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- 笑美人レス-1 爪の先まで神経細やか
- 笑美人レス-1・お母さん、ぼくの頭のなかにあるクスクス笑いを取り除いて・真っ白なノートは何かで埋め尽くさなければいけない・コメディー映画が世の中に足りない(泣くか、タイムトラベル)朝の喧噪。駅のホーム。バイきんぐ西村さん風男、電車のドアから突き飛ばされるように押されて同時に女性…
爪の先まで神経細やか - 笑美人レス-1
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- あの日を望んだわたし-4 爪の先まで神経細やか
- あの日を望んだわたし-4次の日の夕方。壁の時計をにらむA。C:「どうかしたの? 時計ばっかり見て。昨日、あんなに残業うれしそうだったのに。終わったら、おごりとか簡単な条件出されただけで」A:「うん、まあ」C:「肌、つかれた?」A:「え?」
爪の先まで神経細やか - あの日を望んだわたし-4
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- あの日を望んだわたし-3 爪の先まで神経細やか
- あの日を望んだわたし-3Aの部屋、夜B:「疲れた、初出勤日。大学生がやっぱり、いいな」バッグを置いて、テーブル前に座る。Aはキッチンで慌ただしく準備している。「マコトラブと記念日のパス、何回、使ったんだろう」A:「ありがとう、たまってた家事も片付いたし、図書館で調べ物までしちゃ…
爪の先まで神経細やか - あの日を望んだわたし-3
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- あの日を望んだわたし-2 爪の先まで神経細やか
- あの日を望んだわたし-2A:「なんかよかった。平日の思いがけない休みになって。二重生活ばんざい」天をあおぐ。「そうそう、鍋でも作ってやるか。仕事、一日、任せちゃったし。あれ、わたし、妹みたいなの欲しかったのかな。世話やきたいのかな」豆腐屋の前を通りかかる。「湯豆腐でいいか。あの…
爪の先まで神経細やか - あの日を望んだわたし-2
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- あの日を望んだわたし-1 爪の先まで神経細やか
- あの日を望んだわたし-1 夜の街を歩く女性。仕事帰り。帰宅途中。コンビニの袋をぶら下げている。 A:「ああ、今日もうまく行かなかったな。最近、彼ともなんか気まずいし、数年前、大学ぐらいからやり直したいかな」 自宅に近づいている。マンションの窓を見上げる。 A:「あれ、朝、電気消…
爪の先まで神経細やか - あの日を望んだわたし-1
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- 無職のころ 爪の先まで神経細やか
- 過去の何回かの無職生活。 誰かが、生き延ばしてくれた。 トム・ワトソンの全英での粘り。 ハナレグミの曲。 大沢誉志幸のカバーを含め。 ビーチ・ボーイズというドラマ。 なんだ、再放送、今日からまた。 見逃した。 1話は、配信で間に合う。 これからのこり録画しよう。 え、5話ないじ…
爪の先まで神経細やか - 無職のころ
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- 雨の月曜 爪の先まで神経細やか
- 新聞でも、テレビでも、きょう一日、クロアチアというワードがひっきりなしに使われる。 その文化や風土を考えることもない。 ただ、目の前の倒すべき敵として。 パールハーバーにもひとがいた。 キエフにもひとがいた。 大連にもひとがいた。 満州にもひとがいた。
爪の先まで神経細やか - 雨の月曜
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- ジーンズを買いに 爪の先まで神経細やか
- もう学校に通っていない。 劣等感もないが、それを補うように無数に本を読む。 17歳。1986年。 町屋で乗り換え、表参道で降りる。 古着屋とアンティークショップ(値打ちのある骨董品ではなくアメリカの大衆雑貨)を巡り、渋谷から帰ってくる。 ハウスマヌカンという名称があり、彼女らの…
爪の先まで神経細やか - ジーンズを買いに
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- 最後の晩酌 爪の先まで神経細やか
- 見知らぬひとから友人になる途中、空いた時間があると、いわゆる「最後の晩餐」を訊ねる。 本心を知りたいわけでもなく、空白の時間を埋めるべく、会話の導入を質問という形にしたもの。 しかし、お酒というものに傾きがちな自分が、なぜ、「最後の晩酌」というお題を持ち出さなかったのか、いまに…
爪の先まで神経細やか - 最後の晩酌
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- 隔たりある恋人 1~5 爪の先まで神経細やか
- 1 友だちから聞いた話だが、そのひとは、あるひとりの女のひとを忘れられなかったらしい。だが、年月をかけて、目一杯に努力をして、やっと忘れられると、今までひとりの女のひとを愛し続けられると思っていた情熱が、どこかに行ってしまい、それ以来、どのひとを好きになっても、すべて永久じゃな…
爪の先まで神経細やか - 隔たりある恋人 1~5
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- 揺れる器 1~6 爪の先まで神経細やか
- 揺れる器 2018.1.1 1 あれは、おそらく、地震のあった年だった。 軽率に用いた「おそらく」という語彙は正しくはない。ぼくらにとって地震という文字であらわす本当の恐怖を与えたものは、あの一度しかない。おそらく、一度しかないだろう。そして、一度で充分だ。 地震という文字を辞…
爪の先まで神経細やか - 揺れる器 1~6
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