ブログを報告 登録ID 2108725 タイトル 短歌が見える景色 URL http://koren.tea-nifty.com/jesustanka/ カテゴリ 俳句・短歌 (74位/131人中) 紹介文 牧師であり歌人であるよっしーが、ほそぼそと短歌を読む短歌鑑賞のような、エッセイのようなブログです。日々の窓に映る短歌を共に味わえたらと思います。 記事一覧 カテゴリーを選択 解除 再読込 珈琲 81日前 短歌が見える景色 2025年、今年もよろしくお願いいたします。(、、、って2024年は一回も投稿していなかったのね、情けない。)さて、すでに新年も三日目。実は下手の横好きで、私はコーヒーの焙煎をします。年末、正月用に、奮発して、ジャマイカ ブルーマウンテンNo.1を購入、焙煎しました。 焙煎… 81日前 短歌が見える景色 触角 1年4ヶ月前 短歌が見える景色 触角の如く怖れにみちてゐる今日の心と書きしるすのみ 河野愛子 『草の翳りに』 この「怖れ」の対象や原因は分からない。しかし作者の心は怖れにみちている。それも「触角」のように鋭敏に繊細に恐れを感じている。触角は昆虫などの頭部にある感覚器官だが、心全体が怖れを触角のように感知し、恐れ… 1年4ヶ月前 短歌が見える景色 通路 1年4ヶ月前 短歌が見える景色 一日といふ組み立てのあはひにて虚のやうな通路またも逢ふべく 『夏至』森岡貞香 この歌では一日という時間の単位がなにか立体的な構造をもっているように扱われている。「組み立て」という言葉に驚く。一日が線状に流れていくのではなく、重層的なものなのだ。自分にとっては、線状に朝から夜ま… 1年4ヶ月前 短歌が見える景色 渋谷川 1年5ヶ月前 短歌が見える景色 家いでてわれは来しとき渋谷川に卵のからがながれ居にけり 『ともしび』斎藤茂吉 短歌を始めた頃、周りの誰もかれも茂吉が良いと言っていたが、私には茂吉の良さが分からなかった。茂吉を分からぬ者は短歌を分かっておらぬという感じがあって、肩身が狭かった。 まああれから30年ばかりたった今で… 1年5ヶ月前 短歌が見える景色 欲のごとく 1年5ヶ月前 短歌が見える景色 欲のごとく祈りのごとく来て去りしかずかぎりなきあしたとゆふべ 『空の空』竹山広 過去をどこか俯瞰して、というか、少し後ろに引いて眺めているような感じがする。 あしたとゆうべが、つぎつぎと早送りにされて目の前に来ては去っていく。 「 祈り」という言葉があるからなのか、竹山広がクリス… 1年5ヶ月前 短歌が見える景色 雪に傘 1年5ヶ月前 短歌が見える景色 雪に傘、あはれむやみにあかるくて生きて負ふ苦をわれはうたがふ 『バルサの翼』小池光 『バルサの翼』も『廃駅』も私が短歌を始めた頃はすでに入手できなかった。今は古い歌集でも文庫版で手に入る便利な時代になったが。『バルサの翼』は𠮷岡生夫さんから、『廃駅』は緒形光生さんからそれぞれお借… 1年5ヶ月前 短歌が見える景色 朝のパン 1年5ヶ月前 短歌が見える景色 福音のひびき及ばぬわが部屋を光にしみて朝のパンあり 『窓、その他』内山晶太私は長く短歌をサボっていたので、同じ結社であるにも関わらず内山晶太という歌人を知らなかった。新装版の『窓、その他』を読んでみると、ふしぎな感覚があって、アニミズムのない渡辺松男かしら?と思ったり、『バルサの… 1年5ヶ月前 短歌が見える景色 橋を絶つ 1年5ヶ月前 短歌が見える景色 なだらかに明日へとつづく橋を絶つそのみなかみに鶴は燃ゆるも 『なよたけ拾遺』永井陽子永井さんは結社の大先輩で、事務的要件で一度だけ電話をいただいたことがある。 アナログ電話の時代で、発IDとかないから、だれからか分からず電話を取ると 「短歌人の永井です」 と声が聞こえて、私は永井… 1年5ヶ月前 短歌が見える景色 読み込み中 … 続きを表示