みすゞの世界へ

 

朝5時半に起床。シャワーを浴びチェックアウトの準備。

このホテル、朝食がついているのですが、

その開始時刻は7:00。

今回自分、最初に乗ろうと思っている列車が

7:07発なので、朝食は諦めようと思っていたのですが、

念の為、メールで問い合わせて見たところ、

「そういうご事情でしたら、6時半には準備しておきます。

念の為チェックインの際に、その旨をもう一度フロントに

お伝えください」

と、丁寧に電話連絡をいただいていたのです。

せっかくご準備いただいたので、ガッツリいただきます。

 

 

ということで、駅へ。って言っても、

ホテルが駅前ですが。

まだ夜明け前の東萩駅。

 

 

一人、二人・・・と、数人の客がやって来ますが、

非常に静かです。

 

 

やってきた列車は一両編成、ワンマン(運転手しかいない)の

普通列車です。

 

 

列車内はこんな感じ。

 

 

 

今日は旅3日目ですが、

今回の旅先の選定は、我ながら見事だったと思われ。

まったくどの場面でも、密を感じません。

コロナの面でも、旅のスムーズさの面でも、

非常に快適です。

1時間ほど夜明けの車窓からの景色を楽しんだ後、

列車は長門市駅に到着。

ここで、たった一駅なのですが、列車を乗り換えます。

列車を降り、

「どこに次の列車は来るんだ?」と、

掲示された時刻表を見てみると・・・。

あれ?

今乗ってきた列車が、行き先を変えて、

そのまま目的地まで行くようです。

寒いんだから、だったら降りなきゃ良かった・・・。

と言うわけで、再び乗車。

10分後、目的の『仙崎駅』に向けて、列車が発車。

4分後には到着、です。

 

 

仙崎の町には、至る所にモザイクアートが

あふれていましたが、英の中もしかり。

一枚一枚の板に、様々なメッセージが

かき込まれています。

外観は、こんな感じの仙崎駅。

 

 

さて、ホテルをチェックアウトしてきたので、

前述のとおり、キャリーバッグは、

今日泊まるホテルにすでに預けてきましたが、

まだまだ手元には、小さいとは言えなかなか

重さもある、ボストンバッグがあります。

これを持っての観光はなかなか厳しい。

そこで、コインロッカーを探しますが、

見つかりません。

事前にサイトで調べたときにはあったのですが、

廃止されてしまったようです。

時刻はまだ8時ちょっと過ぎ。

観光施設も、どこもまだ営業時間外。

ちょっと考えた結果、

駅から徒歩数分の所に、道の駅があります。

そこならもしかして、ロッカーあるのでは?と思い立ち、

向かうことにしました。

 

駅前には、ここが詩人、「金子みすゞ」の生誕地で

あることを示すモニュメントが。

 

 

今日は午前中、ここで、

どっぷり金子みすゞの世界に浸る予定です。

まずは、なにはともあれ道の駅へ!!

 

 

到着です。てか、今朝もめちゃくちゃ寒いです。

さっそく道の駅の中でコインロッカーを探しますが、

・・・やはりありません。

それに、どこの店もまだ営業していないので、

ここに来たからと言って、することは何もなし。

どうしたものか・・・と考えていると、

唯一灯りのついている場所を発見。

 

 

近くに行ってみると、そとに看板が立っています。

レンタル自転車のお店だそう。

半日なら、昨日と同じ電動アシスト自転車が、

700円で借りられるそうです。

・・・今日は用ないかなぁ、と、一瞬その場を立ち去りかけた

のですが。

これ、いいんじゃね?

コインロッカーを使えば、おそらく3~500円かかります。

コインロッカーがないと判明した今、

このまま歩いて回るとしたら、重い荷物を持って動く

ことになりますが、

自転車を借りてしまえば、荷物はかごに入れて移動でき、

歩きより広範囲回ることができます。

借りることに決めたSim。

看板には営業が9:00~と書いてあります。

ただいまの時刻、8:30。

ダメ元で、店の中の方に声をかけてみると、

「早いけど、もういいですよ」

って言っていただいたので、早速自転車レンタル。

またがり出発です。

 

走っていると、至る所でみすゞさんに出会えます。

 

 

でっかいモザイクアートのみすゞさんの前に、

相棒を置いてのスナップ。

 

 

しばらく自転車を走らせ、景色や気になる

施設を見て回ってみます。

 

 

 

 

そんなことをしている間に、時刻は9時を回りました。

このコースで一番の目的としている

金子みすゞ記念館の開館時刻です。

 

 

ちょうどこんな標識に出くわしましたので、

そちらにまず向かうことにしたSim。

みすゞさんのお墓のある遍照寺の前を通過し、

 

 

金子みすゞ記念館に到着です。

 

 

金子みすゞ記念館

みすゞ生誕100年に当たる平成15年(2003年)4月、みすゞが幼少期を過ごした

書店金子文英堂跡地に「金子みすゞ記念館」がオープンしました。

この記念館は、没後50余年を経て甦ったみすゞの足跡をたどり、

その業績を顕彰する記念館であるとともに、地域の人々や全国から訪れる

みすゞファンの文化活動・創作活動を支援するための交流拠点でもあります。

みすゞ通りに面したおもてに金子文英堂の建物や庭を復元し、その奥の

本館棟は、遺稿集や着物などの遺品を展示した常設展示室、パソコンに

よる資料の検索室、みすゞの詩の世界を音と光で体感できるみすゞ

ギャラリーなどを備え、みすゞの生涯や生きてきた時代を偲ぶことができます。

長門市観光コンベンション協会HPより

 

金子みすゞさんが過ごした書店や家の内部が再現されています。

 

 

こちらがみすゞさんのお部屋の再現だそうです。

 

 

 

トイレまで展示されています。まぁ、再現ですからね。

 

 

奥に進むと、こちらは現代的に整備された、

展示室になっており、みすゞさんの作品や歴史について

紹介がされています。

写真撮影は以降できませんでしたので、

写真は載せられません。

 

ちょっと立ち寄るだけでいいや・・・という気持ちで来たのですが、

気がついたら1時間以上の時間が経過していました。

見応えは十分かと思われます。

みすゞさんの作品が好きな方は、

ぜひ一度、訪れてみることをお勧めします。

 

さて・・・。せっかく自転車を借りたので、

仙崎の町並みを見下ろせる、丘の上の公園とか、

島に向かって一周してこようか・・・とか、

様々なプランを頭に浮かべ、記念館を出たのですが・・・。

 

大雪です。ちょっとだけ盛って言わせてもらえば、

「吹雪」です。

今回の旅でもっとも多い降雪量に加え、強い風。

自転車が横倒しにされそうな勢いです。

なぜに、今回は、こんなに天気に嫌われるのか・・・。

それでもせっかく自転車借りたんで、意地で

回ってやろうかとも思ったのですが、・・・挫折。

出発の12:44までは、あとおよそ2時間。

先ほどの道の駅に行って、温かく過ごすことに。

 

みすゞさんの銅像も、雪に降られて寒そうです。

(この写真、今気付きました。雪がしっかり写り込んで

ますね!!)

 

 

 

昨日から続く、小さく大きなトラブル

 

道の駅に到着して、買い物でもしようかと思ったのですが、

この道の駅、訪れる方の多くは地元の方のようで

(ピーク時には観光客も多いのでしょうが)

野菜など食料品が多く売られていて、

お土産などもなくはないのですが、

あまり購買意欲が湧きません。

では、数あるレストランから1軒選んで、

昼食でも・・・と思うのですが、

朝、がっつりいただいてしまったため、

まだそんなに、空腹にもなっていません。

う~ん・・・どうしようか。

今何時だ?と、カバンに入れてあるiPhoneを取り出して

時間を見ようとしたのですが。

 

おーーーーーーーい!!

 

思わず声に出して嘆いたSim。

今朝、ホテルを出るまで充電していて、100%チャージ

できていたはずのiPhone、

ただいま充電量が65%です。

減るの、早いと思いませんか?

実はこの状況、昨日から急遽起こり始めた

トラブルで、

昨日なんか、○○のはなしの電車の中で、降りるまで

ずっと充電器つないであったのに、

萩の町を走り回って、ふと見てみたら、

充電量が60%台まで減ってしまっており、

その数分後、再び確認すると、

いきなり7%とかになっていて、

ぶったまげたのでした。

おそらく、自分の推測によれば、スマホは寒さに弱い

らしいので、ただでさえ寒い中、自転車のかごに入れて

風にあたらせていたので、それが原因か、

もしくは、場所によって電波が遠く、

必死に探しているせいなのではないかと思うのですが、

(ちなみに帰宅後は、まったく問題ありません)

 

こういう状況になって始めてわかる、スマホ依存。

①電子マネーが使えない

②ネットで情報が得られない

③連絡がとれない

あたりが問題となってくるのですが、旅行中は

その上さらに深刻で

●飛行機も、列車も、チケットがスマホに保存されて

いるので、スマホが動かないと、どちらにも乗れない

●宿の予約情報が入っているので、見られないと

たどり着けない(今回は大丈夫ですが)

大いに困ります。

これが、都内とかで発生した問題であれば、ネットカフェ

やら、コンビニに設置された充電器等で対処ができるの

でしょうが、ここは、駅前にコンビニすらない、地方都市。

とりあえずどうにかしないと、このまま充電切れたら、

この後列車に乗れません。

どうしたものかと思案しつつ、自転車を返しにお店へ戻り、

ダメ元で係の方に、

「この辺で充電できる場所ないですか?」

と尋ねたところ、

「あぁ、それでしたらどうぞ、こちらをお使いください」

と、店の一角に案内されたSim。

 

 

おぉ、そうでしたね!!この貸し自転車屋さんは、

道の駅内の観光案内所を兼ねているのでした。

充電に困った観光客のために、

こんなにたくさん、コンセントがあるじゃないですか!!

助かりました。

 

充電しながらぼぉ~っと外を眺めていると、なんだか違和感。

なんだ、この違和感・・・と思っていたら。

 

 

なんすか、この青空?

さっきまで、雪の中凍えるように自転車走らせてたのに、

返却したとたんに、これですか?

大ショックです。

が、駅までの道、雪に降られずいけるのだと思えば

我慢も・・・できません!!

だったら、もうちょっと早く晴れてくれよ。

つくづく今回の旅、天気に見放されているようです。

 

充電も終わり、ちょっと時間的に早いですが、

駅に向かうことに。

早く着いてしまって暇にしていると、

小さな駅構内の一角で、

来た時には閉まっていて気付きませんでしたが、

なにやら展示を行っているようです。

 

輝きながら…」や「for you…」など、数々の名作を生み出してきた仙崎出身の

作詞家・大津あきら氏の足跡をたどる資料と、

戦後まもなく引揚港として指定された仙崎港の写真パネルのギャラリー

なのだそう。

実は先日、山口に行くと決め、両親に話をしたら、

父がまだ子どもだった頃、戦時中下関から

韓国に渡ったことがあるそうで、その港にいるときに

南海地震にも遭遇してしまって大変な思いをした

という話を、生まれて初めて聞いたばかりでしたので、

この「引揚港」という言葉に運命を感じ、

列車までの時間、しばし展示に釘付けとなりました。

 

 

 

 

さて、展示のおかげで、あっという間に電車の時刻に。

 

 

朝と同じ道をたどり、長門市駅まで行くと、

今度は二両編成のワンマン列車で、

下関に戻ります。

ワンマン列車のはずなのに、車掌さんみたいな人が

乗っています。何故なのかは不明です。

 

 

昨日と同じ道を戻るので、景色も昨日と同じですが、

その分、良かった景色やら、気になったモノなどを、

もう一度見ることができます。

まずひとつ。

山口のガードレールの中には、白ではなく、

オレンジのモノがあります。さて、なぜでしょう・・・。

 

 

答えは、

1963年に第18回国民体育大会が山口県で開催される

こととなった際に、何か山口県の特色のあるものを

作ろうと考えられ、その時に山口県特産の「夏みかん」

の色を使ったガードレールが作られたのだそうです。

昨日、○○のはなしの中で、アナウンスがありました。

 

もうひとつ。

これ、何でしょう?

畑?たんぼ?の中にたくさん置かれた、

そうですね・・・1m四方くらいの

円柱?角柱?のような物体。

 

 

答えは、

分かりません。この路線最大の謎です。

Simにとって。笑

 

誤算による予定変更

 

さて、そんなこんなで下関に到着です。

コインロッカーにボストンバッグをあずけ、

バスに乗って、下関の港町、唐戸を目指します。

今日はここから連絡船に乗って、

巌流島を目指すつもりなのです。

 

巌流島とは

本州(下関市彦島)から約0.4kmの関門海峡内に位置する小島

である。島全体が平らな地形であり、標高は最高地点でも海抜10m

に満たない。島の東海岸に設けられた遊歩道などからは関門海峡

を行きかう大型船を間近に見ることができる。また、島の相当部分は

公園として整備され人工海浜や多目的広場が設けられている。

宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘が行われたとされることで著名と

なっている。決闘が行われたとされる当時は豊前小倉藩領の船島で

あったが、小次郎が「巖流」(「岩流」とも)を名乗ったことから巖流島と

呼ばれるようになった。  【Wikipediaより】

 

唐戸に到着すると、急いで連絡船のチケット売り場へ。

 

 

16:00の船に乗って、巌流島に行き、40分ほど見学。

16:50の船に乗って戻ってくる予定です。

ところが・・・。

券売機の前に行くと、「本日の巌流島行きは終了しました」

の札が・・・。

え?

不思議に思って売り場の係の人に尋ねると、

そもそもが、Simが確認したサイト上の時刻表が古いモノ

であることが判明。

さらに、この後往復1本だけ、巌流島とここを結ぶ

船が出るには出るが、それだと、巌流島に到着後

走って観光しないと、間に合わなくなり、

間に合わなくなったら最後、無人島で一夜を明かさなければ

ならなくなるそうです。

 

予定が大幅に狂いました。が、巌流島にはぜひ行きたいので、

今日はこのあと、ホテルに戻って、

明日の予定を再検討です。

 

 

「来たれ」って看板も言っていますので、

明日は必ず。

待っておれ!!

 

予定が変わってしまったので、お土産屋を眺めたり、

屋台を見て回ったり。

たまたま見かけた、名物「瓦そば」の屋台で、

遅めの昼食。

今夜はホテルが夕食付きなので、がっつりはいけません。

 

 

 

 

瓦そばとは、本来は熱した瓦の上に

茶そばと具(錦糸卵や牛肉)を載せて、

温かいめんつゆで食べる下関発祥の

料理です。

早速頂いてみます。

 

 

不思議な味でした。笑

食後に、軽くお土産などを買い物し、

日も暮れる時刻となったので、

バスに乗り下関駅へ。ホテルにチェックインです。

(今回のホテルは写真を撮り忘れたようですね。自分。)

 

「ふく」にご満悦Sim

 

ホテルにチェックイン。

明日の予定が大幅に変わるので、明日はあまり

買い物をする時間がないかもしれません。

それに、できれば明日の朝、最終日にいらなくなる

服やらおみやげやらは、宅急便で送ってしまいたいので、

だとすると、

買い物は大方今日終わらせてしまった方が良さそうです。

幸い駅近なので、

駅のお土産屋さんに出かけ、買い物。

存分に買い物をし、ホテルのフロントの女性にお願いし

段ボールとガムテープ、そして宅配便の伝票を

いただきました。

これで、明日の帰りは随分身軽になりそうです。

 

さぁ、時刻は9時を回りました。夕食にします。

今日のホテルは、通常朝食付きのプランが多いところ、

少し金額を上げると、夕食の3000円分クーポンがつく

プランがあり、今回はこちらを選んだSim。

ホテルの中にある和食屋さんでいただきます。

こちらのお店は、宿泊客はもちろんのこと、

こちらにお住まいの方にも人気があるそうで、

Simが入店した時にも、何組かの団体のお客さんが

楽しんでいました。

 

 

Simが注文したのは、ふくの刺身、ふくの鍋、

シメの雑炊、ウーロン茶、以上。

これで、クーポンの金額より少し足が出る程度です。

待つこと数分、料理が運ばれてきました。

 

 

 

実は自分、これまでの人生の中でも

ふく(あ、ふぐをこちらではふくと言うそうです)を

何度か食べた経験がありますが、

うまかった!!と思った記憶がないんですね。

だから今回も、

せっかく来たから食べよう、とは思いましたが、

おいしいから食べよう、とは思ってなかったのです。

ところが、

今回はうまいと思っていただくことができました。

さしみは、歯ごたえのある白身魚であるのは、

たしか以前食べたときにも同じ感想を持ったのですが、

今回は、その中に「旨味」を感じます。

鍋に至っては、野菜→ふく→野菜→ふく

の順番で口に運ぶと、出汁のうまさが口の中に

広がり、なんとも温かい気分に。

そして鍋が終わると、

アルバイトの女の子がやってきて、雑炊を作ってくれます。

 

 

 

うまかった・・・。

あまりにうまかったし、まだ少し腹に余裕もあったので、

「ふくの唐揚げ」を追加注文。

出てきたのが、こちら。

 

 

うぉ、なんか、でかくないか?ふぐの肉って、こんなに

でかいの?

かじってみると、ジューシーな肉汁が口の中に

広がり・・・。ん?肉汁???

 

頭の中???になりながら、唐揚げを口に

運んでいると、店のオーナーがSimのテーブルに。

先ほどの雑炊を作ってくれた女の子が

「どちらからですか?」

って聞いてくれたので、

「神奈川から。旅行なんですよ。」

と応えたのですが、

見たところ、今店の中にいるのは、地元の団体ばかり。

オーナーが、一人の旅行客である自分に

粋な計らいをしてくれたのでしょう。

日本酒を一杯サービスしてくれました。

お友達が作られている酒だそうです。

普段酒はあまり飲みませんが、いただくことに。

うまかったです。

 

ところで・・・、気になってることが。

 

「すみません、あの・・・、これって鶏の唐揚げ

ですよね?」

「はい、そうです。ウチの店の一番人気なんですよ」

「そうですよね。ふぐの唐揚げ注文したんですが、

鶏の唐揚げ出てきちゃったみたいで。」

Simが言った瞬間、表情が変わるオーナー。

「あぁー、申し訳ありません」

でも、確かにうまいんです。この鶏の唐揚げ。

「いいですよ。これも、とてもおいしいんで。」

結局、ふくの唐揚げは食べられませんでしたが、

美味しい料理と、お酒のサービスで、

十分満喫させていただけました。

 

ということで、3日目終了です。いよいよ明日は最終日。

今日のプランが変更になったことで、

若干バタバタしそうですが、

最後まで満喫しようと思います。