2022年05月22日    満身創痍のパソコン(その1)

 
 なんの前触れもなく、パソコンの停止ができなくなった。 これが、私の長いトンネルの序曲になるとは。
その場しのぎで、【Ctrl】キーと【Alt】キー【Delete】キーを押し、セキュア・アテンション画面からPCを停止させた。

 改めて 、丹念に目を通すと、ディスクトップの画面の左下にあるスタートボタンを押しても、電源マークが現れなくなっていた。また、キーボードの【Windows】キー及び面右下の吹き出しアイコンのアクションセッターも同じく不調。でも、インターネットの検索・文字の打ち込みは、何らかわりがないゆえ、事の重大性に気づかなかった。
使っている内に、「設定」操作が閉ざされることは、システム・デバイス・電話・ネットワークとインターネットなど、各種の設定変更が一切できない。 所詮、パソコンとしての機能は、ほとんど死に体になっていたのだ。

 「設定」画面にたどり着く、手立てがなくなっていたことを、やっと察知した。

 リモートサポートに入会していたので、センターに申し入れた。
登録していることを確認後、担当者は私のPCにリモート操作しながら、あれこれ再起動を繰り返した。また、セキュリティソフトの干渉を確認するため、PCを止めてみたりした。
最後に、タスクマネージャーを開き「プロセス」タブのアプリ一覧から、エクスプローラーの「再起動」を試みた。だけど、これ以上深く踏みこもうとはしなかった。
 マニュアルで決まられているのであろう、通り一遍の操作を終るや、巧妙にすり抜ける一言、「業者に相談してください」だ。毎月お金を支払っているのに・・・・。
中には、気の毒ぐらい深く入り込んで、不具合を解消させてくれる人もいるのだが。

 後日、パソコン修理業者に持ち込んだ。一週間後に来てくれとのやり取りがあった。
いそいそと足を運んだ。が、「修復できるかどうかわからない、修理費3万円以上かかる。ところで、補修した安価なパソコンいかが」だった。仕方なく、調査費として4000円支払って店を出た。

 私としては、パソコンのハードウェアはまだ生きている。私の知的欲求を満たしてくれる相棒を、あっさりと見捨てるわけにはいかない。それなら、満身創痍のパソコンの建て直しを図ることに決心した。とは言うものの、どうすれば、解に導かれるか、その道筋も、知識も持ち合わせていなかったのだが。

  -----無機質な知能を有する物質に夢中になるとはね----

 PCには破損個所を自動修復ができる機能が、備わっている。何はともあれ、黒い画面のコマンドプロンプトさえ起動させれば、との淡い願いを込めて、作業を開始した。ただスタートボタンが不能では、一つひとつ操作も試行錯誤であった。

  セキュア・アテンション画面には、タスクマネージャーが備わっているので、ここから入ることにした。満身創痍のパソコン(その1)事前に、インターネット上で「スタートボタンを押しても反応しない」との問いかけに関わるコマンドを調べ尽くしておいた。これらの命令文にはそれぞれ役割があるのだが、私にとっては、そんなことはどうでもよかった。

 左上の【ファイル】のダイアログボックスが、表示されていたので、「新しいタスクの実行」枠に起動命令のコマンド『cmd』を入力。
示されたアルゴリズムに従って数々のコマンドを打ち込み、様子をきいていった。悲しいかなぁ~、スタートボタンの復帰が叶わなかった。
 いらだちも頂点に達していた。兎に角、この悪夢から脱出したい気持ちが先行し、エラーが発生した状況の確認や変化点を突き止めることができる「イベントビューア」を作動する気にもならなかった。道筋を立って進めると言うより、これは思われる方策を手当たり次第に打ち込んだ・・・・。

 このWindows Updateの手法をひとしきり試みた。が、すべて徒労だった。

「Ctrlキー+Altキー+Deleteキー」同時押しのセキュア・アテンション画面
満身創痍のパソコン(その1)

   どうも、---PCは手に負えない状態になって陥っていることが、推察できた---

 次の段階として、 「設定」から「更新とセキュリティ」を開き、「回復」または「初期化」の画面に入れば、何とかなるのだが・・・。
その入口となるギヤーマーク「設定」を探しまくった。キーボードの【Windows】キー・アクションセッター・エクスプローラーなどを手繰っていったが、どうにもこうにもならなかった。どうも袋小路に迷い込んだしまった。
  インターネット上をあれこれ探しまくっている内に、「システムの復元」「初期化」に通じる青色画面のセーフモードが目に留まった。
  
 ところが、その入口が分からず、空しく時間が流れた・・・・・・・。 

 PC をシャットダウンする セキュア・アテンション画面には、タスクマネージャーの入口でもあり、PCの内部にまで導いてくれそうな気配をしており、ここをうろついていた。 ある日何かの拍子で、強制終了と起動を何度か繰り返している内に画面の色が青いになり、驚いた。これがきっかけで、セーフモードの画面に一歩近づいたように思えたが・・・・。 

 この画面で、shiftキーを押しながら再起動クリックすれば、セーフモード画面への入口であることを突き詰めるのに、随分時間を喰ってしまった。 このテーマに終止符を打てると確信を抱いたのは、2ヵ月以上要していた。

shiftキーと再起動キーの同時押しのセーフモード画面
満身創痍のパソコン(その1)

 早起きして、「Ctrlキー+Altキー+Deleteキー」の同時押しで、セキュア・アテンション画面を開きで、shiftキーを押しながら再起動をクリックして、セーフモード画面へ勇んでつき進めた。

 手始めに、「スタートアップ修復」を起動させた。
この機能は、「セーフモード」でも起動ができない部分が修復を行えるとの事で、期待を込めて作動させた。しかし、意外にも結果は、「スタートアップ修復でPCを修復できませんでした」というエラーメッセージだった。

 矢継ぎ早に、パソコンの設定情報を過去のある時点に戻すことができる「システムの復元」を試みた。「トラブルシューティング」⇒ 「詳細オプション」⇒ 「システムの復元」と手順通り進めた。またまた、空しく、復元ポインが曖昧との事で、頓挫してしまった。この作業を通して、節目・節目の局面では、「復元ポイン」の記入をしておくことが、いかに大切かを思い知らされた。こうすることにより、後述する「初期化」せずに、任意の時刻と言うか箇所から、復元できるからだ。

 とうとう、次の日、最後のよりどころ「初期化」の扉を開けた。
始動させると、あらゆる場所を調べに行くのであろう、作動しているかどうかわからないほど遅々とした動きであった。あまりのもゆっくりした動きなので、そのまま放置しておいた。
半日ぐらい経ったのだろう、点検してみると、「スタートキー」が確かな反応を示した。
 
 どうにか「スタートキー」を復帰させることには成功した。ただ、副作用が余りにも大きかった。
一言でいうと、パソコンを購入してきた状態に引き戻されていたのだ。その結果、パソコンへ蘊蓄を傾けてきた無形の財産が、一瞬にして消えてしまっていた。再び軌道に乗せるまで、前途多難だなぁ~と、頭をかすめた。
それと同時に、いいこともあった。PCの内部にまで立ち入り、細かい命令の集合体であるプログラムの仕組について、多少とも理解を深めることができたことは、私にとって望外の出来事であった。









































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Posted by nonio at 07:12 │Comments( 0 ) その他
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