7/9日の米小児科専門誌「ピディアトリクス(Pediatrics)」に掲載されたそうです。
ちょっと遅いニュースなので、何をいまさら、、という感もありますが・・・
以前にも「犬を三匹以上飼う家庭で育つ子供は免疫力が高い」
というテーマをブログ(メルマガだったかな?)に書いたので、
それを裏付ける追試だねーと読み飛ばしていたんですが、、
今回の研究では
①犬猫どちらでもいいけど、犬のほうが効果が高い
(散歩に行くから?)
②以前からこの問題は賛否両論であったが、
乳児に限っては、もう疑いようがない事実のようだ。
ということらしい。
こういう研究が行われた背景はよくわからないけれど、
「動物の毛や排泄物は幼児に悪影響」という脅迫観念を持つ小児科医に、
「潔癖症な世界は弱い人間を作る」という、もう一つの見方を気づかせるんだと思う。
うちの病院にも、
幼い子供を持つクライアントの中には
「子供が動物アレルギーと言われたのでもう犬は飼えません。」
というお母さんが結構いる。
小児科ではぜんそくやアトピー様皮膚症状をみるとIgE検査をやり、
動物の被毛に反応が出ると「動物アレルギー」という診断名がつく。
解決法は幼児と動物を引き離す事になるのだが、
これが悲劇を生んできた。(子供も動物も、親だって辛いんだ)
獣医師やペットショップでは何度か経験しているはずだ。
こういう前例を不安に思って動物を飼わない母親や医療従事者は結構多い気がする。
でも、ちょっと待ってください。
動物を飼うことは子供にこんないいこともあるんですよ。
という結果がでて本当に良かった。
ただし、「動物の毛や排泄物は幼児に悪影響を与える」というのは
嘘ではない。
人に感染する寄生虫などはしっかり予防すべきものだし、
動物アレルギーでどうしても症状が出る子供もいるから、
定期的なシャンプーカットや掃除がその緩和になる。
このことは獣医師がしっかり啓蒙しなければいけないポイントだから、
何度でもお話ししなくっちゃ・・。