舗が集まる「ジョーテラス」という商業施設もオープンしました。

 

大阪城公園駅直結和モダンでショップ充実の新スポットが誕生!

 

さらにさらに、秋には「MIRAIZA OSAKA-JO(ミライザ大阪城)」という商業施設もオープンします。

 

旧第四師団司令部庁舎の愛称が決定しました

 

なぜここ数年でこんなに矢継ぎ早に、大阪城を舞台とした取組みが進んだか。それには3つのポイントがあると考えています。

 

1.大阪府市が大阪城公園の持つ可能性に気付いた。

 

大阪城は、大阪市の2つの大きな繁華街、いわゆるキタとミナミの東に位置しています。緑が少ない大阪市内エリアの中では珍しいまとまった緑地でもあります。

 

 

地図で見ると一目瞭然ですね。

 

桜や紅葉など四季折々の自然が楽しめる大阪府民や市民の憩いの場であるだけではなく、道頓堀や通天閣、海遊館、USJと並ぶ人気の大阪観光スポットの一つになっていて、国内外から多くの人が訪れます。

 

にもかかわらず、大阪城公園の運営は多くが随意契約(入札など競争なく、大阪市が決めた業者に委託)であり、ただ維持するだけ、収益を生み出すことは考えられてなかったように感じます。

 

そんな中で2011年に橋下氏が大阪市長に当選したことから状況は一変します。大阪城公園が持つ大きな可能性を、強く認識することになったのです。

 

2.アイデアを実行する体制が整った。

 

可能性を認識するだけではダメです。行動に移さなければなりません。大阪府・大阪市では2012年から都市魅力戦略を共に検討しています。以前の犬猿の仲とされた両者では考えられなかったことでしょう。また同年、これも大阪府・大阪市と経済界が一体となった「大阪観光局」が発足し、綿密な観光戦略が練り上げられることになりました。その後の大阪の外国人観光客の伸びは周知のことと思います。どちらの縄張りだとかそんな小さな話ではなく、地域が発展するために協力して行動する。その体制づくりの成果が花開き始めました。

 

3.挑戦する意識が当たり前になった。

 

随意契約だった大阪城公園の管理が、一昨年の4月から、「パークマネジメント」という形で民間の力を活用する仕組みに進化しました。これまで委託料を払って特定の業者に管理してもらっていたものが、逆に年間2億円以上(!)の納付金と収益の7%を大阪市が受け取ることに。そして審査によって選定された民間の事業体はコンビニを置き、先日は「ジョーテラス」を開業させ、秋には「ミライザ大阪城」をオープンします。その収益は、大阪市に税収として入ります。発想を変えるのは口で言うほど簡単ではありません。リスクも伴います。しかしそれでも挑戦する意識が、行政を大きく前に進めます。モトクロスもトライアスロンも従来通りの考え方では永遠に実現しなかったはずです。大阪府・大阪市では従来の行政組織にありがちだった、「できない言い訳」ではなく「どうすればできるか」を考える意識が浸透しています。

 

大きな可能性を秘めながら、これまでその可能性を活かせなかった場所が大阪にはたくさんあります。もちろん私の地元、堺にも。「気付き」、「体制の整備」、「挑戦する意識」。これらが合わされば大阪はさらに前に進んでいくことでしょう。本当に楽しみですね。気を緩めず、大阪がより大きく成長できるように取り組んでいきます。