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自由州 – 世界史用語集自由州(じゆうしゅう)とは、主に19世紀アメリカ合衆国史の文脈で用いられる用語で、「奴隷制を法的に禁止していた州」を指す言葉です。これに対して、奴隷制を認めていた州を「奴隷州」と呼びます。南北戦争(南部・北部戦争)の前夜、アメリカでは新しい州や準州(テリトリー)を編入するたびに、その地域を自由州とす…2025/11/16 12:46 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4691
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集住(シノイキスモス) – 世界史用語集集住(シノイキスモス)とは、古代ギリシア世界で、もともと別々だった複数の村落や共同体が、一つの政治的単位としてまとまり、同じ都市やポリスを形成することを指す概念です。直訳すると「共に住むこと」「一緒に家を構えること」という意味で、単に人口が密集するというより、「ばらばらだった集団が一つの政治共同体と…2025/11/16 12:46 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4690
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自由七科 – 世界史用語集自由七科(じゆうしちか)とは、古代末期から中世ヨーロッパにかけて、自由人(奴隷ではない市民)にふさわしい基本教養としてまとめられた七つの学芸の総称です。「自由学芸(リベラル・アーツ)」と呼ばれる教養の古典的な形であり、文法・修辞・論理(弁証法)からなる三学(トリウィウム)と、算術・幾何・天文・音楽か…2025/11/16 12:44 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4689
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従士制 – 世界史用語集従士制(じゅうしせい)とは、古代末期から中世の初めにかけて、ゲルマン人社会(フランク人など)を中心に見られた「首長とその忠実な仲間(従士)とのあいだの主従関係」を指す言葉です。戦士である従士が、有力な首長や王のもとに集まり、日常の生活保障や戦利品の分配、名誉を分かち合う代わりに、戦場では命がけで主君…2025/11/16 12:44 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4688
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十字軍国家 – 世界史用語集十字軍国家(じゅうじぐんこっか)とは、11~13世紀の十字軍遠征の結果、地中海東岸(現在のシリア・レバノン・イスラエル・パレスチナ周辺)などに西ヨーロッパの十字軍勢力が築いたラテン系キリスト教国家の総称です。狭い意味では、第1回十字軍によって成立したイェルサレム王国・アンティオキア公国・エデッサ伯国…2025/11/16 12:44 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4687
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十字軍(第7回) – 世界史用語集十字軍(第7回)(だいななかいじゅうじぐん)とは、フランス王ルイ9世(聖王ルイ)が主導し、1248年から1254年ごろにかけて行われた十字軍遠征を指す用語です。第6回十字軍で皇帝フリードリヒ2世が外交によって一時的にイェルサレムを回復したものの、その支配は長続きせず、1244年には再びイスラーム勢力…2025/11/16 12:44 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4686
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十字軍(第6回) – 世界史用語集十字軍(第6回)(だいろっかいじゅうじぐん)とは、1228年から1229年にかけてドイツの皇帝フリードリヒ2世が主導した十字軍遠征を指す言葉です。従来の十字軍と大きく違う点は、「大規模な会戦や包囲戦をほとんど行わず、むしろ外交交渉によってイェルサレムなど聖地の一部を回復した」というところにあります。…2025/11/16 12:44 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4685
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十字軍(第4回) – 世界史用語集十字軍(第4回)(だいよんかいじゅうじぐん)とは、1202年から1204年にかけて行われた十字軍遠征で、本来はエジプト経由で聖地イェルサレムを奪回する計画だったにもかかわらず、最終的には同じキリスト教国であるビザンツ帝国の首都コンスタンティノープルを占領・略奪してしまった遠征を指す言葉です。十字軍史…2025/11/16 12:44 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4684
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十字軍(第3回) – 世界史用語集十字軍(第3回)(だいさんかいじゅうじぐん)とは、1189年から1192年にかけて行われた、3度目の大規模な聖地遠征を指す用語です。直接のきっかけは、イスラーム側の英雄サラーフッディーン(サラディン)が1187年にヒッティーンの戦いで十字軍国家軍を破り、その後まもなくイェルサレムを奪回した出来事でし…2025/11/16 12:44 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4683
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十字軍(第2回) – 世界史用語集十字軍(第2回)(だいにかいじゅうじぐん)とは、1147年から1149年ごろにかけて行われた、2度目の大規模な聖地遠征のことです。きっかけは、十字軍国家の一つであったエデッサ伯国がイスラーム勢力によって陥落したことでした。第1回十字軍でようやく築き上げた東方の拠点が失われたという衝撃から、「聖地と兄…2025/11/16 12:43 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4682
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十字軍(第1回) – 世界史用語集十字軍(第1回)(だいいっかいじゅうじぐん)とは、1096年から1099年にかけて、ローマ教皇ウルバヌス2世の呼びかけに応じた西ヨーロッパの諸侯・騎士・農民たちが、聖地イェルサレムの奪回を名目として行った最初の大規模な遠征のことです。のちに続く「十字軍」の出発点となった遠征であり、中世キリスト教世界…2025/11/16 12:43 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4681
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十字軍 – 世界史用語集十字軍(じゅうじぐん)とは、11世紀末から13世紀末ごろにかけて、ローマ教皇の呼びかけのもと、キリスト教徒の騎士・農民・市民などが「聖地イェルサレムの奪回」と「異教徒(主にイスラーム教徒)への聖戦」を名目に行った一連の遠征軍を指す言葉です。狭い意味では、特に最初の数回の「聖地遠征」を指しますが、広い…2025/11/16 12:43 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4680
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州権主義(反連邦主義) – 世界史用語集州権主義(しゅうけんしゅぎ)とは、アメリカ合衆国において「連邦政府よりも各州の権限を重視すべきだ」という考え方を指す言葉です。これと深く関わる用語として「反連邦主義(はんれんぽうしゅぎ、アンチ・フェデラリズム)」があり、こちらは特に建国期に、強い連邦政府の樹立に反対した立場を指すことが多いです。どち…2025/11/16 10:24 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4674
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重慶政府 – 世界史用語集重慶政府(じゅうけいせいふ)とは、日中戦争(第二次世界大戦期の中日戦争)中に、中国国民党の蔣介石(しょうかいせき)政権が首都南京を日本軍に占領されたのち、奥地の重慶に移って樹立・維持した国民政府のことです。1937年の盧溝橋事件以降、日本軍の侵攻が長江流域の大都市を次々に呑み込むなかで、国民党政権は…2025/11/16 10:24 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4673
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従軍慰安婦 – 世界史用語集従軍慰安婦(じゅうぐんいあんふ)とは、主に日中戦争期からアジア・太平洋戦争期にかけて、日本軍の設置した慰安所で兵士を相手に性的サービスを強いられた女性たちを指して使われる言葉です。朝鮮半島や中国をはじめとするアジア各地、さらには日本本土・日本人女性も含め、多様な出身地の女性が関わっていました。現在の…2025/11/16 10:24 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4672
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衆愚政治 – 世界史用語集衆愚政治(しゅうぐせいじ)とは、「多数の民衆が感情や一時的な熱狂に流され、冷静な判断力を失った結果として行われる政治」を批判的に呼ぶ言葉です。語感からも分かるように、ほめ言葉ではなく、「民衆の支配が行き過ぎて、賢明な統治ができなくなっている状態」を指す否定的な概念です。古代ギリシア以来、民主政治の弱…2025/11/16 10:24 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4671
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重金主義 – 世界史用語集重金主義(じゅうきんしゅぎ)とは、主に近世ヨーロッパで見られた経済思想・政策の一つで、「国の富とは金銀の保有量であり、できるだけ多くの金銀を国内にため込むことが大事だ」と考える立場のことです。とくに大航海時代以降、新大陸から大量の銀・金がヨーロッパにもたらされ、金銀が国力や軍事力を支える重要な財源と…2025/11/16 10:24 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4670
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宗教戦争 – 世界史用語集宗教戦争(しゅうきょうせんそう)とは、表向きには宗教上の対立や信仰の違いを理由にして戦われた戦争、あるいは宗教改革以後、カトリックとプロテスタントなどの対立が深くかかわった戦争を指す言葉です。16〜17世紀のヨーロッパでは、フランスのユグノー戦争、ネーデルラント(オランダ)の独立戦争、ドイツ三十年戦…2025/11/16 10:24 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4669
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宗教裁判 – 世界史用語集宗教裁判(しゅうきょうさいばん)とは、宗教上の教えや信仰に反するとされた人々を取り締まり、その考えや行動が「正しい教え」から外れていないかどうかを調べ、処罰や矯正を行うために設けられた裁判制度のことです。とくに世界史では、中世から近世にかけてカトリック教会が異端や魔女などを取り締まる際に用いた「異端…2025/11/16 10:24 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4668
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宗教協約(コンコルダート) – 世界史用語集宗教協約(しゅうきょうきょうやく、コンコルダート)とは、国家とカトリック教会(ローマ教皇庁)のあいだで結ばれる正式な取り決め・条約のことです。どの地域で誰が司教を任命するのか、教会財産をどう扱うのか、結婚・教育・学校・祝祭日など「宗教に関わるさまざまな問題」を、国家と教会のあいだでルール化する役割を…2025/11/16 10:24 https://sekaishi-gendaishi.com/archives/4667