記事一覧
カテゴリーを選択 解除
再読込
-
- 写楽女
- 寛政六年春、日本橋通油町にある地本問屋の「耕書堂」で女中として働くお駒。 ある日買い物に出る途中に見かけた、この辺りでは見ない雰囲気の男。 その人は、「耕書堂」の主・蔦屋重兵衛から写楽と名付けられた絵師だった。 五月興行が始まり、「耕書堂」に並んだ錦絵は人々を驚愕させる。 気を…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 赤い部屋異聞
- ある喫茶店の二階に、退屈した人々が集い、珍奇な話や猟奇譚を披露する「赤い部屋」がある。 そこである新人が、自分は99人を殺してきたと語る。 江戸川乱歩の名作短篇「赤い部屋」をオマージュした、不思議でちょっと怖い話。 他にも、作者が敬愛する作品たちのオマージュが集められた短編集。…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 口出し屋お貫
- 三度目の奉公先を勢いで辞めてきたおれん。 毎回仕事先を紹介してくれていた口入屋に顔を出すと、見慣れない若い女が座っていた。 聞くと、2年前に祖父から継いだというお貫は22歳だという。 小娘なら簡単に紹介してくれそうだと思ったが、これまでの辞め方に問題があると断られ、カッとしたお…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 怪盗インビジブル
- うちの中学の七不思議には、どこにでもあるようなものと、他では聞かないようなものとがある。 その珍しい七不思議は、「人が一番大事にしているものを盗んでいくという怪盗インビジブル」がいるということだ。 そして、現場には決まってネコが描かれた黄色い付箋が残されているのだった。 受験勉…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- リミックス ~神奈川県警少年捜査課~
- 神奈川県警少年捜査課の高尾と丸木のところに、管轄内にある高校の生徒・賀茂が失踪したという報せが届く。 賀茂は古代の霊能者・役小角の呪術力を操る不思議な少年だった。 高尾を丸木は、賀茂が調べていくと、どうやら川崎の半グレたちのところへ向かったという。 怪訝に思いながらも辿っていく…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 最後に二人で泥棒を: ラッフルズとバニー3
- 前作で戦争に参加し、その最後の話でラッフルズが負傷したバニーと話す場面で、ラッフルズの言葉を最後まで聞かないうちにおそらく気を失ったであろうバニー。 その後ラッフルズの行方は分からず、帰還したバニーが彼との思い出を語るという、手記のような今作。 そして今作は、バニーの恋の話も含…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- またまた二人で泥棒を: ラッフルズとバニー2
- ラッフルズが海へを消えてから数年、バニーは刑務所での勤めを終え、犯罪に関するエッセイで生計を立てていた。 そんな時届いた一通の電報。 そこには、新聞の求人欄を見ろと書かれており、求人は<病弱な老人が男性看護師>を募集するものだった。 バニーは、これは自分あてだと察し、すぐさま応…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 二人で泥棒を: ラッフルズとバニ-
- バカラとばくで借金を負ったバニーは、憧れの友人・ラッフルズに助けを乞う。 するとラッフルズは、ちょうどやりたい仕事があったので一緒にやるかと誘ってきた。 しかしその仕事は、泥棒だった。 その仕事がうまくいき、借金を返せたバニーは、頭が良くてスポーツもできるラッフルズにどこまでも…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- ひまわり
- ある日、交通事故に遭い四肢麻痺になってしまうひまり。 どうにか命はとりとめたものの、首から下が動かないということに愕然とする。 そしてスパルタと言われるリハビリセンターへ通うが、いつかは動けると楽観視していたひまりは、回復してもきっとここまでというラインが見えてしまう。 復職に…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 東京ハイダウェイ
- 東京・虎ノ門の企業で働く桐人は、何度も希望を出してやっと配属されたマーケティング部門で、仕事への向き合い方がつかめず、また有能と期待されている同期との確執で疲弊していた。 ある日、普段は無口な同僚の璃子が颯爽と通り過ぎていく場面を目撃し、思わず後をつける。 そこで桐人が見たのは…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 白銀騎士団
- 英国騎士のジョセフは、亡き父がジョセフのためにと鍛えた中国人とインド人の付き人と、メイドのアニーの三人を従え、今日も悪を倒す。 ある日、屋敷の者が化け物に襲われるという依頼を法外な値段で受けたジョセフ。 武道の達人である二人は人間担当、ジョセフは人外担当として乗り込むが、そこで…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 名探偵の生まれる夜 大正謎百景
- 大正5年、とある探偵事務所に、早稲田大学の学生が探偵になりたいとやってきた。 ただ断るよりも実情を見せた方が良いと思った家主の岩井は、彼にある謎を持ち掛ける。 他に、野口英雄の娘だと言い張る少女の嘘を証明する羽目になる星一、ロープウェイの故障で宙釣りになった与謝野晶子、スリに大…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- ホテル・アルカディア
- ホテル・アルカディアの支配人の一人娘は、ある時から離れにあるコテージに閉じこもってしまった。 ホテルに長期滞在している宿泊客の芸術家たちは、彼女を外に連れだろうと知恵を絞ってあらゆる物語をコテージの前で語り始める。 その朗読会は80年たった後にホテルが廃墟となってからも続き、芸…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 奥の奥の森の奥に、いる。
- 日本には5か所、一般の国民には知らされていない政府が隠している村がある。 そこに住むのは男にだけ、15歳で〝悪魔を発症〞するという特殊な人間。 そして女は、悪魔を生むためだけに生かされていた。 少年メロは、母の犠牲のもと仲間と共に逃げ出すが、友達が次々と悪魔になっていき、ついに…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 最高のウエディングケーキの作り方
- 夢だったホテルアフタヌーンティーの仕事についていた涼音だが、パティシエの達也と付き合い、2人でパティスリーを作りたいという新たな夢を持ち、ホテルを辞めてしまう。 あまりにもあっさりと見えた退職に、裏切られたと思う者、まぶしく思う者、理解できない者と様々。 そんなホテル時代の同僚…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 山の上の家事学校
- 政治部の記者として忙しくしていた幸彦だが、離婚して1年。 家のことは何もできず、すさんだ生活を送っていた。 そんな時、妹からある学校を教えられる。 そこは、労働として認められにくい「家事」を教える学校だった。 家のことを手伝っていると思っていたけど、「ここから先は自分の仕事じゃ…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 化け者手本
- 文政、江戸。 稀代の女形だった元役者の魚之助の足をなくしてから、鳥屋の藤九郎は彼の足となることにした。 ある日座元から呼び出され行ってみると、舞台の幕が下りたとき、首の骨がぽっきり折られ、両耳から棒が突き出た死体が、客席に転がっていたという。 その異様な死にざまのため、これは何…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- ゴミの王国
- 父の病的なほどの潔癖症の影響で過剰なきれい好きの日下部朝陽。 東京の民間清掃会社で契約社員として日々ゴミの回収をしている。 ある日、半年前に越してきた佐野友笑の部屋がゴミであふれていることを知り、恐怖に陥る。 人見知りしない仕事仲間兼映像アーティストのミントが朝陽を巻き込み友笑…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 魔法を描くひと
- 1937年、美術学校を出たばかりのレベッカは、アメリカで生まれたアニメーション会社となったスタジオ・ウォレスに「結婚・出産などで数年で退職する女性を雇うことはない」と断られる。 女だからという理由で諦めるものかと幹部に絵を見せて直訴し、気に入られて入社はしたものの、やっぱり軽く…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 贖罪の1オンス
- 老舗おもちゃメーカーのお客様相談室で日々電話対応をしているの佐伯。 ある日、2億円に相当する金貨を1週間以内に用意しないと針を仕込んだぬいぐるみをばらまくという脅迫状が届く。 警察へ届けるよう進言するが、上層部は隠蔽を測る。 犯人を突き止めようと過去のクレームを洗い出し、一人の…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 私の死体を探してください。
- 人気作家の森林麻美がブログで自死を宣言し、「「私の死体を探してください」というメッセージを残して姿を消した。 担当編集者の池上は新作原稿を手に入れるためにあらゆる手を使って探そうとする。 しかし、家じゅう探しても手がかりはなく、そのうえブログでは次々と麻美の近親者の秘密が暴露さ…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 殺しも芸の肥やし 殺戮ガール
- 10年前、高校の遠足で生徒30人と教師が乗ったバスが忽然と姿を消した。 墜落した気配もなく、わずかな痕跡さえないまま時がたち、この事件で姪を失った奈良橋は、刑事となっていた。 ある日管轄内で起きた「作家宅放火殺人事件」を担当することになるが、そこから不可解な人物が浮かび上がる。…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- アンと幸福 和菓子のアン
- 東京デパートの食品売り場、「みつ屋」でアルバイトをしている杏子。 食べることが大好きで和菓子も大好きなアンが、今回はちょっと冒険をする。 「みつ屋」も新しい店長を迎えて新体制。 しかし、新店長の藤代は、年配の客や子供を連れた客のときだけ横入りのように会話に入ってくる。 その理由…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- パンとペンの事件簿
- 織物工場で働いていたぼくは、工場主が変わって労働環境が急激に悪くなったことを訴える代表を押し付けられ、しかも同僚は裏切って知らん顔をしたために一人貧乏くじを引いた。 工場主の取り巻きから殴られ、路地裏に捨てられて動けなくなっていたところを救ってくれたのが、「文章に関する依頼であ…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 男女最終戦争 池袋ウエストゲートパーク20
- マコトとタカシが通っていた高校の先生からヘルプが入る。 電動アシスト付き自転車のバッテリーを盗んで転売するバイトに手を出してしまった後輩たちを助けてほしいという。 2人はもっと深みにはまる前に助けようと協力する。 女性に相手にされない男たちの勝手な不満で硫酸を駆けられた女性の手…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- カラスは言った
- ある朝、窓辺に止まったカラスに言われた。 『やっと見つけました。あなたを探していました』 カラスが言った人物は知らない人だったが、僕は職場の先輩と共にそのカラスを捕まえることにした。 するとカラスは、今世間をにぎわせている森林保護の活動をしている団体から消えた人を探しているとわ…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 崩れる脳を抱きしめて
- 神奈川にある終末医療の病院に実習に来た研修医の碓氷。 そこで脳腫瘍を患う女性ユカリと出会う。 外の世界におびえて病院から一歩も出ないユカリと、父に捨てられた憎しみで金を稼ぐことに執着する碓氷が、やがて心を通わせていく。 しかし研修が終わった碓氷が突然やってきた弁護士から聞いたの…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 431秒後の殺人: 京都辻占探偵六角
- カメラマンの安見直行は、写真の面白さを教えてくれた恩人である叔父の死が納得できずにいた。 すると祖母から、京都の『六角さん』へ頼めばいいと言われる。 六角さんは、ずっと昔から法衣店をしながら占いもしていたそうで、近所は皆なにかあるとそこへ頼みに行ったという。 直行がおそるおそる…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 時間の虹 紅雲町珈琲屋こよみ
- コーヒーと和食器の店、小蔵屋。 最近間違い電話が多いこと、そして久美が一ノ瀬の話を全くしなくなったこと。 不安なことが重なるが、お草さんは敢えて普段通りに過ごす。 これまでとは違う問題が起こりそうな不穏な雰囲気に包まれていた。 小蔵屋が閉店!? もうなじんだシリーズだが、今回は…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録 -
- 午後のチャイムが鳴るまでは
- 九十九ヶ丘高校のある日、昼休みに禁じられた外出を企む男子。 先生に見つからず、午後の授業に間に合うように帰ってくるというミッションに挑む。 文化祭で販売する部誌の表紙に入れる予定の絵が出来上がってこない! 屋上にある天文部の望遠鏡からある日突然消えた女子生徒。 学校で起こる小さ…
雨の日の本棚 | 読書と編み物の記録
読み込み中 …